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vol.5 こころのプレイルームへようこそ!~いくつになっても育て合い「おとなの子育て理論」~

こんにちは!あゆみです。

おとなの子育て理論の「理論編」を、無事完走させました。ここまでお付き合いくださってありがとうございます😊


「おとな?子ども?なんのこっちゃ?」

はてなマークが浮かんだかたは、ぜひこれまでのお話をご覧くださいね🌸(扱うテーマがちょっぴり重ためなので、体調にあわせてお好みでお召し上がりください)



一息でお伝えすると、こういう内容です。

ひとりでも多くの人の安全基地をつくることで、大人の子ども心が癒される。すると各々に心の余裕が生まれ、いろんなかたちの「困ったぞ・・・」に気づきやすくなる。この理解のまなざしが、サポートの手を伸ばしやすくさせ、それがさらなる「安全基地」を生み出すことになり、生きとし生けるものが笑って過ごせる「やさしい世界」がつくられる。

おとなの子育て理論編 まとめ


これだけ読むと、なんと盛大な綺麗ごとだろう・・・と思ってしまう「子ども心をこじらせてしまった」私だからこそ、やっぱり綺麗なことって必要だなと思うに至りました。一周まわったのですね。


▼詳細はこちらから見れます。ぜひどうぞ♪

第一回:いくつになっても育て合い
第二回:ハグハグよしよしの安心感
第三回:癒されたい人を見つける眼差し
第四回:
私はあなたを想っているよ



▼はじめにご覧くださいませ。






前回までの振り返り



上記のとおり、おとなの子育て理論の「理論編まとめ」に重要なポイントは詰め込まれているのですが、どうして一息で言えるものをまどろっこしく複数回に分けたのかというと、読んでくださっているかたの「ハート」に「想い」を届けたかったからなのです。


「頭ではわかるけど、心がついてこない」
「心は動いたけど、身体はついてこない」

そして・・・

「心が動いたから、身体も動いてきた」


このように、少しずつ理解を温める過程が、こころと頭のストレッチ&ウォーミングアップという名の「理論編」だったのですね。

なにごとも、いきなり「こうしたほうがいいよ」とか「こうすべきでしょ」と言われたところで、私たちはスナオに「うんわかった!」と言えることばかりじゃないと思うのです。(くちで元気よくお返事できても、おなかでは納得してないことってありますよね)

だから、誰かや何かに「届けたい想い」がある場合、あなたや私が「受け取りやすいかたち」を模索し、そのうえで「受け取りやすいタイミング」を作ることが大切ではないかなと思っています。

まさに、このストレッチ&ウォーミングアップの考え方も、「おとなの子ども心を癒すための子育て論」の実践において、注目したいポイントになります。


今回は、実践編をスタートさせる前に、「こころのプレイルーム」でニコニコ無邪気に走りまわるためのルールについてお話したいなと思っています。


「ルール?なんだか窮屈だな・・・」


もれなく、わたし自身もそんなふうに思うタイプなのですが、これって結構大事なことなんですね。どうしてなのか、ご説明させてください。



安全だから「プレイフル」になれる



いよいよ、子どもごころを「フルパワー全開モード」にできるぞ!身体も心もぽかぽかだ

目がらんらんして、今にも走り出しそうな気持ちを温存したまま、どうかもう少しだけお付き合いくださいね。心から楽しむためにも、「プレイルーム入室への心得」を読んでから、お部屋にお入りください。


◇◇◇◇◇


言葉で「ルール」と聞くと、まるで条件反射のように「堅苦しいなぁ・・・」と思われるかたがいるかもしれませんが、少しイメージしていただきたいのです。


「窮屈だし、面倒だから」とルールを設けず、好きなだけ暴れまわっていいよ~と言われるのは、まるでサバンナの草原に連れてこられて「細かいことはいいから、遊んでおいで!」と言われるようなものではないでしょうか。

ちょっと大げさな例え話になりましたが・・・つまり、サバンナにはライオンさんやハイエナさんなどの動物たちが潜んでいるから、「自由な反面、あぶなっかしさがいつも隣にある状態だよね」と、言いたかったのです。

その状況下で「いいから遊んでおいで!」と言われたところで、おっかなびっくり周囲を警戒せざるを得ないし、そのへんの草むらでゴロゴロと寝転んだりしづらいように思います。これって「こころの安全基地」とは、程遠いですよね?私だったら、とてもじゃないけど無邪気に楽しめません。あなたはどうですか?


自由にのびのびと、心から楽しめるのは「守られた環境があるから」

プレイルーム入室の心得:その1



また、こんなふうにも思いそうです。


「だだっ広い草原で、一体なにをして遊べばいいんだよう?」


なにもないところで元気に遊びまわれるかたもいると思いますし、個人差があるので一概には言えないのですが、選択肢が多すぎると「かえってなにも手につかなくなる」ような感覚を味わった経験はないでしょうか?あまりにも自由の範囲が広すぎると、なにをどうやって楽しめばいいのかピンと来づらいものです。


