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「良い戦略、悪い戦略」を読む13 ー成功は(1)優位性があったからか、(2)外部環境に適応できたからか、(3)運良く自分達に適した外部環境が向こうからやってきたからかー

出勤中の電車の中で。「第13章ダイナミクス」の途中から終わりまで。(長文です)

いくら新技術であっても業界に起こるうねりに乗れなければ成功しない。乗れれば成功する。シスコ・システムズの成功、インテルの成功など特にインターネットの広がりによって大きな構造変化が起きた例を多く取り上げる。

本章の特長は、その成功を各企業の独自的な技術や戦略といったことだけでなく、「うねり」にうまくのったことも要因にあげていること。そのうねりを注意深く観察することが大事。

だが様々な理由からそのうねりを読み誤ることがある。その1つとして「今」儲かっている企業を持て囃し優れたビジネスモデルとして分析することである。その成功はその企業の独自的な優位性から産まれたと考えがちだが、新しい大きなうねりが起きてみるとそれは単にうねりが起きる前の状況下でのみ儲かっていただけのこと。

この章は外部環境変化についての章だがそれについて論じた他の本よりももうちょっと深い内容だと思う。うねりの収束点を予想できればそれに向けての戦略を組み立てられるが果たして、、それは神の所業な気もする。どうだろう。

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