加藤 豪

1964年生まれ。美術家。東京芸術大学絵画科油画専攻卒業。東京芸術大学大学院美術研究科…

加藤 豪

1964年生まれ。美術家。東京芸術大学絵画科油画専攻卒業。東京芸術大学大学院美術研究科修了。【主な展覧会】2008年、釜山ビエンナーレ(釜山市立美術館)。2001年、先立未来展(ルイジ・ペッチ美術館、イタリア)。1997年、デ・ジェンダリズム展(世田谷美術館)。名古屋市在住。

記事一覧

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展覧会をするべきではない時

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New-Surreal (165)

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共産主義と国家社会主義の二項対立

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加藤 豪
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加藤 豪
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Go Kato “Automatism (Flowers on other Planet)” Mar. 31st, 2024      

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物への執着

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加藤 豪
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Go Kato “Automatism (Trash Selection)” May 4th, 2024
 

 
 

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Go Kato “Automatism (From Barbarism to Civilization)” May 1st, 2024
 

 
 

遠隔視

情報。「品物」化したアートは(=幼児の「対象」としての)、色とりどりに見えても、レオナルド・ダ・ヴィンチや分析的キュビズムのピカソやキリコや、またはセザンヌでも、その隣にアイコンサイズで並べてみると、一個一個が非常に汚くすぐに飽きそうなのがよく分かります。

遠隔視。
 

[備考]

遠隔視は、確かストア派の訓練とかにもあります。

「格差」は作り出されなければならない

私は比較的近年ではフリードリヒ・ハイエクの晩年の著『致命的な思い上がり』を読んでかなり影響を受けている自覚があり、特にそこで(交易における)「情報の機密性」の重要性を述べている箇所。同書で、文明の条件として(共有ではなく)「私有(ハイエクの用語では個別的所有)」が語られている所もそれに内容が重なる。

先ほど見た彦坂尚嘉氏の新しい動画で、それに近いことが話されていると私は感じた。美術家は例えば大学

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New-Surreal (167)

Go Kato “Automatism (Encountering the Unknown)” Apr. 23rd, 2024
 

 
 

時代区分の混在・今しかないという感覚

彦坂尚嘉さんの言う「無芸術」(用語自体は元々アラン・カプローのものらしい)は、落ちて行く文明、即ち「無文明」=現代を前提としているらしいが(現在の世界の戦争・政治状況を見てもそのように確かに私にも感じられるが)、奈良美智や村上隆、あるいは草間彌生を見ても既に現に芸術の本質が失われ立派に底まで落ちた形になっている。そこで「盛期ルネッサンスの頂点」としてのレオナルド・ダ・ヴィンチを、特にAIの特徴とス

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Go Kato “Automatism (Rococo)” Apr. 16th, 2024
 

 
 

鈍臭い榎倉康二さん

日本の現代アートがアホのままこうして収束したのは、私の観点からは60年代・全共闘以来の「反米」をあまりにも真に受けて、20世紀後半以後の全く衰退したヨーロッパの文化状況に自己の弱さを擦り合わせて正当化し逃げたから。80年代ニューアカデミズムを経由しても、それは全く切断されずにむしろ強化され引き継がれた(=まさに「逃走」論)。集団的に積極的にアメリカ(のアート的強部)を盲点としたということ。私の学部

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展覧会をするべきではない時

今、展覧会とかするべきじゃないだろうな。一番。 私は現代アートは美術史的に完全に一区切りだし(その内部では内容の更新がない)、実質的に終わったがその内部にいる人たちが続けてきた欲望の処理を未だできていないだけという認識。美術自体は生まれ変わる。

 
参照。
 

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Go Kato “Automatism (The Charging Chasseur)” Apr. 11th, 2024
 

 
 

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共産主義と国家社会主義の二項対立

日本の現代アート業界には言論の自由がないと皆が言うのは、アメリカの民主党と共和党のような対立図式をモデルに考えることは一概にできない。むしろ、政治が共産主義か国家社会主義かの二択になっており、「自由主義」が介在しないことが、そのベースになっていると考えられる。息苦しさの元。
 

 
参照。
 

 

[追記1]
 

現代において「自由主義」を思考するには、フリードリヒ・ハイエクが最も良いと私

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塵の勇気の行方

SNSについての「シグナル/ノイズ」の比喩がレックス・フリードマンとイーロン・マスクの対話でも語られているが、これは美術に関しても今日的な話題。久しく前からある「現代アート=詐欺」または「現代アート=ゴミ」という慣用句は周知。この始祖は、私はマルセル・デュシャンよりむしろパブロ・ピカソと指定し考えている。しばらく前からXのピカソ画像・自動アカウントを私は継続して見ていて、ピカソが優れているのはやは

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New-Surreal (163)

Go Kato “Automatism (Flowers on other Planet)” Mar. 31st, 2024
 

 
 

物への執着

ピカソの子供の頃のこういうのはイラストなんですよね。典型的に。私も、誰しも最初はそうだった。

「全体」「空間」が捉えられていない。対象としての「物」への執着。

 
参照。