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祖父の愛

こんばんは。nanaです。
こちらに書き込むのはかなりご無沙汰になってしまいました。
気付けば桜の季節も去り、木々たちは美しい緑へと変身し心地よい風に吹かれ4月も終わろうとしています。  

先月私の大好きな祖父はこの世を旅立った。
祖父のいない世界を生きるのは人生で初めてで。正直、まだ夢のようで現実でないようで、信じられなくて。

でも、あの日、確かに黒い喪服を着て、お葬式、火葬場にいた自分を思い出すと確かに祖父は旅立ったんだとこれが現実なんだと冷静に受けとめている自分がいる。



私は三姉妹の長女だ。
幼い頃から私達三姉妹を本当に可愛がってくれた。
祖父はとてもユニークな人でお笑い芸人でもなれるんじゃないか?と思えるほど明るい人で、ダジャレやジョークでいつも私達を笑わせてくれていた。
昔から色々な所へ車で連れて行ってくれたり、いつも三姉妹一人ひとつずつとお土産を買ってきてくれたり、ひとりひとりいつも平等な愛情をそそいでくれた。  

まだまだ書ききれないが、それは、とてもとても深い愛をもっている優しい祖父でした。  

この世界で祖父の姿が見えなくなってからその愛の深さを今はより強く深く感じています。



祖父が亡くなってから、家族とお花見に行った。
満開に咲く桜の木の下でシートを敷き、皆で座り、祖父にも桜をみてもらいたくてシートの上に祖父の写真を。

すると、突然、激しい風が吹き、桜が雪のようにヒラヒラと一気に舞い散った。
姪っ子はなぜか「ゆ〜きやこんこん♪」と(笑)歌いながら大喜びで落ちてくる桜の花びらを両手いっぱい広げて掴もうとしていた。

風がおさまり花びらが全て土に落ちた頃、フト祖父の方をみると写真の目の前にちょうど3枚だけピンクの花びらが…。

きっと私達3姉妹に一枚ずつ花びらを祖父が贈ってくれたのかもしれないと瞬時にひとりで感じていた。
誰も口に出さなかったが、母はその花びら3枚を無言で優しく掴み自宅に持ち帰った。
今もその3枚の花びらを大事に母は持っている。

姿がみえなくても、こうして今を生きる私達は
今も祖父の愛を感じている。
そして、その愛は今も続いている。

妹のお腹には、今新しい命が宿っている。
今年の夏に誕生する予定だ。
先日エコーの写真で男の子だと判明した。
その写真をみて妹が私に話してきた。
「なんか、この子の顔、目とか鼻とかお爺ちゃんそっくりじゃない?」

「ほんまや!!!」
私は目を丸めた。

お腹にいる初めてみた私の甥っ子のお顔は祖父にそっくりだった。  

「そっかあ…

命はこうしてずっとずっと繋がっていて巡っていくんだね。」


祖父が旅立った日は、サンキューの日だった。
3月9日…
おじいちゃんらしいな。  

おじいちゃん、いつまでもワガママな孫でごめんなさい。
これからも、できの悪い私を見守っていてください。
私はあなたの孫で本当に本当に良かったです。  


ありがとう、大好き

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