そのため、自由に選べる余白を確保しながらも、ある程度は的をしぼりつつ「楽しみかた」を用意してさしあげるほうが、わかりやすくて遊びやすいように思うのです。


時には「ここで、こんなふうに遊べるんだよ」と選択肢を提示することで、安心して楽しめることもある

プレイルーム入室の心得:その2



他にも、ルールを設定したほうがいい理由はあると思うのですが、ざっとこんなかんじでイメージできるのではないでしょうか。

つまり、ここでの「ルール」とは、単に窮屈さを押し付けたり自由を奪うものではなく、あくまでも「あなたや私の安全を守るために」そして、「心から楽しむために」という、むしろ「自由に楽しく振舞うためのスペースづくり」を目的とした、健全なものだったのですね。


もう少し、具体的に紐解いていきましょう。



見守り隊は多ければ多いほどよい



ここまでは例え話が多かったのですが、地に足つけて、大人の子どもごころを自由に遊ばせるために必要な「安全さと楽しさを守る」という現実的な視点を持ち、要点を整理したいと思います。


自由にのびのびと、心から楽しめるのは「守られた環境があるから」

プレイルーム入室の心得:その1



ここで言うところの「守られた環境」というのは、理論編でも度々登場した「こころの安全基地」を指しています。

繰り返しになるので簡単に振り返りますが、つまりは「どーん!」とぶつかって、しっかりハグハグしてもらい、よしよし・・・されたいのは、子どもだけではないということなのです。大人だって、いくつになっても「子どもごころ」を抱えていますから、「誰かに丸ごと受けとめてもらいたい」と願うのはなにも恥ずかしくないし、むしろ自然なことだよねという話をしました。


もっと言えば、「安全な場所」をつくるのは、必ずしも1対1に限らず・・・できることなら「1対複数」であってほしいと願っています。ひとりのお子さんに対して、大人が5人以上いるようなイメージですね。(人数の上限は問いません😊)

現実を見ると、今の段階では1対1でも難しいよと思われるかたがいるかもしれませんが、だからこそ、「今思い浮かびそうな1人」ではない他の人たちにも、こぞって「見守り隊」になってもらいたいのです。


見守り隊が、多ければ多いほどに「安全基地」が増えていく

プレイルームのスタッフ急募!



「多いほうがいいのはわかったけども・・・どうやって、見守り隊を増やすのさ?」


このように思われたかたは、ぜひ、過去の記事を覗いてみてくださいね。また、こちらのお話も参考になるかもしれません。

コツコツと、地道に、自分や他者にあたたかな眼差しを向け続けること。困った時に離れ合うのではなく「助け合う」こと。少しずつ、この世界に信頼感を増やしていくこと。これらが、見守り隊を増やすために必要なことだと思っています。


つまり、ひとりでも多くの人が「安全で穏やかに、心躍るようなひとときを過ごしたい」と願い、実際にそういう場所をつくろうとすることが、「こころのプレイルーム」という名の「守られた環境」をつくることになるのですね。



「辛抱強く支える」というスタンス



今回は、おとなの子育て理論の「理論編」と「実践編」をつなぐ、入門編についてお話しました。

ひとりでも多くの人の「大人の子ども心」を癒すための、「安心・安全のプレイルーム」を用意するには、ひとりの人間に対して複数の「見守り隊」がいてほしいという、理論編の振り返りもかねた内容でしたね。


大人から子どもへ。大人同士で。子育てを行うには、「見守り続ける体力」や、すくすくと育つ過程を「辛抱強く支えるスタンス」を持ちたいのですが、くちで言うのは簡単でも、おなかで納得して行動するのは難しい事情もあると思うのです。だからこそ、こうやって「ああでもないこうでもない」と考えながら、コツコツと積み上げることが大事ではないでしょうか。

※以前、「私は子を育てたことはありません・・・あしからず」とお話したのですが、「子ども心を育て合う経験はあったりして?」と思っています。その時に感じたことをシェアすることで、今もなお、大人同士で「しんどいよ」となっているかたに向けて、なにか参考になるものをお届けできればいいなと考えました。


◇◇◇◇◇


「辛抱強く支えるスタンス」

「支える」というのは、手を出しすぎるのとも違うし、知らんぷりしたり放っておくのでもありませんよね。


時には「ここで、こんなふうに遊べるんだよ」と選択肢を提示することで、安心して楽しめることもある

プレイルーム入室の心得:その2


ひょっとして、「支える」ための絶妙なさじ加減というのは、上記の「遊び方を提示する」ことともリンクしているのではないでしょうか。


「遊び方」というのはあくまでも例え話なので、もう少し具体的にすると、(今できうる限りの安全を確保したうえで)あらゆるシーンで「こんな方法もあるよ」と可能性を共有しながら、本人に「あえて」考えてもらったり、経験する余地をうばわないことが大切ではないかと思っているのです。


サバンナで暮らす動物たちの知識を共有したり、身を守る方法を提示して「大丈夫」をつくったあとは、「でも、サファリパークのほうが安心して動物たちを見れるよ!」とか「動物園では小動物さんたちとふれあえるんだよ♪」と、楽しみかたの可能性を増やすこともできるはずです。

安全な柵ごしに、ライオンさんを近くで見て「こわいよ~」と泣くこともできれば、うさぎさんとふれあって、いのちの温かさを肌で学ぶこともできますよね。(もちろん、どうぶつ図鑑を見るだけで満足するかたもいると思います)


次回は、こんなかんじで「身近で見守り、支えること」にスポットをあてたお話ができればと思っています。よろしければ、引き続きご覧になってくださいね。



以上が、プレイルームの「入門編」です。お読みくださってありがとうございました😊(見守りスタッフも随時募集中ですよ♪)




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