嫌いな自分を脱ぎ捨てたくて
1日、1日、生きるごとに自分が嫌いになる。
子供の頃ニュースで政治家たちが何をしているのかさっぱりだった。大人になればわかるだろうと思っていたが、28歳になった今でも理解できていない。自分の頭の悪さに嫌気がさす。
自分が出来ていないのに、他人から指摘をされるとちょっとイラッとしてしまうところ。素直に相手の言葉を受け止め、改善できない器の小ささに腹が立つ。
1日生きるだけで自分の醜い部分がチラホラ顔を出してくる。その度、負の感情が蓄積されていく。
「出来ないならどうやれば出来るようになるか考えろ」
以前ある人から言われた言葉だ。その言葉を言われて、はっとさせられた。
何も努力はしないくせに、「俺どうせ出来ないから」と逆にふんぞり返っていた。出来ないことは次から次へと見つかるのに、それらを放置していた。はぁ、やっぱ俺ってダメな奴だなと一丁前に落ち込みはするが、それを改善しようなんて考えれていなかった。思考停止していた。
大学生のとき好きだった先輩の影響で知ったモデルだった。当時僕は本屋でバイトをしており、「菅野結以ちゃんがこの雑誌に載ってるんだけど、買ってきてくれない?」と頼まれて、一緒にその雑誌を読んだ。
先輩は「ねー、めっちゃ可愛くない?」と僕に嬉しそうに彼女について語ってくれた。僕はその時間が好きだった。
初めは先輩と話を合わせるためにTwitterをフォローしていたのだが、彼女のツイートを見るたびに外見だけでなく、彼女が持つ思想に惚れていった。いつの間にか僕も菅野結以さんのファンになっていた。ファンの子の相談にも真摯に向き合って答えているところも好きだ。
先輩と疎遠になった今でも菅野結以さんのTwitterを欠かさずチェックしている。
好きになれる自分になる。
この言葉が、胸に刺さった。他のファンの子に向けたメッセージなのだが、僕にも必要な言葉だった。
僕はこれから先も自分として生きるしかない。だから少しでも自分のことを好きになれるように、出来ないことから逃げずに向かい合おうと思う。
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