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【今秋のふらつき】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

急に秋めいてきてから、カラダのふらつきを訴える人が増えています。

めまいや吐き気などを伴うメニエール病とはことなり、なんとなくふらついたり、足元がおぼつかなかったり。

秋の涼しい風に肌がさらされると、脳の方で混乱して自律神経失調症っぽくなることで、カラダや頭のふらつきを訴えるってことは、秋口にはよく見られる。

今まで30度あった気温が、つるべ落としのように早くなる日没と同様に気温も急に下がってきている。

こんな急変に対して、カラダが過剰に反応することで、季節性のめまいは引き起こされます。

特に秋口のめまいの多くは、肩首や背中の慢性的な過緊張。

張りつめ続ける上半身が、体全体の運動の幅を小さくしてしまいます。
背中を丸くこわばらせていると、四つ足動物で言う前足がすくんでいるような状態で歩いているということ。

人の歩行運動は水泳のクロールのように、実際に歩くという運動を支えている足腰ばかりでなく、肩や背中、前後に振り出す腕の補助があることで、効率よくバランスよく歩くことができるわけです。

でも、秋の涼しさに過剰反応して緊張し続ける背中では、そんな前足が活発に動かすことができない。

そんなわけで、季節の変わり目には委縮した肩首背中が、カラダのふらつき症状を引き起こす原因となるわけです。


んで、博心堂鍼灸院にお越しになられているふらつき患者さんの背中は、さする鍼で効果的に緊張を取り除き、肩首の緊張を開放することで、季節性の冷え込みに対する過緊張の予防もしてしまおうというわけ。

こうして肩首背中の過敏な緊張が楽になって、アタマや体のふらつきが楽になる人が多いのですが、一部ではあまりふらつきが変わらないという人も、今年の秋に限っては、ちょっと多いみたい。

原因は運動不足。

実は感染症騒動に対してデリケートに過ごしている人は、あまり外出することなく屋内でジッとしたまま過ごしている。

時たま外出してみると、そんな運動不足の足腰では、なんとなく足が前に進まないし、けっこう躓くことがあったり、気が付くと足を引きずるようにして歩いていたりするとのこと。

上半身のこわばりが取れると、そうした足元の躓きは楽になるけど、そもそも運動不足の足腰では、カラダを丈夫に支えることがかなわなくて、足腰の弱りが原因でふらついちゃうみたい。

そんなことで通い続けてくださっている患者さんたちには、頃合いを見計らって、自宅でできるカラダのふらつき予防のセルフケアトレーニングをご紹介しているこの頃。

とにかく筋トレをしようと思うとケガの元。

筋肉じゃないところを意識的に刺激し続けてトレーニングとすることで、こうした足腰の弱りが原因のふらつき症状は楽になる。

鍛えるポイントは、脳。

勢いや気持ちに任せて歩こうとしても、肝心の脳の制御と、歩くイメージと実際の体の運動のギャップを埋めるトレーニングをしないと、イメージに反した歩行では転倒リスクが残ります。

まずはちゃんと片足ずつ重心をのせて歩けているか。

片足立ちになれるかどうかで、そんな脳と運動不足の足腰とのギャップは埋まります。

このネタ、今週のメルマガ記事にのせる余地がなくなっちゃったので、もしかしたら来週の記事にのせるかも。

でも、台風14号が気になるところではあるし、実際掲載するかどうかは未定です。

とにかく今年は思っている以上に運動不足になりがちな世間一般のライフスタイルの変化。

便利に過ごした分だけ、ちゃんと体も動かしてあげないとね。

最後までお読みいただきありがとうございます。


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