【鍼施術の、合う、合わない】
博心堂鍼灸院の、いんちょです。
鍼施術を受けるとき、よく合う、合わない、という話を聞きます。
ご自分の体調不良を改善するために、あちこちと渡り歩いて自分に合う施術の方法を求める患者さんがいらっしゃいます。
僕の所へ行きつく方もいらっしゃれば、きっと僕のところが合わないといって、別のところを探し求められる患者さんもいるはず。
なるほど、合う、合わないというのは、患者さんのご判断任せ。
施術方法だけじゃなく、鍼灸師さんやセラピストさん、施術される方の人間性もあるみたい。
最近僕のところにお越しになられ始めたふらつき症状を訴える患者さん。
当初は有名な病院にかかられてみて、かなわないから別な病院へ、そして、鍼灸院や接骨院、整体院など渡り歩いてこられたそうです。
根気よく半年くらい通ってみて、ということなのですが、最終的に離れてしまう原因は、施術してくださる方々との相性が合わないとのこと。
よく聞けば、一方的に説明されたり、これをやったほうがよいなどの強いアドバイスを言い渡されたり、という接し方をされてきたとのこと。
で、僕のところはといえば、前述したようによく聞く、ということをしてくれるから、都合がよいみたい。
まだ、ふらつき症状に対する効果は目に見えて出てきていませんが、腰を据えて体を任せてくださった理由は、そんな話を聞いてくれる、おしゃべりできるのがいいみたい。
そうかと思えば、つい先日、不思議なご縁でつながることのできた初めての患者さん。
あちらこちらで、数回施術をしてもらっては、症状に対する効果が出なかったといっては、場所を変えて体調を整えられる施術方法を頼ってこられた。
たまたまのご縁で、博心堂鍼灸院に来られて、最初の施術で症状がずいぶん楽になったのだとか。
サイドお越しになられたとき、経過をうかがったら、とても楽になったんだけど、と以外にも不安そうな表情で訴えてくださいました。
楽になったけど、キツネにつままれたようで、ほんとに楽になったかどうかわからない。
なるほどなるほど、あちこちでいろいろしてもらっても、良い経過をたどることができなかった経験から、一度の施術で良くなるわけないじゃんって思うの、僕もわかります。
実際、完治しているわけではない。
ただ、症状を発症するほどバランスを崩していないというだけ。
再びバランスを崩せば、元の木阿弥。
だから、継続して施術をしながら、本来のバランスを取り戻しながら、カラダの消耗を回復させましょうというお話をさせていただきました。
このあたりを明確にしておかないと、再び症状がぶり返した時、やっぱりこの方法は合わない、という風に区別されてしまう。
患者さんにちゃんと提案して、経過や回復の可能性まで、予測のつく限りのことはお伝えしておかないと、合う、合わないのふるいにかけられてしまう。
そう、施術が合う、合わないって、信頼関係なのかもね。
そんな風に思いましたとさ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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