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アート/リアルさを超えたアートの存在


先日のハワイ滞在の折、訪れたホノルル美術館の一コマです。

4年ぶりに訪れたハワイ、今回は今までに行った事のない場所、経験をしようと、以前から気になっていたホノルル美術館に行った折の事です。

外観は派手さのないホノルル美術館ですが、一歩中に入ると各国の著名な作家のアートが所狭しと飾られていました。

いくつものブースの中の一つに入った瞬間、目に止まった女性。
美術館のスタッフがメモを取って何かを記入している様子です。
「じっと見るのは失礼かな」と遠慮がちに目をやると、なんという事でしょう、その横に作品のキャプションが・・・・
まぎれもなく、この女性はアート作品だったのです。

俯く顔の表情が、どうしても見たくて下から覗いたり、ぐるぐると彼女の周りをあらゆる角度から観察。
まるで、体温や心音を感じるようなリアルさです。

一通り観察し終わった私が、満足して立ち去るのを見送ってから、徐に動き出すのではないかと何度も振り返り見てしまったほどです。

蝋人形・・・とは明らかに違う、その存在感。

似せる事に重きを置いた作品ではなく、この女性に対する感情がにじみ出ている作品でした。

リアルさを超えた、作者の感情。
思慮深さを湛えたその女性の表情は暖かく気品に満ちていました。
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このブログでは主に吉岡徹の作品を紹介しています。

「美人画展」Web Group Exhibition 12/1~12/31


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