クララが立った！

皆誰しも聞いたことのあるセリフではないでしょうか。

よく感動のシーンという扱いで取り上げられますが、ここはやはり昔から屁理屈だった私、小さい時から感動より先にこう思っていました。

なぜクララは今立たせられてるんだ？

皆さんストーリーは覚えているでしょうか。

皆さんはどうゆう風に見ていたのか分かりませんが、これからは私視点のアルプスの少女ハイジの、クララが立つまでのあらすじを書いていこうと思います。

軽く今からネタバレあります。ご注意ください。

なんでクララは車椅子生活なのか？というと、

半身不随や麻痺しているわけではない、

虚弱体質なのです。

※調べると、クララはビタミンD欠乏症で立てなかったのではとか、転換性障害の精神的な原因で立てなかったのではとか、数多くのお医者さんが考察していて面白かったです。ぜひ皆さん「クララ　なぜ立たなかった」でググってみてください。笑

クララのお家はお金持ちで、ハイジとクララの出会いはハイジがクララ家に来させられたのが始まりでしたよね。

そこでクララは体が弱かったですが、お家がお金持ちなのもあってある程度は暮らしていけてたのです。

加えて不随や麻痺ではないので、筋力が付けば、いつかは立てるという希望があったわけです。

もちろんクララは立って歩きたいという気持ちはあった。ハイジもその気持ちを手助けしたいと思ったはずです。

ただクララも想像していなかったでしょう。

ハイジを始めとするアルプス勢のスパルタ・破壊行為を

ハイジはクララに半強制に歩行練習をさせます。クララがどんなに弱音を吐いても励ますのみで、練習は続きます。

そうですね、例えると、歯医者さんで「痛かったら手を挙げてくださいね〜」と言われたから、痛くて手を挙げたら、「は〜い頑張ってね〜」と言われて強制的に続行する感じでしょうか。

ハイジもクララを立たせてやりたいと必死だったのでしょう。クララに付きっきりです。

そんな猛練習の最中、今回唯一の犯罪行為を犯した者が現れます。

そう、ペーターです。

いや、クソです。

このクソは何をやったのかというと、

なんとクララの車椅子をぶっ壊すのです。故意的にです。

ではなぜぶっ壊したのかというと、

ハイジがクララとばっかり一緒にいるようになってしまい、クララに嫉妬したためです。

はい、クソですね。ペーターなんて名前は贅沢すぎます。今すぐ刑務所に入って、呼び名の番号を付与されなさい。その番号が君の新しい名前だ。

※どうやらアニメ版ではクララが誤って車椅子を壊してしまったと言う風に差し変わっているようです。クララのせいにするな

そんな人のせいもあり、座って移動する手段を失ったクララ、もう自由に移動するためには歩くしかなくなります。

そして追い討ちをかけるようなハイジのスパルタ。クララの精神は崩壊します。クララは弱音を吐き、立つことを諦めます。

そんなクララにハイジはこう言います

「クララのバカ！」

イライラがピークに達したクララ。その瞬間、あれ

た、立ってる…………

ハイジ、大歓喜

クララが立ってる！！

いきなり立てたもんだからクララもびっくりです。まあ嬉しいでしょう。

立てた良かった、感動！めでたし！めでたし！

とは私はなる訳がなく。

これはクララが可哀想だなと、そう思ってしまいました。

なにが1番そう思わせたかというと、このエピソードの中で本当にクララの事を思って行動した人は

いない

と感じたからです。

なんで？ハイジはクララに付きっきりだったじゃないか！

確かにそうです。でも私はあのスパルタぶり、そしてクララの意見を汲み取らない様子をみてこう推察するのです。

ハイジは、クララの事を思って立ってほしかったのではなく、

クララが立つ様子をハイジが個人的に見たかったから付き合っていたのではないか　

ハイジの心の中にいたのは、クララではなく、ハイジ自身だったのではないか。なので、クララが立つ様子を早く見たい！

クララに早く立ってほしい！なぜなら、私が見たいから！

そういう気持ちをふつふつと感じてしまったわけです

ペーターに関しては言わずもがな自分本位のクソですね。早く損害賠償を払いなさい。

つまりクララがあのタイミングで立ったのは、様々な人物の自分本位が重なった産物なのではないか

さあ、ここで改めてタイトルで提起させてもらった「クララはなぜ立たなければいなかったのか」ですが、

「あの時立つ必要は無かったけど、アルプス勢のエゴにより無理矢理立たせられた」

ですかね。リハビリには適切なやり方があります。そして骨や筋肉には、適切な負荷が必要です。

最終的に何が言いたいかと言うと、

クララ、筋トレしろ