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【これからの熱中症】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

東洋医学では、体内に不要な熱がこもって不調をおこすことを、中熱(ちゅうねつ:熱の邪気にあたった)といいます。

症状が重くなると、一般的に言われる熱中症、ってことになるのかな。
※このあたりはお医者さんが決めることなのかもしれないけど、一応目安としてご紹介。


今年の残暑は、そんな熱中症を患う人、多かったみたい。
病院へ搬送される人や、亡くなる人の報道を、頻繁に聞いていたような気がします。
※今年は水の事故もずいぶん耳にしていたのが、まだ記憶に新しい。


そんな熱中症も季節としては過ぎてしまったように感じます。
でも、東洋医学的な熱中症=中熱やウツ熱、とよばれる体内に余分な熱がこもる煩わしさは、これからしばらく続きます。

じつは天気図に秋雨前線が現れるころ、日本中は一日中何となく湿気っぽく感じる日が続きます。
くわえて、10月頃まで続く台風シーズン。
湿度と低気圧の影響で、カラダの働きが高まりにくくなり、代謝が落ちて十分な体温を高められなくなると、
・だるさや倦怠感
・体の節々の痛みや午前中の体の重さ
・頭重感や肩首のこわばり
・動き始めに痛くなる腰痛や膝の痛み
・食欲不振や嘔吐
・腰痛を伴う下痢や腹痛
・頭痛や目の奥の痛みを伴うめまい感やふらつき
・耳鳴りや鼻の奥の詰まった感じ
・胸が締め付けられるような動悸
などを感じやすくなります。

いずれも自律神経失調症、なんていわれてしまうことが多いみたい。

でも、東洋医学的な見立てでおカラダを拝見すると、意外と体内に余分な熱をこもらせていて、体調不良を訴えていたり、そんな体内にこもる熱気の影響で身体機能が十分に行えないで、すでに秋バテをおこしていることが多い。


秋バテであれば、内臓機能を高めることを促しながら、消化欲体を滋養する食事をおすすめして、回復時間を十分にとりながら、カラダを保温することをご指導することがおおかな。

中熱、ウツ熱で、体内に余分な熱気がこもっているなら、鍼の施術でこうした熱の邪気を追い払うような手技を施していきます。
※この熱邪を払うさする鍼をするとき、最初肌がヒリヒリ痛く感じるのですが、ほどなくして、体がゆるんで心地が良くなるみたい。
たいていの患者さんたちは、施術中にウトウト眠くなるみたい。
なるほど、それだけ熱邪が煩わしくて、十分な睡眠時間が取れていなかったんだよねぇ、なんて寝息を聞きながらそんなこと、思っちゃいます。


医者さんは言わないかもしれないけど、鍼灸師目線では、まだまだこれから軽めの熱中症患者さん(東洋医学的な意味合いでのね)が多いんじゃないかなぁなんて思っています。

ジメジメ湿気が多いけど、むやみに汗をかいている人がいれば、体内に余分な熱気がこもっているかもね。
季節にかなった体づくりと、上手に回復の時間を持ってもらったらいいんじゃないのかな。

そんな季節の体に関するメルマガ記事も、参考にしていただけたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございます。


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