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本屋で買いたいと思った本の作者が、昔の同級生…で始まる偶然3連発

去年は本当に不思議なことが多かった。中でも一番の不思議な偶然の話をひとつ。

1月に高校時代の友人が突然亡くなり、昔のことを思い出したくなって、その頃の日記や手紙類を読み、思い出にふけっていた…1月2月。

3月1日唐突にある言葉が頭の中に降りてきた。「◎◎◎◎◎◎◎◎」

それは当時私が好きだった人の就職先。インプットされたのは数10年前。
昔はどういう業種かわからず、調べもしなかったけど、

今やネット社会。早速調べたら、それは『出版会社』だった。

次の日、仕事帰りに向かったのは大手書店。何故だか行ってみたくなったのだ。わけもわからず急に。

どんな本を出版しているのかリサーチ。もう長い年月が経ち、退職しているかもしれないのに。

本屋で何かに出会えるのではないかというワクワク感を久々に味わった。

それから毎週水曜日の夕方は、本屋に向かい、そして2週間後。お彼岸にお墓参りに行く前に、

実家のあった『○○市』について調べたくなりまた本屋へ。

ガイドブックコーナーで何冊かを物色。その中で、買ってみようかなと思った○○市に関する本を手にしたが、2200円と高かったので「やっぱりや~めた~」と本棚に戻した瞬間、背表紙の作者の名前が目に留まった。

「これってもしや・・・」と思いあたり、本の後ろのプロフィールを確認。ありふれた名前なんだけど。

情報は少なかったけれど、生まれた年が私と同じ、住んでいるところが実家と同じ市、思い当たる人の昔の特徴は・・・

社会がとても得意で物知りだった。「彼ならこれだけの情報量を書ける人になっていそうだ。確かめてみたい。」

ふつうはそんなことを思っても、確かめたりなんかしない。だけど、確かめてみたくなった。

人の死を目の当たりにして、やりたいと思ったことは目をつぶらず、心の赴くままに、直感のままに動いてみたくなった。人生はいつ終わるとも限らないのだ。

出版会社に問い合わせ、小学校の同級生のような気がするので、もし連絡を取ってもよかったら、私の携帯へショートメールを送って下さるようにと依頼した。

【1つ目の偶然】それから10日後に、ショートメールの返事が来て、やっぱり彼は、小学校5・6年時の同級生X君だった!!!

彼には恋愛感情などなく、よくおしゃべりした仲間、の感覚。

lineで近況報告などしていると、戦争体験者の話を若者に聞かせるなどの活動をしているとのこと。

【2つ目の偶然】うちのおじはそんなボランティアをしているよと伝えたら、彼はもう10年位前にうちのおじと出会っていて、おじは彼の前で、戦争体験談を若者に語っていたことが発覚。

1年前に二人は会える機会があったのに、すれ違いで会えなかったこともあり、昨年初夏に再会の機会を設けた。

喜び合う二人を前にして、この為に同級生と私は繋がったんだ、と思えた。

そして再インタビューの後、今年発表の機会を迎え、多くの人が聴いてくださった。


それだけでは終わらなかった。
おじが同級生と会ってもいいのかどうかの話を始めにしたのは、おじの長女(いとこ)だった。3月末におじに連絡を取ってもらい、再会を検討し始めた2日後の夕方のこと。

去年は桜の開花が3月末で、仕事帰りに行く先を決めず桜の花を観に行くことにした。電車に乗り、お茶の水あたりで降りるはずが降り損ね、どの駅で降りようか迷った時に、「そうだ、○○○駅で降りよう」と直感で決めたのだ。

それは何故かというと、就職した時職員研修に向かうバスのバスガイドが、小学校6年時の同級生だったという話を、本を書いた同級生としたばかりで、研修場所が、○○○駅にある、とある施設だったから。

駅で降りて、向かう先も決めず心が赴くままに適当に歩いて行ったら、

心躍るような素敵な桜並木

が見つかった。その通りを歩いて行ったら、ある学校にたどり着いた。

【3つ目の偶然】その学校の名前を見てビックリ!それは、2日前に連絡を取ったいとこ、いとこの旦那様、いとこの長男、長男の嫁、4人の母校だったのだ。

私はどこに学校があるのかも知らなかったし、適当に歩いて偶然たどり着いたのに。


~~不思議な不思議な3つの偶然の物語~~


私はそれから、直感に従い行動している。

去年3月1日に職場が閃いた人には、卒業以来会っていないが、
いつかそのうち、再会がやってくるのだと思う。
不確かなのに、かすかな自信
奇跡的な偶然がふたつもあったその人と…

偶然の出逢い、思い出の駅のホームの映像は、今も頭の中で再生できる。

けれど今、駅のホームはもうないと一昨日知った。
遺されたトンネルへ、いつか行ってみよう。


3月の手帳 彼の職場が閃いた3日後にテレビで観た映画は・・・ディズニーの『Remember Me』

生きていてくれてるかな…そうであってほしい



#創作大賞2023 #エッセイ部門


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