渚 ひろみ

Nagi Hiromi / photographer / 👗HANAE MORI co…

渚 ひろみ

Nagi Hiromi / photographer / 👗HANAE MORI collection / 📷Nikon Z9 作品:写真小説「忘れえぬ人」

最近の記事

個展「写真小説」を終えて

初めての個展「写真小説」が終わりました。 585人の方々にご来場いただきました。 お越しいただいた皆様、気にかけてくださった皆様、本当にありがとうございました。 終わったらもっと感極まって泣いたりするのかな…?と思ったのですが、集まってくれた写真学校の同期と淡々と撤収し、大量の額とともに帰宅しました。 初日。個展をやりたい、楽しんでいただきたいという気持ちから、お客様にどう受け止められるのか?という不安な気持ちが襲って来ました。グループ展はただただ楽しかったのに、、、SNS

    • 燃え殻さんにメッセージを読まれた夜

      燃え殻さんの声が好きです。燃え殻さんの書く文章が好きです。 そんな燃えがリストな私は、毎週火曜日の深夜2時からのラジオ「Before Dawn」が楽しみでたまらない。 彼のラジオを聴くようになったきっかけは、写真の先輩に「癒やされるから聞いてみるといいよ」と勧められたからなのですが、前職で働きすぎて身体を壊した私は、眠れない夜にラジオを抱きしめるように寝る(目は覚めているけれど)ようになりました。 燃え殻さんの声はα波のように心地よく、優しく包みこまれているような気持ちにな

      • 個展「写真小説」まであと8日!

        早いもので個展まであと8日となりました。 セレクトやプリントなど、師匠の吉川邦夫さんをはじめ、山中夏歩さんや松金大樹さんのご協力のおかげで、ほぼ準備を終えました。ありがとうございました! フィギュアスケート好きが高じて写真を始めたのが2008年。日本でフィギュアの撮影はできないので、海外の試合やショーに出かけて撮影していましたが、コロナ禍でずっと撮影ができない日が続きました。そんなある日、出会ったのが夏歩さんの展覧会「テランセラ」でした。そこでポートレートに惹かれ、撮影を始

        • 個展作品オールクランクアップ!

          3月19日からの個展「写真小説」で展示する作品をすべて撮り終えました。これからセレクトし、印刷、額装します。 展示では、「忘れえぬ人」、「冬隣」、「停電懸想」、「めぐり逢い」、「あなたを探して」、「仇花繚乱」の6つの写真小説を展示します。 昨年の春から夏にかけて撮影した「忘れえぬ人」は、未発表の作品を含む25点ほどを展示する予定です。テーマは夫婦の転生輪廻。写真集を制作し、多くの方々に手に取っていただいた思い出の作品。 村上さんの写真を見ると、「ブギウギ」の五木さんを思い出

        個展「写真小説」を終えて

          バイバイ2023年、ようこそ2024年

          2023年は私にとって大きな変化の年となりました。 趣味の領域から一歩抜け出たくて通い始めた写真の学校。 3月に卒業してから今日までにたくさんの出会い、チャンスがありました。通っていたときには想像もしていなかった未来でした。 まず、たくさんのご縁がつながって、色々な方のアーティスト写真を撮らせていただいたこと。その方らしさを大切に、ご活躍されますようにと願いを込めて撮影させていただきました。皆様に喜んでいただけて私も幸せです。 展示は生みの苦しみを味わいながらも、楽しくて

          バイバイ2023年、ようこそ2024年

          写真小説 忘れえぬ人

           写真学校を卒業し、私はリベンジを図っていた。自動モードで撮っていたころにお世話になった人たちに、お礼も兼ねて写真を撮らせてもらっていた。学校で学んだ後に見る、過去に撮った写真は、とてもじゃないが見られたものではなかった。    ある日、俳優の友人二人と葉山へロケに行った。男女のペア撮影をしてみたいという希望を二人が叶えてくれた。俳優さんを撮るのは楽しい。ポージングをお願いするというより、シチュエーションを想定してお願いすると想像以上の動きをしてくれる。  撮っているうちに

          写真小説 忘れえぬ人

          きっかけ

           2006年トリノオリンピック。それまでも冬季五輪が好きで、テレビ放送は欠かさず見ていた。でも、この年は違った。私はフィギュアスケートに夢中だった。今から考えるとびっくりするが、当時、女子が3人、男子が1人、アイスダンスが1組しか日本は出場していなかった。ハイライトは女子だった。フィギュアスケートも含めて日本のメダルが一つもない中、迎えた女子フリー。純粋に得点とはならないが、見る者の心を奪う美しいイナバウワーを披露して、荒川静香さんが金メダルを獲得した。トリノの日本勢で唯一の