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時をかけるゆとり(読書感想文)

 笑った。久しぶりに本で声を出して笑ったので、読む場所を選ぶのが大変だった。
 本が苦手って言われる方、まずこの本を手にとって欲しい。以前英語の先生仲間にこの本のことを聞いた時、タイトルが面白いな、と興味が湧いたけど、朝井リョウさんって結構シリアスそうだから難しい本かな、と思い手に取るに至らなかった。

 今回もまた娘きっかけ。読後、笑いながら面白そうにこの本の内容を小出しにしてくれるので、興味が湧いた。これは人に話したくなるのがわかる。エピソードも面白いし、言葉の合わせ方、並べ方、順序でこんなに面白くなるんだ、という表現がこの本の中には満載。そう書くと小難しく見えるかも知れないけれど、この方の意図や才能がどんなにあったにせよ、読者としてはただただ読んでいて面白い。

 同じ著者の #死にがいを求めて生きているの を読んだ時、この方の大学生や若者の描き方がリアル過ぎて怖いくらいだった。だから、このエッセイとのコントラストがまた面白過ぎて。これを読んで本に興味が湧いた方は、是非小説も読んでいただきたい。

 村田沙耶香さんの小説を読んだあとでエッセイを読んだ時と同じ様な驚きと面白さ、それにギャップ萌えを感じている。

 この本は娘が図書館から借りたのだけど、笑いたい時のために自分用も買おうかな...と真剣に考えてる。

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