【ココロを補う東洋医学】
博心堂鍼灸院の、いんちょです。
毎週金曜日のお昼に、僕が配信している東洋医学ネタのメルマガ記事を読まれてから、僕のもとへ鍼施術を受けに来てくださる患者さんがいらっしゃいます。
もちろんメルマガネタで盛り上がることもあるのですが、それ以外の思いつく他愛もない話で盛り上がることの方が多いかな。
過去に大病された患者さん、現在も慢性疾患や心の病を抱えていて、鍼施術で対処されている患者さんたちが、博心堂鍼灸院にお越しくださっています。
定期的に、あるいはつらい時など連日、鍼施術を受けに来られては、楽になって帰っていかれる。
楽になるっていうのは、症状が楽になるっていうこともあるみたいだけど、気持ちが楽になるんですって。
傷みや辛さ、不安にココロやカラダが駆り立てられると、とっても元気を消耗します。
消耗した元気を補うために、鍼施術を受けに来られる。
ただ、鍼っていうのは、何の仕掛けもない針金。
僕は最近、金属のプレートで体をさするような鍼施術をするようになっているので、何の仕掛けもない金属で、何の仕掛けもなく体をさするだけ。
それでもココロやカラダは楽になる。
鍼施術っていうのは、術をただ施すだけじゃなくて、時間の使い方にも何らかの良い作用があるんじゃないかなぁって思っているのです。
人は暇になると具合が悪くなる。
わざわざ体の不調を探しては、わざわざ具合の悪いところを見つけ出し、具合を悪くしようとする。
不思議な行為ですが、割と身近でそんなことを理由に体調不良を起こされる方はいらっしゃいます。
体の不都合をおこすのが嫌な人は、食べて暇な時間をごまかしてみる。
そうして間食で食事のバランスを崩すひとは、そのうち食習慣の乱れから、体調を崩すみたい。
で、そんな間食の不安を抱えて、間食をしてから鍼施術を受けに来られる患者さんもいたりして。
要するに、鍼施術を受けに来られることで、何か生活で悪いことをしてみても、自分を自分で許しに来られているんじゃないのかなぁって、僕はココロ密かに思っていたりするわけです。
とくに僕の方では、そんな不摂生をたしなめたり、指導したりするわけじゃない。
そんなこともあったんですねぇ、って話を聞いて、率直に僕感じたおカラダやお心の状態を説明しつつ、他愛のないおしゃべりをしたりしているわけです。
わざわざ体に悪いことをしようとしているんじゃなくて、何かの寂しさがそんなことをさせるのなら、生活を矯正することは本末転倒。
ココロやカラダを持て余すことに原因があるのだから、そこを埋め合わせる提案ができないのなら、指導なんてこと、僕にはできないかな。
人はいろいろな機会で、ココロをロスすることがある。
身近な人や生き物とのお別れなんてあったら、それはそれはココロの大きなロス。
そんなときに、自分の生活を見失っちゃうことって、あるんじゃないのかなぁと。
そんな大きな出来事でなくても、日常の仕事や勉強、人間関係が負担になって、ココロをロスすることだってある。
そんなことが常態化している人が、予約時間ギリギリになって、鍼施術を受けに来られることもある。
そんな時僕は、いつもよりちょっと長めにお話を聞きながら、消耗したココロを補う時間となればなぁと、ココロを配りながら耳を傾けながら、鍼の施術をさせていただくのだとさ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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