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からだ、髪、爪の正直な声<ただしい暮らし、なんてなかった。>

「だんだん心惹かれていく・・・♪」という歌の歌詞がありましたね。
私はこの歌詞をアレンジして、
「だんだん、白になっていく・・・」と歌います。

実は、最近はちょっとずつ慣れない環境が募り、いつの間にか前髪に白いのがポツポツと目立ち始めてきました。表面的にはそうではないようですが、髪をかき分けると一目瞭然で白髪がわんさか顔を出します。しかも、この白髪くん。若いのか、ピンと伸びているのがあるのです。髪の毛の正直さに感心しますが、さてどうしようかと目下悩み中。

そんな時に、タイトルが気になった本を手に取りました。
それは、大平一枝さんの「ただしい暮らし、なんてなかった。」です。

著者の大平さんが日々の暮らし、人づきあいなどのエッセイをまとめた本で過去に気がつかなかったこと、現在の視点や決め事を1つずつ絞って書いてあります。

「頑張らないことのほうがずっと難しい」という項目のエッセイでは、円形脱毛症になった経験を記されていますが、極端な睡眠不足が要因とのこと。

そこで、大平さんは「無理をしないで」「頑張りすぎないでね」と相手を労わっているような言葉をそのまま守れる人はどれくらいいるのだろうか、と投げかけ、大平さんご自身の経験を最後の一行に想いを込めています。

一日でも長く書く仕事をし続けたい私は、自分を養生することの大切さと同時に、頑張りすぎて体が悲鳴を上げなかったころとはもう違うのだと知った、その朝の衝撃を忘れずにいたい。

自分のからだ、髪も爪も含めてみんな正直。その正直な声をほっとくなんてできないと気づかせてくれました。


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