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【基本、秋バテ】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

熱帯低気圧や台風到来の影響で、気圧と湿度にカラダが翻弄されていますね。

加えて急に気温が下がったこと。

このあたり、自律神経というやつに負担をかけることも、秋バテの大きな原因になっています。


そもそも、厳しい残暑の疲れ、皆さんどのあたりで抜いたのでしょうか?

4連休は全国的に、お出かけや遠出して宿泊、なんて人も多かったみたい。

しっかり夏の疲れを回復させることなく、楽しいことにかまけて、疲労回復どころか、かえって疲労を蓄積させるような機会が多かったかもしれませんね。


そんなわけで、人の体は今現在、基本的に秋バテ状態。

そんな秋の疲れを感じる人は、もともと冷えに弱いタイプの人。

急に気温が下がることで、体内で熱をおこすことができないので、十分な活動熱量を維持することができないというわけですね。

逆に寒さに強いという人は、毛穴の締まりが元々よく、体内に熱を蓄えるのが得意なタイプというところでしょうか。
あるいは、元々筋肉量が十分にあり、体内での発熱効率がとっても高いため、気温が下がっても疲労感や体の冷えやだるさを感じることなく、ゆとりをもって過ごせているのかもしれませんね。


とはいえ、そもそもため込んだ疲労はみんな一緒。

秋バテをどこかで回復させる必要があります。

体が疲れると、下半身は委縮してひざが内側に巻き込むような姿勢になります。

太ももの前側を触れてみれば、固くこわばっている。
ちょいとつかんでみれば、過敏な圧痛を感じる人もいたりして。
※お若い方は、痛みよりも、くすぐったさを感じるみたい。


太ももの前側は、おへそ周りの腸の働きと関連しています。

太ももの前側に圧痛があったり、こわばりや緊張感があるようなら、お腹が冷えていて十分に活動できないため、腹腔内臓器の機能が全体的に下がっているということ。

・目の下のクマ=寝不足
・まぶたのむくみ=疲労回復効率ダウン、低体温
・への字口=足腰の委縮と腎機能の低下
・顔色が悪い=肝機能低下による疲労の蓄積

鍼施術を受けに来られる体調不良を訴える患者さんたち。

鍼施術の後、顔色がとてもよくなり、姿勢もよくなるため、背が高く見えます。


秋バテしてひざが内巻きでトボトボ歩いている姿を観ると、ちょっと声をかけて鍼施術をしてあげたくなっちゃう人が、このところ目につきます。

もちろん、そんなことおいそれとできませんが。

でもそんなことをしてみたくなるくらい、今年の秋の変化は著しい。

この湿ったヒヤヒヤした秋の長雨が過ぎると、さわやかでドライな涼しい本格的な秋風が吹くようになります。

そうなると今度は呼吸器系の風邪と発熱の風邪が目立ち始める。

この季節の風邪に負けないように過ごすためには、ぜひぜひ秋バテを早々に解消しておくことが必要。

まずは体を温かくして、しっかりたっぷり回復時間をとることをおすすめします。

目安は太もものこわばりの解消、かな。

最後までお読みいただきありがとうございます。


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