博心堂鍼灸院の、いんちょです。

博心堂鍼灸院へお越しの患者さんたち。

鍼灸施術中、けっこうおしゃべりをする機会があります。

というか、施術が終わってもおしゃべりが止まらないってことも、しばしばあります。

というのも、話題が豊富だから。

東洋医学的な健康法や症状対策や予防法など、身近な自分にかなうこと、気になる人はいろいろ情報を漁っていかれるわけです。

おカラダを拝見した後だと、そんなパーソナルなコンディショニングに役立つ情報は、僕の方でも積極的に発信していきたい。

特に秋は積極的に体を動かしたほうが良いから、最近は鍼灸施術後に、体操教室のようなことにもなってみたりして。

とはいえ、何もおしゃべりの話題はこうした積極的な体に向き合うことばかりではない。

日常の様々な行き詰まりやストレスを抱えている人は、ココロに重荷を抱えたままになって困っている。

家族や友人、身近な隣人に、こうした胸の内の負担を、聞いてもらえる機会って、現代社会ではなかなか持つことが難しい。

でも、心に宿る負担、ストレスっていうやつは、言葉にして発することが一番楽になる手段だったりします。

日頃から人とおしゃべりする機会を持っている人は、一人で黙々とフィジカルトレーニングをする人よりも、健康寿命が長かったりするそうな。
※筋トレを一人黙々とするよりも、人とおしゃべりしながらウォーキングしたりする方が、健康度を高めるには効果的、っていう番組を以前見たことがあります。

特に聞く側に技術があると、ストレスを抱えた人の愚痴を聞きながら、現状の健康状態なども、察することができる。

とくに鍼灸師さんは、おカラダの状態を察しながら施術をしていき、施術中のおしゃべりによるストレス発散の状況の変化まで、気を回して術を施していくことができるから、ストレスをどんな風に負担として感じているかもよくわかる。

疲労が蓄積していて、心身ともに消耗が強い時などは、ただただ休みたい、という状況をグチの中から察することができる。

そんな人には、効果的な体と心の休ませ方を、お伝えしながら回復への道筋を話しながら、具合がよくなっていくイメージを共有してみたり。

回復傾向にあるのだけど、カラダの癖で元気が行き詰ってしまっていて、思ったように伸びやかな心理状態が取り戻せなかったり、不安症状が取れなかったりする人には、ご自分では気が付いていない元気のサインをお伝えしながら、段階的に体の癖を変えていくような取り組みを、具体的にお伝えしながら体の行き詰まりが取れていく実感を共感してみたり。

何はともあれ、ストレスというやつを発散するには、言葉にして理解納得することがとても有効。

でも、ただ言葉を発するだけでも、十分効果のある人もいるからねぇ。
そんな人とはいつも積極的に世間話に花を咲かせて、心に深いわだかまりができないように、ココロの風水が順調に流れるお手伝いをさせていただいておりまする。

秋深まるころになると、ますます心に宿すストレスというやつが、根深くなることがある。
今のうちに、そんなストレスの芽は摘んでおきたいですねぇ。

最後までお読みいただきありがとうございます。