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「ゲーム、ネットの約束」を作るときに役立つ10のコツ

こんにちは、心理士のなべたです。

インターネットやゲームは、私たちの生活にとても彩りを添えてくれます。でも、使いすぎると体や心に悪影響を及ぼすことがあるんです。
子どもがネットやゲームを使い過ぎないために、大人には何ができるのでしょうか。
今回は、そのための具体的な方法をお伝えします。
参考にした書籍はこちらです。


使い過ぎを防ぐために

長時間ネットやスマホを使うと依存していると思われがちです。
しかし、ゲーム依存の場合、長い使用時間が原因なのではなく、依存した結果としてゲームに費やす時間が増えるんです。
だから、ただゲームの時間を減らすのではなく、自分で遊ぶ時間を上手に管理できるようになることが大切です。

子どもとネットやゲームの約束をするときは、「子どもは約束を守りにくい」ということを理解しておくことが大事です。
ネットやゲームは子どもにとってとても魅力的なので、約束を守るのが難しいんです。
このことを頭に入れておかないと、約束を破ったときに子どもを叱るべきではないのに叱ってしまうことがあります。

一緒に約束を作る

子どもが守る約束は、一緒に決めた約束が一番です。
親が勝手に決めた約束は、子どもがうそをついたり、反抗したりする原因になりかねません。約束を守るのがスムーズになるよう、子どもと話し合いながらルールを作りましょう。
なぜ時間を決めたり、アプリの使い方を制限するのか、その理由も一緒に考えることが大切です。

子どもが成長するにつれて、厳しいルールから徐々に自由なルールへと移行し、自分で考えて行動できる力を育てていけるようにしましょう。

また、「親もネットやゲームの面白さを知っている」と子どもに感じてもらいましょう。面白いと分かっていて、それでも「約束を守ってほしい」と子どもに伝えていくことが大切です。

まずは、子どもとゲームを一緒に楽しむのがおすすめです。
そうすると、子どもの良いところが見えてきたり、子どもの世界観を共有できるようになります。
もしゲームを一緒にするのが難しいなら、まずは子どもがどんなゲームをしているか知ることから始めてみましょう。

乳幼児期の子どもを持つ家庭では、タブレットなどのデジタル機器がよく使われます。この機器を全く使わない育児はなかなか難しいですよね。
子どもに少し大人しくしてほしいときや、親が家事や仕事に集中したいときにタブレットを使うのは、今ではよくあることです。
インターネットを上手に使って時間を作り、育児のストレスを減らすのはとても有効です。
ただ、できれば、大人側で子どものデジタル機器の使い方にルールを設け、それを守るようにすることで、悪い習慣がつかないようにしたいです。

「約束」を作るときに役立つ10のコツ

どのような約束がよいのかは、その子の性格や特徴、年齢、家庭の状況によって違います。でも、どんな子どもにも役立つコツがいくつかあります。

1.いつ約束の話し合いをするか

新しいデジタル機器を買う前やサービスを使い始める前に、子どもと話し合うのが大切なポイントです。
子どもが「これが欲しい」と言った時こそ、ルールについて一緒に考える絶好の機会です。いったん使い始めてしまうと、後からルールを作っても上手く行かないことが多いです。

2.所有権は大人に

子どもにゲームを「貸してあげる」という形にすると、約束を受け入れやすくなります。万が一、約束を守ることができなかったときに状況をリセットしやすいよう、ゲームの所有権は親が持っていると良いでしょう。

3.上手な「やめ方」を身につける

子どもがネットやゲームの使いすぎを防ぐには、上手な「やめ方」を覚えることがカギです。
止める時間を子ども自身が見通せるようにできることが大切です。
タイマーを使って終わりの時間を分かりやすくしたり、終了時間の少し前に何度か声をかけると効果的です。
時間通りにゲームを終えたら、何か小さなご褒美をあげるのも良いでしょう。例えば、次にゲームをするときに10分間長く遊べる、といった感じです。

4.睡眠時間の確保

健康的な睡眠をとるためには、十分な睡眠時間を確保することと、寝る前はできるだけ画面を見ないようにすることが大切です。
寝る前に強い光を目に入れないこと、興奮を抑えて静かに過ごすことも、ぐっすり眠るためには必要です。

5.「やるべきことをやってから」はうまくいかない

よく「先に宿題をしてからゲームをしよう」という約束をしますが、これがスムーズに行くとは限りません。
宿題をするときも、子どもはゲームのことばかり考えて、早く終わらせたい一心で、質より速さを優先してしまうことがあります。
学校から帰った後は、子どももまずリラックスしたいもの。
ゲームを先にしてリフレッシュした後に宿題に取り組むほうが、集中できる子どももいます。

6.短すぎる設定にしない

ゲームやネットの利用には、適した時間があるものです。
子どもが成長するにつれて、より複雑で長い物語を楽しむゲームに興味を持ち始めることがあります。こうしたゲームを満喫するには、それ相応の時間が必要になってきます。

7.次にいつ使えるのかを明確にする

ときどき、親が「今日はゲームをしてもいいよ」と決める家庭もありますが、この方法だと、子どもは「次にいつゲームできるか分からない」と感じてしまい、ゲームを長く続けたいと思う気持ちが強くなります。
それで、ゲームをやめるのが難しくなることがあります。

8.ゲームの時間を交換可能に

早いうちから、子どもがゲームやネットの時間を「交換」で得られるようにすると良いです。
例えば、家のお手伝いをしてポイントを貯めて、そのポイントでゲームの時間を「買う」というシステムなどが考えれます。

9.機器を取り上げる方法

約束を破ったときにゲームやスマホを没収するのは一般的な対策ですが、これは時に問題を招くこともあります。
もし没収という方法を選ぶなら、子どもがいつからまた使えるようになるのかを明確に伝える必要があります。また、どのようなときに没収されるのか、子どもと事前に話し合い、了解を得ておくことが重要です。

10.ネットから離れていたいときもある

特に女の子に見られることですが、SNSに夢中になって長時間使ってしまう子もいます。楽しんでいれば良いのですが、なかには苦しく感じたり、義務のように感じている子もいるでしょう。
そんなとき、「家のルールで21時までしかスマホを使えないんだ」と親がルールを設けることで、子どもがSNSの使いすぎを抑える助けになります。


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