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5月に読んだ本の17冊まとめ<読書メーター登録分>

5月に読書メーターに投稿した読書感想文のまとめを掲載します。
4月の投稿は16冊だったので1冊増えました。

読書の時間は以前より圧倒的に増えて充実するとともに、
感想を書く時間も右肩上がりとなっています・・・😅

今回特におススメは奥田英朗さんの著書「伊良部医師シリーズ」です。

ご存じの方も多いと思いますが、エヘッと笑えて心が明るくなります。
先日、病院に行く機会があったのですが、伊良部医師のようではなく
普通にやさしい先生で、逆に「あれっ?」と思ってしまいました。
いつの間にか無邪気でマイペースな伊良部医師に感化されたかもしれません?!
⇒伊良部先生シリーズは、⑧⑪⑰ にご紹介しています。

<補足>これらの読書感想文は、以前にnoteで掲載している内容も含まれています。
ところがどっこい、読書メーターは文字制限がありましてnoteで書いている文面よりギュッと凝縮した内容となります。それはある意味、メリハリのある文面になっているかもしれません?!

では、ご覧くださいませー🤗
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2021年5月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:4329ページ
ナイス数:183ナイス


①うしろむき夕食店


志満さんと希乃香さんの最高の料理と心づくしのおもてなしがあるこのお店には“お料理のおみくじ”があり、それはまるでひとつのおまじないのよう。
おみくじの意味は、すぐにわからなくてもそれぞれのペースで過去、現在、未来と思い描けばいい。なんてったって正解はないのですから!飲み物と料理のイラストも写真から飛び出したように、彩りを添えていて目でごちそうを楽しめますー
読了日:05月26日 著者:冬森 灯

https://bookmeter.com/books/17452434


②あずかりやさん まぼろしチャーハン


このシリーズは桐島さんの誠実な人物像にも大きな魅力がありますが、あずかりものの種類とエピソードにこんな設定があるの?と毎回驚かされます。そして、依頼人の気持ちを汲み取ることの大切さをそっと教えてくれるノスタルジックな内容にぜひ浸ってくださいー
読了日:05月23日 著者:大山 淳子
https://bookmeter.com/books/17040484


③きみの友だち(新潮文庫)


いじめ、裏切り、先輩からのいちゃもんなどの出来事が恵美ちゃんと弟のブンちゃんの日常に襲いかかります。それでも、悩みもがきながら堀田ちゃんのように自分自身に向けて「堀田ちゃん、ファイト、おーっ」と奮い立たせて生きていく様子が描かれます。現在、学生である人から、バリバリの社会人にもぐっとこみ上げるものがある1冊です!
読了日:05月23日 著者:重松 清
https://bookmeter.com/books/7476437


④たまには、やすんだら? ナマケモノさんが教えてくれる世界一かわいいマインドフルネス


押切もえさんが初めて翻訳をしたとのことですが、
イラストと文字のフォント(手書き風の温かみがある)と相まってことばがさらに生きているようにみえます。
登場人物はナマケモノですが、ナマケモノの世界と同時に
読んでいる一人ひとりの世界を映しだしているのかもしれません。
ページをめくる前に、次はどんなことばとイラストが描かれているかを想像すると、なんとも言えない穏やかな時間が流れ、本に集中している自分がいました。
読了日:05月23日 著者:TonMak
https://bookmeter.com/books/14506907


⑤ファーストラヴ (文春文庫)


義父、母、そして幼少だった環菜のまわりの人々。
巡り巡ってこのような事件は発生していくことに誰か支えてくれる人はいなかったのか、救えなかったのかと考える。
考えても目の前にそのような出来事に遭遇したら向き合えるかわからないが、問いは未来への一歩と信じたい。
恋愛の名手である島本理生さんが、恋愛から社会全体への愛に向けて舞台を移した力作です!
読了日:05月23日 著者:島本 理生
https://bookmeter.com/books/15332902


⑥跡を消す: 特殊清掃専門会社デッドモーニング


生きる時間や生きる姿勢は一人ひとり異なる中で、“その人の生きた証”は必ずある。
しかし、その証から離れられず、時が止まっているように過ごしている人は大勢いると改めて知った作品である。
別れは不意にやってくるが、出会いも突然めぐってくる。
それが救いでもあり、人生なのかもしれないと思った。
読了日:05月23日 著者:前川 ほまれ
https://bookmeter.com/books/12924747

☆彡こちら、ポプラ社さんから読書感想文で賞をいただきました。

      ↓   ↓   ↓


⑦東京ロンダリング


ロンダリングという言葉がこのようなことで使われているとは知らず、タイトルに惹かれて手に取りました。相手を非難せず自分に正直に生きるりさ子をまわりの人がやさしく見守ります。そして、ある形で受け取ったお金を最大限に活用し、”やり返す姿”も爽快です!
読了日:05月23日 著者:原田 ひ香
https://bookmeter.com/books/3404860


⑧町長選挙 (文春文庫)


「町長選挙」はなんと伊良部氏が離島で2ケ月滞在し、島の医師として勤務するという設定です。そこでは町長選挙に向けて、2人の候補者と後援団体によって島全体の熾烈な戦いになっていて伊良部氏も巻き込まれていきますが・・・町民が伊良部氏について「あほうは可愛い。気がらくでいい」と言葉にも表れているように不思議な魅力があるこのシリーズ。やっぱり無敵です!そうそう、マユミちゃんはパンクロックやっていたんですねー
読了日:05月22日 著者:奥田 英朗
https://bookmeter.com/books/580582


