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それでも移民は受け入れないんだろうな

Ciao a tutti! みなさんこんにちは!
Naonardo です!

日本では、金融庁が、夫婦で老後2,000万円必要とリポートしたかと思えば、
政府は無かったことにしようとしたり、うやむやになっています。

イタリアでは最近いろいろと法律が変わっているとは聞いていましたが、
年金開始が67歳から62歳に引き下げられたとは!

でも、財政破綻気味のイタリアですから、当然、さらに破綻の足音が近づいて来てます。

11万人!
62歳で年金がもらえるようになったということは、それまで67歳からしかもらえなかった62歳の人たちは、退職者続出です。

イタリア人の若い人からも、
「職場でも年配者を優遇して、若者がないがしろにされている」
という、うらめしそうな声を直接聞いていましたが、年金も引き下げられていたとは!

しかも、ベーシックインカムもスタートしています。
輪をかけて財政破綻が忍び寄ります。

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日本ほどではないですが、イタリアも同じく少子高齢化社会を迎えています。
必然的に労働人口が不足しますし、財政破綻を避けるためにも、新たな労働力が必要とされています。

それでは、移民受け入れに動くか?
というと、なかなかそうはいかないでしょう。

イタリア連立政権には、移民に反対する政党が加わっているからです。
(上記 記事参照)

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イタリアである出来事がありました。

とある街の駅で降りたのですが、駅周辺に移民とおぼしき若い二十歳前後の男性たちが、集団でたむろして大声で叫び声を上げていたのです。
たまたまかもしれませんが、その前の年は同じ場所でそんなことなかったのに。

私は恐怖を感じてバッグを強く握りしめ、足早にそこを立ち去りました。

海外で、これはマズイのでは?とか危険だ!と感じたら、
その直感に従ってください

何事もなければそれで良し、
何かあってからでは日本とは事情が全く異なります。

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あとで地元の方にその出来事を伝えると、やはり移民の若者たちがたむろしているそうで、職を求めてドイツに行くのを待っているとのことでした。(海を隔てて中東やアフリカから上陸されるイタリアは職がないため、経済的に豊かで職のあるドイツへの経由地になっている)

特に最近、駅周辺を歩くのが怖い。
あなた日本人?
日本人は狙われやすいから気をつけてね。

と、注意を促されました。

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移民の方々を非難しようということではなく、特に難民の方は、シリアなどから命からがら戦火を逃れてきて、大変な思いをされていることと思います。

(写真はイメージです。シリアやイタリアとは直接関係ありません)

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それでも事実、地元で、治安が悪くなり怖いと感じていらっしゃる方々がおられるという街の声でした。
(その方は、移民そのものに反対している訳ではないということでした)

なるほど、地元の方の心情を考えると、イタリアで極右政党が躍進しているのもうなずけました。

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将来の労働力不足よりも、今そこにある不安。
やはり、今直面している問題に人の関心事は向いていきます。

移民を受け入れるようにはならないんだろうな。

(写真はイメージです。シリアやイタリアとは直接関係ありません)

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日本では法律が改正されて、外国人労働者を受け入れるようになりましたが、
今後どんな社会になっていくのでしょうか。

この出来事にあうまでは、
ドイツが移民を受け入れているように
イタリアも移民を受け入れたらいいのに
と身勝手に思っていました。

旅行でただ楽しいと浮かれるのではなく、
イタリアが直面している現実を目の当たりにして、
答えの出ない問いを突きつけられた旅でした。


この写真はミラノで撮りました。

川沿いにリストランテが軒を連ね、
川に明かりが反射してとても綺麗でした。
(場所と本文中の出来事は関係ありません)


それではまた! Ciao ciao, a dopo!
Naonardo でした。


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