【たまる疲れ】
博心堂鍼灸院の、いんちょです。
ぼちぼち梅雨明けを感じさせるような、急な蒸し暑さと強い日差しを感じました。
夏の土用の丑の日を迎えると、夏も本番だよねぇなんていいながら、疲労回復のウナギをほおばるなんてこと、以前はあったのでしょうねぇ。
聞いた話、今年はウナギの稚魚がたくさん取れた分、例年より幾分ウナギのお値段が下がっているのだとか。
そうはいっても、絶滅危惧といわれていたり、やはり高級食材ではありますから、おいそれと口にできるものではないかなぁなんてことも思います。
そんな言い訳をしてみたくなるのも、脂の乗り切ったウナギを食べこなせる体力が、果たして自分にあるのだろうか、というのが僕の本音。
動物の肉に比べれば、消化吸収よく滋養する効果の高いウナギ。
汗をたくさんかいていたり、体力の消耗で貧血しやすい人の血を養ってくれる効果もあるというウナギ。
それでも、カラダをたくさん使うわけでもなく、それほど連日消耗するような生活をしているわけでもない僕にとっては、朝からステーキをほおばるような感覚になります。
※朝からステーキをほおばれたり、ガッツリどんぶり飯をかきこめる人を見ると、ケンタンカだなぁと感心します。
そもそも長らくの梅雨で湿度に疲れてしまっているカラダにとっては、実は過食は大敵。
湿気の影響で負担を感じるのは、消化器と関節。
足腰の関節の痛みやこわばりを感じる人は、意外とおなかも疲れやすくもたれやすくなっているかもしれません。
うっかり体になじみのない贅沢食材を、お腹いっぱい詰め込んでしまうと、そのあと動けなくなっちゃうことがあるかもしれませんね。
いつも腹いっぱい食べる人は、そんなことにも慣れてしまっているかもしれない。
過食が続くと胃袋は大きくなります。
大きな胃袋に腹いっぱい食材を詰め込むと、食後、胃に充血して手足や頭の血流が少なくなるので、とても眠くなります。
食後眠くなって寝られればいいのですが、眠気を押して午後のお仕事などに取り掛かると、胃腸の疲れと頭の疲れと足腰の疲れはたまるばかり。
人の体は一度にいろいろなことをこなせるわけではない。
食後はしっかり休んで、食べた食事を食べこなす時間を持つことは、様々な慢性病の予防になります。
また、過食を気を付けておくだけでも、食後、気分よくコンディションよく過ごせます。
そして、季節にかなった体に優しい献立を食べていけるような生活の工夫は、病気知らずで健康寿命を延ばしてくれるような有意義な試みになるでしょうね。
夏場は無駄に疲れやすい。
そんな暑さ疲れを解消しようとするために、むやみに精のつくものばかり食べてみると、意外と疲れがたまりやすい。
たまる疲れを解消しようと、さらに無理やり精のつくものを食べてみる。
こんな悪循環をおこさないように、お腹を休めるというアイディアも、大事にしておきたいですね。
どうぞどうぞ、お大事に。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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