⑨忘れられたその場所で、


倉数茂さんの本は初めて読み、久しぶりのミステリーでしたが様々な場面で伏線が敷かれていてこれから想像するものは?と次の展開にワクワクしました。ハンセン病が事件の鍵を握っており、療養所での患者の生活が次第に明らかになります。過去の歴史を知ることでどのように感じるか?と問われているようでもあります。
読了日:05月22日 著者:倉数茂
https://bookmeter.com/books/18096683


⑩マナーはいらない 小説の書きかた講座 (集英社単行本)


タイトルのとおり、小説の書きかたを指南する本です。そうは言ってもエッセイで抱腹絶倒のしをんさんは独特の語り口調で、楽しくわかりやすく解説してくれます。特に、章ごとにある前書きが笑えます!また、「風が強く吹いている」の設定の一部(間取り図や相関図)手書きメモの掲載も公開されているのでファンは必見ですね!
読了日:05月22日 著者:三浦しをん
https://bookmeter.com/books/16989270


⑪イン・ザ・プール (文春文庫)


伊良部氏が登場する第2作目の「空中ブランコ」を先に読みましたが、第1作目の本作もさすが伊良部氏、楽しく笑わせていただきました!患者の病気が快復する前に何かしらの事件が起こって(起こして)大ごとになります。それでも、なぜ患者は伊良部氏のもとに通うのでしょうか?それは、人に話せないことを伊良部氏に話すことで孤独を癒す場となっているのかもしれません。加えて、看護師のマユミちゃんの色気と注射も効いていることも?
いずれにしても、自分を捨てる、鎧を脱がせることで患者の心を自由に解き放している最強の?!伊良部氏です。
読了日:05月13日 著者:奥田 英朗
https://bookmeter.com/books/575410


⑫ありがとう、さようなら (角川文庫)


【てるこさんの出産】というエピソードの中で瀬尾さんは、巨大てるてる坊主から、生徒の人数分35個のてるてる坊主が出てきてプレゼントするという企画を考えてみんなの前で演技をします。
「こんなあほみたいなこと、他のクラスでは絶対できないと思う」と記述されていますが、アイディアはさておき
演技を見た生徒たちの受け止め方が瀬尾さんとの近い関係を
実によく物語っているなと思いました。今、瀬尾ワールドにはまってなかなか出られません^^

読了日:05月09日 著者:瀬尾 まいこ
https://bookmeter.com/books/13658430


⑬君が夏を走らせる


1歳10ケ月の鈴香ちゃんがよく発する言葉「ぶんぶー」に振り回されて悪戦苦闘するがそこが若さと体力が自慢の太田君。料理、公園デビュー、そして同級生とのかかわりで
自分以外の誰かのために行動することに目覚めていくストーリ―。
育児の大変さを思い知ると同時に、彼自身がどのように進むかを考えるきっかけにもなる。太田君が後輩の中学生と走る場面で、先生の応援メッセージもいいですねー
読了日:05月09日 著者:瀬尾 まいこ
https://bookmeter.com/books/12041081


⑭仕事の小さな幸福


木村俊介さんが活躍されている18人に“仕事への考え方”を
インタビューした本。その中で津村記久子さんの箇所が心に留まった。
「ちっちゃな立ち直りで現実を肯定できるものを書けたら、という想い」
大きな仕事でやりがいを感じることがある一方、小さいと思われるようなことでも、達成感を味わい、日々を過ごすことがある。それぞれ、いろいろな考え方があっていいし、いろいろな考え方を認められる人でいたいなぁと感じた。
読了日:05月09日 著者:木村 俊介
https://bookmeter.com/books/8070471


⑮フリーター、家を買う。 (幻冬舎文庫)


自分ではあきらめていたことを現実と向き合うことにより、1つずつ成し遂げていく。
世の中は冷酷である? いえ、確かにそういうこともあるかもしれない。でもそうじゃないこともたくさんある、とスーッとした気持ちになりました。
自分自身と向き合うことで、家族との関係も改善して
自分の居場所を見つけた誠治。このような人がまわりにいたら、きっと応援しちゃいますよねー
読了日:05月05日 著者:有川 浩
https://bookmeter.com/books/5270209


⑯ブロードキャスト (角川文庫)


高校で放送部に入った佳祐が同級生、先輩たちと作品を作り、全国大会を目指すストーリー。
より良い作品を作り上げるために先輩たちと議論、時には対決を経ていく1年生部員の3人。放送部には入らなそうな感じの久米さんも仲間に入り過去を超える出来事も。次第に結束が高まってさぁ突き進みかというところで・・・。時折、怖い先輩の厳しい言葉があるが落ち着いて読める本。久しぶりに部活の醍醐味に浸り、こんなことあったなと懐かしい気持ちが蘇ってきた。
読了日:05月05日 著者:湊 かなえ
https://bookmeter.com/books/17180958


⑰空中ブランコ (文春文庫)


神経科医師の伊良部氏の行動は全くもって奇想天外な行動であるが、あまりに開けっ広げな性格とやんちゃな子どものようなはしゃぎぶりに誰もが目が離せずに彼のペースに乗ってしまうから不思議だ。
直球と変化球の混ざり合ったボールが時には痛いけれど伊良部氏の存在がいい味出しているなぁ。
読了日:05月05日 著者:奥田 英朗
https://bookmeter.com/books/580768


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