【体調不良で、ココロの不安】
博心堂鍼灸院の、いんちょです。
暑い日が続くと気が滅入ります。
よっぽど暑い日は、アイスクリームよりもかき氷の売れ行きが良くなるのだとか。
ふむ、なんだかそんな気がします。
さて、連日の暑さで体が翻弄されていると、体調不良がたびたび気になります。
体としては、いかにこの暑さに耐えしのごうかと、あれやこれやと手を変え品を変えしながら、体調を揺さぶって過ごしていることでしょう。
汗が止まらないと、下痢をして体温を一気に下げて、無駄な汗を止めようとしたり。
頭がのぼせていても、無理に動き回っていると、めまい症状を起こして足止めしてみようかと、大胆な体調不良で体のバランスを取ろうとする体もあるかもしれません。
暑さでばてて過ごしているのに、あれやこれやと用事に奔走していると、ぎっくり腰なんて患ってみたりして、すべての行動に急ブレーキをかけるカラダを、実は残暑のころにはよく見かけます。
すべて夏バテして、体力がしっかり消耗しているから起こる体調不良。
そんな目まぐるしくも、意味不明な体調不良に、今度はココロが翻弄されると、不安心理が止まらなくなります。
まぶたが腫れたとか、手首が腫れたとか、ひざが腫れたとか。
ここ数日、腫れる症状が多いので、こんな症状ばかりが思いつきますが、こうした腫れ症状が何で起こるかという原因がはっきりしないので、不安になりたがる人が増えている。
別にこうした身体症状や体の不都合がなくても、人は疲れていると誰かに寄り添ってもらいたくなったり、声をかけてもらいたくなったり、あるいは逆に言葉を聞いてもらいたくなったりするみたいです。
鍼施術をしていても、ちょっと調子のよくなってきた患者さんたちほど、ご自分の家族の不調や仕事のこと、身の周りの不安要素について、あれやこれやと話題を振りまいてくださる。
別に取り立てて、という話ではないのだけど、そうした話をしながら、人とのつながりを求めておられるのかなぁなんてこと、ちょっと思ってしまいます。
現在はコロナ禍。
でも、数年前の東日本の震災のころは、人との絆というやつを誰しもが求めていたんじゃないのかな。
危機のさなかであっても、人とのつながりやきずなを確認したくて、一致団結する人たちや、いっそ結婚する人たちがずいぶん増えた。
現在はコロナ禍。
人とのつながりも、そばにいて触れ合うことが許されない分、きずながゆがめられているところがあるかもしれませんね。
そんなおいそれと周りの人と、きずなやつながりを確認できない分、ちょっとした疲れから不安な気持ちが高まってしまう。
残暑の夏バテは、そんな不安心理をあおっているのかなぁと、ちょっと思いついてみたりして。
博心堂鍼灸院へお越しの患者さんたちとは、引き続き、些末な話題で盛り上がっています。
自分の症状へのこだわりがなくなってきた証拠、ってことで、こんなおしゃべりができる時間が続けばいいなぁと思いつつ、本日はここらで筆をおきます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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