離職率が高い店舗「店長のコミュ力」が問題
今日こんなニュースを見て衝撃を受けました。
ちょっと怖すぎですよね。
改めて店長という立場を悪用した最悪な事例です。
店長になるべき人間と店長になるべきではない人間をスクリーニングする機能がこれからの店舗経営には欠かせないと思っています。
今回はジョナサンでの話ですが、どの企業も他人事ではないと思っています。個人的には、店長と部下とのコミュニケーションの不一致が原因と見ています。
何より店長のコミュニケーション能力が低い、低すぎます。
暴力は論外ですが、すぐカッとなってしまう店長の特徴は自分で伝えたいことが思うように伝わらないことでぶちぎれるケースが多いです。
つまり、語彙力がないということです。
自分がわかる言葉で説明しても部下がわかるとは決して限りません。
これは研修講師をしている私自身も感じていることです。
私ができることが決して誰にでもできることではないし、
私がわかる言葉で説明しても全員が理解できるわけではないということ。
謙虚になれ!といつも自分に言い聞かせています。
自分がわかることは相手もわかるものだという思い込みがついでてしまうものです。この価値観に問題がありコミュニケーション問題が生まれる原因でもあります。
コミュニケーション力を鍛えることで問題は避けられる
こういったトラブルの原因をコミュニケーション力と決めて、課題解決研修をこれまでに店長向けに行ってきました。
表面に現れるものが言動であり、うちに秘めるものが「マインド」になります。店長としてのあり方が変わることで表面に現れる言動が変わります。
正直言ってめちゃくちゃ時間かかるし、中には変わらずに研修期間を終了する店長もいます。(僕の力不足でもありますが、残念ながら降格になりました)
今日は、どんなことを店長に伝えているのかの一部をお話します。
店長としてスタッフに関わるのは立場ではなく役割であることを完全に理解してもらうことです。
上と下という序列で物事をいうから攻撃的になったりさらにいきすぎて暴力になるわけです。これってハラスメント防止に関する研修(どんな罰則があるのかなど)を受けても防ぐのは難しいと思います。
私は、店長の立場を悪用するのではなく、スタッフが気持ちよく働ける環境を作るためのポジション(役割)だと伝えています。
実際にシチュエーションを交えながら話をします。
そして、もう一つ重要な話をします。
それは売上の全責任を背負わせない、ということです。
売上責任を背負わせると当然ながら無理が働きます。
シフト調整で応じないスタッフがいれば叱責をすることで離職率は高まります。
店長自身だけの問題とは捉えずに、SV(スーパーバイザー)含めて話合いをしながら問題や課題の共有しながら責任の所在を店長に押し付けないマネジメントを取り入れてもらっています。
多くの店長は経験が浅い状態で店長になり、ろくにマネジメント研修を受けることなく自分が部下だった時の上司のマネジメントを踏襲しがちです。
パワハラなんて最たるものでしょう。
店長とスタッフのコミュニケーションが円滑にするためのマインドと環境づくりをすることで離職率は劇的に下がるし、こういった暴力事件はなくなると思います。
余裕がないことで始まるんです、こういう事件って。そうでしょ。
この本にも書きましたが、「余裕を失うとすべてを失う」
だからこそ余裕を持ちながらマネジメントできるように全社一体となって現場のトップを支援することが大切なのです。
追伸
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