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発芽玄米のような味わい♪<図書館の神様>

図書館の神様 著者:瀬尾まいこさん

瀬尾さんの本を読むと、これは何かに似ていると感じていたのですが
やっとわかりました。
それは<発芽玄米>だと思います!(ええっ)

発芽玄米は甘みと旨みがあり、その上、ストレス軽減作用で知られるギャバは白米の約10倍も含まれていると言います。
そのやさしい味わいは毎日でも食べたくなるおいしさで
いつのまにか体に馴染みます。

ということで今日もそのおいしさを伝えてまいります!

早川先生と部員1名の垣内くんは、文芸部の活動に勤しみますが
「なぜ文芸部の顧問?」と首をかしげる早川先生に、垣内くんは
誠実に文学の疑問を少しずつ問いかけます。

この“誠実”が垣内くんの特徴なのですが、
ある日、垣内くんは早川先生に山本周五郎のさぶの主人公は誰かと問いかけて早川先生は自分の見解を述べます。
垣内くんは早川先生の見解を「そうですか」と受けますが
早川先生には胸に引っかかるものがありました。

そこで、その日の夜に「さぶ」の読むと、なんと感銘を受けるではないですか!
思わず夜12時前に垣内くんに電話をかけると
垣内くんは「わかりました」のひと言。
しかし、その言葉には先生はわかってくれた、と安堵感が伝わるのです。

このような一つひとつの出来事と、早川先生のパートナーと弟が加わると
さらに現実的な内容となり共感が増していきます。

図書館の神様に見守られた垣内くんは今後どのような大人になっていくでしょうか?
このように想像する楽しみも読書の醍醐味かと思います。

本日もご覧いただきまして、ありがとうございました。🎀



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