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幼子が大きなヘルメットをかぶって 二人乗り自転車のカギを 差し込もうとしている 母親は隣で…
私はぼおっと、 やさしさだけを 手のひらに開けていた。 *** 自分を責めていじめて いじ…
私のメンタルがもっと普通、だったなら 人生はもっと楽ちんで 友人ももっといて 仕事も家庭も…
肉がいいのか 揚げ物がいいのか 魚がいいのか それとも 野菜炒めなのか さっぱり分からない 好…
息ができない ノドが詰まっている 夜な夜な 不安に落ちてく きっと疲れている きっとほどかれ…
あの人が好きなきもち あの映画が好きなきもち あのアーティストに夢中なきもち 戸惑って怖さ…
私の思うままに 感じるままに そのまま書いていきたいと思う いいきもちも ダメなきもちも そのどれもが「ダメ」ではないから。 ひとつずつこの私の心の中で 生まれてしまった気持ちだから どの優れた詩人の言葉よりも 私にとっては私のきもちが一番 よく表しているはずだから。 そのために私は 私の信じるものを吸い込んで 私の信じる事を吐き出して どの気持ちも賞味期限が来る前に 周りの声に淘汰されないように 包み込んでは出していきたい。
どうしても止められない 指の皮をむしる癖 親指は特に血だらけで 本屋の中またむしってること …
白湯を沸かし アロマをつける ユーカリプタスの香り 夜の名残と 胸の高鳴り 一冊の詩集を広げ…
一月の雨にしては あたたかい あたたかい一月の雨は 彼のことを思い出させた 彼のことを思い…
自分でそっと取っておきたいことがあるーーー 最初から叶うはずがなかった夢 思い描いていた…
確かにあの小橋を渡ったのだった。 急な展開に実は 少しの期待と疑念を見ながら 私はぎゅっと…
今日も多大な愛が消費されて 夕陽は落ちていく 鳥は寝床にかえり 星はしゃんとした顔で灯る 吹…
拭いていた包丁が 手からすべって キッチンマットの上に落下した 両手両足を瞬時に広げて 落下する包丁を避けた 足には刺さらなかった 左腕の内側には 刃が触れた時のような 鈍い感覚 後からじんわり血がにじんで やっぱり触れてたんだ わかる ミミズ腫れのような赤い傷を なぞる あの当時みたいに 自分の意思で刃をあてたのと ちがう 今は 全身の筋肉を使って とっさに よけてた 私の意思は私を 傷つけないことを選んだ あの時とはちがう そっと包丁を戻した