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【取り戻せるときに、取り戻す】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

僕は普段、ご縁をいただく患者さんたちに、無理しちゃだめよ、とお伝えしています。

良い食習慣を保とうとして、頑張ってたくさんの食材を使って、献立を考えて手の込んだ料理を食べきれないほど作って、それを頑張って食べる。

いくら厚生労働省で推奨されている品目や塩分量であっても、無理して食べると具合だって悪くなる。

水を一日2リットル飲まなきゃいけないと聞いた人が、毎日飲み切れなくて、それが理由で落ち込んでしまうことがあったり、肉をちゃんと食べなきゃだめだといわれて、頑張って嫌いで苦手な肉を食べて、体調を崩してしまう人の話も耳にします。


運動習慣だってそう。

頑張って運動するのもよいでしょうが、何も炎天下の中、汗だくになって走らなくてもいいんじゃないのかと。

それが原因で、慢性的なウツ熱(軽い熱中症)をわずらって、頻繁に鍼施術を受けに来られるようだと、なんだか本末転倒。


そんな人とご縁があるとき、僕はすかさず、無理のないように、頑張らないようにとお伝えしちゃいます。

人は20歳を過ぎたら、頑張ることなく賢く自分の体調にかなった過ごし方をしたらよいです。

頑張って鍛えられるのなんて、20歳くらいまでの成長期しかないですからねぇ。

もちろん、筋肉などは一生鍛え続けることができる部分もあります。

でも、総じて頑張るっていうのは、自分の心身に負荷をかけてしまう。
義務感や使命感に駆り立てられて行う行為すべて、心身を緊張させて負担になる。


でも、程よく我慢しておいて、いざできるとなったときに、飛びつくように取り組むことはとっても楽しい。

普段から軽めの食事を節制しておいて、いざ好きなものを食べられるとなれば、そんなときにはお腹いっぱい食べたらよい。


何となく運動不足を感じているけど、お天気が悪くて外出もできない。

そんな後の晴れた運動日和の日に、外に飛び出して運動するなんて、最高ですよね。

そんな自発的な運動や食事は、心身が喜ぶから節度を持って取り組んだらよいでしょう。


人の体調は不安定。

いつも同じスケジュールや分量がこなせるわけじゃない。

もちろん、専門家やアスリートはこの限りではありません。

でも、一般人はそんなにギュウギュウ引き締めるような取り決めを持つことは、やっぱりかなわないんじゃないかなぁと思います。

自分の感覚にも耳を傾けて、その都度食べられる量や運動できる負荷を決めていく。

時々体調が良い時には、調子に乗って、今までの分を取り戻す勢いで取り組んでみたらよいでしょう。

特に運動なんて、そんな融通を利かせた取り組みがいいみたい。

何分お天気が不順なこの頃。
これからの台風シーズンを考えてみても、体調には波がたくさん訪れそう。
決めてかかるよりも、取り戻せるときに取り戻せばいいや、というくらいの軽い気持ちで、ぼちぼちと少しずつ、体にいいことやっていたらいいんじゃないのかな。

そんなカラダに良いことは、まったくやらないよりは、やったほうがいい。

最後までお読みいただきありがとうございます。


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