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【「雨降りのポンチョ」のような体】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

暦では入梅。
ぼちぼち関東地方も梅雨入りですね。

スーパーなどの店頭には、青梅が並んでいます。
梅仕事する人にとっては、お天気は重要な要素。


梅干を作るときにできる梅酢は、様々な料理につかえる重宝で、疲労回復を促す良い調味料です。

ぼくはサラダのドレッシングや、海藻の和え物などによく使います。

大根ときゅうりを刻んだものを梅酢であえて、シソの葉などを加えると、体にこもる熱取り効果と、筋肉のこわばり取りや胃もたれ予防にも役立ちます。


また、ラッキョウをつけるときに使う甘酢も、疲労回復と血流促進して体の冷え取りに役立つ食材です。

同様にショウガスライスを甘酢漬けにしたお酢も、食べ疲れや食あたり予防に役立つ疲労回復の妙薬です。

こんな食材を食べながら、ぼくは梅雨をしのぐ体づくりに役立てています。


今年の5月は初夏とはいえ日照時間が少なく、汗をかく練習ができませんでした。

例年だと熱中症症状で、若い人が搬送されたなんて言うニュースが耳に飛び込むのですが、今年は感染症騒ぎもあり、部活動なども自粛していることから、そんな初夏の熱中症騒ぎが耳に入ることもなかったですね。


じつは5月の暑さは、梅雨入り前の体づくりにとっても大切な期間。

最近、雨降りの中、ポンチョを着て自転車をこぎながら鍼施術を受けに来られた患者さん。

ポンチョで雨はしのげているのに、中はビショビショ。

どうやら通気性が悪い素材らしく、ポンチョの内側でかいた汗で、シャツが濡れてしまったようです。

梅雨時の人の体も同じこと。


ポンチョで汗が外に逃げられないように、梅雨時の汗をかくことに慣れていない体は、発汗できるだけ毛穴が十分に開かない。

そのため、体内に熱がこもっても、汗が出にくいので体の内側に熱がこもり、皮下がむくんでかゆみや痛み、しびれ症状の原因になったりします。

急に暑い分だけどこへ行ってもエアコンが効いています。

皮下にたまった発散できないむくんだ汗と、エアコンの冷気が合わさると、四肢のしびれや痛み症状の原因になります。

一度始まるしびれ症状は、なかなか回復しないのでやっかいです。


体表だけじゃなく、体内にも発散できない余分な冷えた水分が停滞すると、消化器の働きが低下して、何でもないものを食べても「食あたり」しやすくなります。

感染症騒動で飲食店はテイクアウトのお弁当などを販売しています。
よっぽど注意されているのでしょうが、お客さんの体調まで管理できないですからね。
安全なものを提供しても、ハイカロリーで味の濃いアブラ多めなお弁当だと、むくんだ消化器のお客さん相手だと、食あたりが心配です。


漢方薬の処方だと、シソの葉などは食あたりや胸のむかつき対策に良く用いられます。

ほかに、パセリ、セロリ、パクチー、三つ葉などは、食あたり予防や胸のむかつきや食べ疲れ対策には都合の良い食材です。

ぼくは結婚してから、こうした香味野菜を食べられるようになりました。
パクチーは結婚当初からずいぶん鍛えられました。

季節になると、毎食のようにパクチーがたくさんトッピングされた料理が頻繁に登場。

また、生涯食べることはないと思っていたセロリは、やはり結婚相手が大好きな食材。
もれなく様々な姿となって、食卓に上ります。


ただ、こうした香味野菜はクセがありますが、食べ慣れるとかえって体が求めるようになります。

僕は結婚前まで玄米採食だったので、極端な味覚の香味野菜を食べたことがありませんでした。

結婚後、肉や魚を食べるようになり、カラダは不慣れな香味野菜でも必要性を感じたのでしょうね。

食べ合わせることで、徐々においしさが理解できるようになり、現在は香味野菜が大好きです。


そんな香味野菜を頻繁に食べているおかげで、汗を十分にかけなくても体内にたまるはずの水分の停滞を予防することができています。


今週中か来週あたりまでには、全国的に梅雨入りしますかね。

もし、まだ体がポンチョを着たような状態だったら、食材選びをしながらコンディションを整えてみたらいいかもしれません。

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