全部ひっくるめての自分であること 〈気質・体質、HSPのこと〉
とても敏感であったり繊細な人々のことをさす、HSPという概念があります。(病気や発達障害ではなく気質のことをいう。)
私自身、気が小さい、過敏である、共感しやすい…などの自分の気質・体質をずっと自覚してきて、HSPにばっちり当てはまると思っていますが、自分の強迫症に対応することで手いっぱいだったので…、あらゆることに敏感すぎる、こういう体質なんだなと思い、それ以上は特に気にしてはきませんでした。
よかった本の紹介④
最近になり、ご自身がHSPでありながらHSP専門カウンセラーでもある、武田友紀さんのエッセイ『雨でも晴れでも「繊細さん」』を読んでみたら、武田さんの言葉の表現がとても豊かで繊細で、読んでいると気持ちが落ち着いてくるような素敵な本だなぁ~と感じました。
武田さんがご自身の柔らかな感性を大切にして、さまざまなことに幸せを感じながら生きる日常のことや、日々の想いが綴られています。
(HSPについてもたいへん詳しく書かれています。)
HSPの人々がもつ性質についての記述です。
「私はどう感じているのか」
「本当は何をしたいのか」・・・
自分のこころとからだに耳をすませて自分の本音とつながって生きることの大切さについて書かれていて、とても共感しました。
(私はまだまだ自分自身との関わり方が上手くいかないのですが…。)
こころの病気とまでいかなくても、仕事、人との関係、家族関係などにおいてつまづくことを繰り返している方も多いかと思います。
特にHSPの人は敏感すぎたり、物事に対してHSPでない人に比べてずっと感じやすいため、社会生活の中で生きづらさを感じてしまう人が多いのではないかと思います。
そんなときに、もっと強くならなくちゃ、自分も周りの人と同じようにならなくちゃ…と思ってしまいがちですが、そうではなくて自分が本当に感じていることや自分の感覚の方を大切にして、あるがままの自分で生きることの方が素晴らしいんだと、この本は伝えてくれていると感じます。
繊細だと社会の中でぶつかってしまうかもしれないけれど、
それでもきっと大丈夫だよと。
* 武田友紀さんのHP 繊細の森
* エレイン・アーロン博士の日本語版HP The Highly Sensitive Person
(HSPセルフテストが掲載されています)
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こころは目に見えない部分です。
HSPは気質のお話ですが、心(精神)の病気、発達障害と診断されたりなど、いろいろな名前がつくことがあるかと思います。
こころの問題などで悩んでいるとき、
私は、まずは「自分がどう感じているか?」ということかな~と思います。
自分が感じていることが一番大切なことだなぁと思います。
先の武田さんのお話にもありましたが、
自分がどう感じているか?をじっと感じてみる。
なにが自分をつらくしてるんだろう?、本当はどうしたいんだろう?
自分にとって大事なこと、自分にとっての幸せってなんだろう?…など。
リラックスできる場所でお茶を飲んだりして、ほっとひと息しながら
感じてみる。
治療やカウンセリングなどに対してどうしたらいいか?と迷うときなども。
(治療やカウンセリングは受けても受けなくてもよいのだし、行ってみて違うと思ったら止めてもいいし。また他に自助グループに行ってみる方法や、いろいろな代替療法などもあるかと思います。)
ひとりで考えているとネガティブな思考に傾き、時間ばかりどんどん経ってしまうことも多いと思います。
(私はその悪いパターンにハマり、ひとり思い悩むことで多くの時間を使ってしまいました…。)
立ち止まりひとりで自分に向きあうことも、誰かに話してみたり相談することも、どちらも大切なことだと思います。
また自分のことを言葉にする、言葉にできるってとても大きなことだなぁと感じています。