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自傷行為克服ガイド:自傷行為をしてしまう人へ

こんにちは、心理士のなべたです。

「リスカがやめられない」
「消えてしまいたいと思う」
そう感じたことはありませんか?

この記事では自傷行為について考えてみます。
自傷行為を減らすための最初のステップを一緒に踏み出しましょう。

参考にした書籍はこちらです。


自傷行為とは

自傷行為ときくと、多くの人がまずリストカットを思い浮かべるでしょう。
自分の体を傷つけるこの行為は、自傷のなかでもよく知られています。

しかし、自傷行為はそれだけではありません。
アルコールを含む物質の過度な使用も自分を傷つける行為に含まれます。

今回の話題では、特にリストカットに焦点を当てます。

リストカットは大人よりも子どもや青少年に見られることが多く、女性に多い傾向があります。
若い世代では約10人に1人がリストカットの経験があると言われています。

自傷行為はやめないといけないのか

自傷行為、特にリストカットをなぜやめるべきなのか、疑問に思う人もいるでしょう。
「やめたいけどやめられない」と感じる無力感があるかもしれませんね。

でも、この行為を続けていると、やがては止めたくても止められない、いわば依存状態に陥ってしまいます。

同じ、自分を傷つけてストレスを発散する方法としてタバコがあります。

身体に害を及ぼしてストレス発散しているという点ではタバコも一緒ですが、タバコが認められて、リストカットが認められないのはおかしいですよね。

そこには、社会の価値観に合わないことがあると思います。

やめたほうがよい理由の一つに、自傷痕が残ることがあります。
痕があると将来の就職や恋愛などの機会で損をする可能性があるからです。

社会的な側面から見ると、リストカットの跡は不利に働くことがあるので、それを理由にやめることを考える人もいるでしょう。

行動と考え方を見直す

代わりとなる行動をつくる

リストカットをしたくなるときや、実際にした後の気持ちをしっかりと理解することが大事です。
自分がリストカットをする状況や、それによってどんな感情が動いているのかを観察し、記録を取ることから始めましょう。

意外かもしれませんが、ただこれをするだけで、リストカットの回数が少なくなることがあります。

リストカットの代わりになる行動を見つけることも大切です。
例えば「手首に赤いサインペンで線を引く」「氷や保冷剤を当てる」「輪ゴムで手首をはじく」といった方法は、リストカットに似た感覚を得ることができ、代替行動として役立つかもしれません。

これらの行動は、自傷の代わりとして同じような感覚を提供しつつ、実際には身体を傷つけることなく、ストレスを和らげることができるのです。

不快感に対処する

リストカットの代わりとなる行動が身についてきたら、リストカットをしたくなる感情や不快になる状況にどう対処するかを考える段階に移ります。

例えば、SNSで友だちにメッセージを送ったけれど、返事がないときに「もしかすると嫌われているのかも」と感じて孤独を感じ、リストカットをしたい衝動に駆られたとします。

このとき、自分の孤独を感じさせるような考え方を見直すことが大切です。「相手はただ忙しくて返信できないのかもしれない」といったように、事情を考慮してみるなど、別の角度から物事を考えてみましょう。

それによって、孤独感を感じることが少なくなり、リストカットへの衝動も和らぐかもしれません。

まとめ

リストカットなどの自傷行為を減らしていくには、二つのアプローチが重要です。

一つは、自傷行為の代わりとなる行動を見つけること。
もう一つは、自傷行為をしたくなる感情や衝動にどう向き合うかです。

自傷行為は、困難な状況を乗り越えるために身につけた方法なので、簡単にはやめられないものです。

すぐに完全にやめることを目指すのではなく、徐々に「自傷行為をしなくても大丈夫」という気持ちを育てていくことが大切なのではないかと思います。


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