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かつて中高生だった私が書いた読書感想文⑧ <愛という字>

“現在の私”ではなく、“過去の私”が書いた読書感想文。
かつて私が中高生だったときに読んだ本の8回目の紹介です💕📚

憧れの向田邦子さん。中でも「父の詫び状」が大好きでした。

かつての読書ノートには残念ながら、「父の詫び状」の記載がなかったので「愛という字」の感想を掲載します。

向田さんが事故で亡くなられたのは8月22日でちょうど40年が経ったそうです。今も色あせることなく多くの方に愛されている作家さんですね。

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愛という字 著者:向田邦子さん

向田邦子さんの小説は上品でしかも無駄がないという感じだ。昔の情緒がたっぷりしみ込んでいて生活感が文章に溢れている。

「びっくり箱」という話は、看護婦の岸本厚子が恋人である田島良司を連れて田舎の長野に帰る場面から始まる。今の田島は仕事はないが、厚子のお腹の中には赤ちゃんが宿っていてひとり親の母さんに認めてもらいたかったのだ。

厚子と母のお互いの手紙の文面には、「しっかり生活していて男など見向きもしない」、「ミシンを踏んでいつも厚子のことを考えている」などと書いていたが、連絡なしで帰った厚子を迎えたのは、母と半同棲生活を送っているという米倉だった。しかも米倉も仕事を持っていない。

厚子と母は言っていることが違うと言い争いになるが、男2人は肩身が狭い。最後は4人で和解してチャンチャンとなる。

母娘はしっかりしているようでさびしがりやの似た者同士だと感じた。

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今回もご覧いただきまして、ありがとございます🍀📑


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