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君色に染まる


まず…まったくもってここ一週間ノートを開けておりませんでした。
どなたの所にも伺っておらず、コメントも返しておらず…本当に申し訳ありません。
約束は果たしたい人なので…とりあえずお約束した まつお様の企画エッセイ参加させてください。
息子 娘の通う高校に銃撃宣告が出た出ないで…とにかく冷や冷やです…とほほ。

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『君色に染まる』…七田の恋愛色


君色に染まりたい…

そう言われたら、あなたは どう感じますか?

もしくは

あの人色に染まりたい…

そう感じたことはありますか?

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私は特別美人でも可愛くもない。性格が飛びぬけて良いという事もなければ、スタイルが抜群というわけでもない。
それでも、私色に染まりたいという人がいてくれた。

「君色に染まりたい」

そう感じてくれた人に感謝の気持ちでいっぱいではあった…が、私にはどうしても理解できなかった。

「私色に染まって…どうするの?」

まさしくそこである。

それが表現であるのは分かる。大好きでいてくれる…痛いほどに伝わる。しかし、納得が出来ない。
私は実に可愛くない女だとは思うのだが、そこは今でも変わらず、むしろ年を重ねるごとに その甘い言葉に対する自分のしかめっ面に合点するようになった。


「私色に同化して、同じ色になって どうするの?」



「君色に染まりたい」と言われた時に、「つまらない」と思ってしまった。

恋愛は人それぞれで、同じ色に心地よさを感じる人もいるだろうし、それはそれで良いことだと思う。のだが、果たして 片方がもう片方に染まるだけで そこに何が生まれるのだろうと考えてしまうのだ。

人はそれぞれ色を持つ。
その色が何色なのかはハッキリ分かるわけではないが、自分では自分の色が ”緑”であると思っている。
しかし今の私の色が 初めから緑であったわけではない。
それは沢山の個性あふれる色と混じり合いながら 常に変化し 築き上げられた私だけの緑色なのだ。

そんな私だけの色に染まったところで、君はどうしたい?
君だけの色は どこへ行く?


染まりたい…

そう思った事も一度もない。
”そう思えるほどの恋愛をしていないのだ”。。。そう言われればそれまでだ。しかし果たしてそうなのだろうか?
人並みの恋愛はしてきたつもりだ。笑い溢れる恋も、痛みを伴う恋もそれなりに経験してきた。

しかし、私が常に私らしく恋愛の真っただ中で笑えるのは、「私」という色を失わずに持ち続けていたからだとも思っている。
しかしそれは、”自分の色を断固として変えずにいる事”とは違う事は 述べておきたい。

恋愛においても どのような人間関係においても、関わる事で 少なからず自分の思想や感情に影響を与え与えられ、当然 自分の色も目には見えない僅かな配色をも変える。それが自分色となるのだ。


あなたが もし私色に染まったとしよう。

あなたの感性も 描き出す自分らしさも 全て私色のキャンバスに 同じ色で描かれる。どんなに美しい言葉達を綴っても、どんなに柔らかな曲線を描いても、それは私のキャンバス上には”見えない”ものになってしまうのだ。

だから 私は問てしまうのだと思う…

私色に染まって どうするの?



恋愛は絵画に似ている。
同系色を並べると 心地よさを感じ、和らぎ 安らぎ ハーモニーが生まれる。
異系色を並べると 奇抜さを感じ、新鮮さ 発想 エネルギーも生まれる。

自分がそこに何を求めるか、そして

どんな色と交わってみたいのか。


私は私色と交わってみたいと そう思ってもらえる自分色でいたい。
と同時に、私がそう思える色に出会いたい。

君色に染まるのではなく、君色を混ぜてみたい。


自分の色を持つ…述べたように 自分の色を変えずにいるという事ではない。様々な自分色を放つ人と出会い関わり合い、自分と相手で作り上げる色を見てみろと言っている。
どんなに合わないと思った色でも 相手の色を醸し出す全ての原色に触れてみる。色の調合は配分も重要だ。その人とだからこそ 生み出せる色があるはずなのだ。

混ざりあわなくとも、隣に並んでいるだけで混ざり合う色もある。
その人の色で書かれた文字や線は必ず 自分色のキャンバスに素敵なアートを醸し出す。
それは必ずしも美しかったり 心を奪われるものではない…時には痛々しかったり、怒りを映し出しているかもしれない。その時には自分のキャンバスに全て混ぜてしまえばよい。自分色の中に その人の痛々しい色が必ず残ってしまうが、そこからまた自分色を作り出し、また交じり合って色を変えてゆけばよい。


私は沢山の人の「自分色」に出会った。
その中で自分が一番好きだと思える色に出会った。
今でもなお、その好きな色は変化し、またそんな好きな色と交わる自分色も変化している。いつまでもこの色と変化し続けたい…そう思える色が 既にどこかに存在しているかもしれない…これから生まれるかもしれない…。


だから私は「私色に染まりたい」とそう思ってくれる人には
「やめときな」と言ってしまう。
それでも染まりたいと言われれば、どうぞご自由にと自分の配色レシピを包み隠さず渡すだろう。
でも出来る事なら、その人の「その人色」でぶつかってきて欲しい…
口説かれるならば

「君色が欲しい」とか「君色に混ざりたい」とか

そう言ってもらった方が よっぽど私にはしっくりくる。

「俺色に染まれ」

そう言われても、まぁ”私を染められるもんなら染めてみろ!!”と受けて立ってしまうかもしれない。それは自分色が確立されている自分だから 言える事なのだが…自分の色が分からないまま「俺様色」に染まる気はサラサラない。しかし、もしかすると案外心地よい色が生まれるかもしれない…私色に同化してしまう人よりよっぽど面白いではないか。


あなたがこれから恋愛をする上で あなた色をもっと輝く物にできるように…
混ざり合いたいと そう思ってもらえる色になれるように…

今の自分の色を思い切り愛でてあげること。

自分の色で染まったキャンバスを 胸を張ってあなたに差し出す相手を見つける事。


今のあなた色は どんな色であれ 貴方にしか生み出せない

世界にたった一つの色だから。。。



「君色に染まりたい」

一人の言葉で 満足せずに、世の中の異性に そう言わせる勢いで 自分の色を変え続けてみればよい。自分の色を持った異性と染めあってみればよい。

「あなた色に染まりたい」

そう言葉にする前に 自分の色の魅力に自分自身で気づくこと。
そして その上で 相手と混ざり合いたいと そう思う事。

そんな恋愛をしていって欲しいと願っている。 

とはいえ、、、これはあくまでも七田の個人的な恋愛観。
恋愛に正解も不正解もないのは 分かっているつもりだ。


ただ一つ言えることは、


私色は

とてつもなく

素敵色だ。

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うしししし。




画像絵画は 画家ゆめのさん作品。

こちらの応援企画に参加させていただきます。








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