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秋(空き)時間さんの世界文学案内 第六十三回:フィネガンズ・ウェイク ジェイムズ・ジョイス作

 意味不明の小説として知られるジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』はそのあまりの難解さであのノーベル賞作家の大江健三郎さえ混乱させるほどの代物で我々一般人にはとても理解できるものではありません。とある国営放送の自身が出演したドキュメンタリーで大江はこのフィネガンズ・ウェイクの難解さに混乱したのか、Rejoice!(喜び)と書くべきところをRejoyce!と書いてしまうという事件を起こしてしまいました。後に大江は文庫化されたこの小説の解説でこの事件を笑い話にしていますが、ジョイスのフィネガンズ・ウェイクはそれほど、ノーベル賞作家を基本的な単語のスペルの間違いに導くほど、難しいのです。


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