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【ココロは安全運転で】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

鍼施術を受けに来られる患者さんたちとは、できるだけ時間を作っておしゃべりするようにしています。

何かと閉塞感のある今年。

巷の報道ほど、人のココロがオープンになってばかりじゃないっていうところもあるみたい。

10月から東京都も含めて、GO TO キャンペーンが様々な形で始まります。

すでに9月の4連休では、思いのほかたくさんの人たちが日本中、あちらこちらお出かけされたみたい。

これからの感染者発見数が日本のあちこちで増えるんじゃないかなぁっていう予測が何となく立ちます。

それでも病院の感染者の受け入れ態勢に余裕があれば、まだ大丈夫なんじゃないか、なんていう風な空気が巷に流れているんじゃないかなぁなんてこと、僕は感じ取っています。


で、そんな空気を僕が感じているように、僕と同じようにそんな空気に触れている人たちがいる。

でも、僕は客観的に眺めているだけなんだけど、そんな繊細な空気を過敏な感性で過剰に受け止めちゃっている人たちもいるってことです。


そんなココロのアクセルを、ガーンッって強く踏み続けて、ココロが暴走しちゃっている人たちがいる。

猛スピードで暴走するココロを、急ハンドルで益々動揺しちゃっているこころを備えている患者さんたちが、ここのところ、再び増えているように感じます。


そんなココロの強く踏み続けるアクセルを、ゆっくり放せるようになるためのお手伝いを、鍼施術でするわけです。

なでるように、さするように施す手技で、感情の高ぶりが納まるころ、ココロとカラダホッとするのか、寝息を立てる患者さんたちがいらっしゃる。

よっぽど巷の騒ぎがストレスになっているのかなぁって感じます。

実際、ストレスに対して身構えるカラダは、カチコチにこわばっている。
うつ症状や不安神経症やパニック症状を起こす患者さんは、特別体のこわばりが強いかな。

これだけ全力で体に力を入れ続けていたら、それはそれは疲れもするでしょう。

そんなカラダのこわばりを生み出しているのが、感情のエネルギー。

そんなエネルギーをフルパワーで発揮させ続けている心のアクセルは、安全運転できる程度まで、踏み込む力を緩めることが大事。

世間の不穏な空気を感じると、怖くなってついつい心のアクセルを強く踏んじゃう。

だから心にゆとりを持たせるために、カラダで外界のストレスを受け止められるだけのキャパを作るように、鍼施術でお手伝い。

具体的には、カラダの過剰な緊張を緩めるということ。


最近、足が痛いとおっしゃってお越しになられた患者さん。
鍼施術で脚は楽になったけど、今度は肩が痛くなってきたというご連絡。
再び施術で肩は楽になったけど、明日はどこが痛くなるのだろう。

晩秋に入り、急に気温が下がり始めたこともあって、ココロで感じるストレスは、いつもよりもますます過敏に。

そんな不安による心の暴走は、カラダを整えるところからアプローチ。

くれぐれも心のブレーキだけは踏ませることがないように、このあたりの配慮が欠けた鍼施術だけはできないね。

ココロのこと、自動車の運転に置き換えてみたけど、常に程よくアクセルを踏み続けるのが、人のココロの自然な在り方。

心にブレーキをかけた時、人の活力は失われちゃう。

それだけはしちゃいけないからね。

最後までお読みいただきありがとうございます。


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