見出し画像

多様性が豊かさを与える

自分以外の人の価値観を受け入れることって難しいことですよね。
可能であれば、同じような価値観の中で生きていたいと考えがちですし、正直楽なんですよね。
でも仕事やプライベートで日常生活を歩んでいると、価値観が多様な人と付き合わざるを得ない機会が必ず存在しますし、そこに成長の機会であったり、受け入れる事で器が大きくなったり、他者とのコラボレーションで新規性のあるものが生まれたりする可能性があります。

まず、同質性が与える負の影響については、思考の固定化、新しいアイデアの欠如、変化への適応力の低下などが例示することができます。言うなれば、グループダイナミクスの否定的側面と表すことができます。同じような人々ばかりでは、自分と異なる視点に触れる機会が少なくなり、画一的な考え方に陥りやすくなります。
この状態はどのような時に引き起こるかと言うと、一番分かり易いのが「同じグループに所属し続ける」ということだと考えています。
同じ高校、大学、サークル、新卒で入った会社など、同じグループの中でしか生きていないと、グループの中にいるメンバー各々が自分の人生をアップデートしない限り、自分自身の思考の幅が固まってくると考えていて、自分自身が自分の状況を良くするベクトルと所属するグループのベクトルが合わない限り、グループが存続するっていうのすら難しく、自分自身の成長の枷となる場合すらあると思っています。
だからって簡単に「異業種交流会に行こうぜ!」なんて言う訳ではなく、質の担保された深い思考が得られるコミュニティに属さない限りただただ営業活動のカモにされがちだと考えているので、良質で関係性が担保された各々がアップデート可能なコミュニティに所属するって本当に難しいことなんだなと日々思います。

一方で、多様性がイノベーションを引き起こすメカニズムについて少し考えてみましょう。ここは異なるバックグラウンドを持つ人々が集まることで新しいアイデアや視点が生まれることを説明できます。
より詳しく説明すると、他の思考を持つ人が交わる事で、考えている内容の他分野における類似性を説明できたり、差異を特定することで分野と状況における適用可能性を避けることができたり、他分野のモデルを自分野に適用することにより新たな発見を見つけられる可能性があることがアイデアや視点を生み出す源泉と言えることができます。
また、さまざまな経験と特徴を持つ人々は、同じような考え方を持つ人々では思いつかない新しいアイデアを出し合うことができます。
交流により生まれるアイデアや視点はとても重要で、経験に根ざした思考は現場現実に即した実践的なアイデアにつながると言うことができ、他分野の知見を自分の分野に適用することで新たな発見が生まれる可能性があることは大事な側面だと思います。

では、どうすれば相手の価値観を受け入れることができるのでしょうか。自身が多様性を受け入れるコツとしては、偏見を意識して排除すること、他者の意見に耳を傾けること、コミュニケーションを大切にすることなどが代表したアドバイスとして言えることができます。
人は生きている限り、偏見の塊だと私は思っていて、生きていて確信を持っている側面はある人にとっては非常識の可能性があるので、意識・無意識問わず、自分の偏見に気付き、配慮することが大事なのではないでしょうか。その前提には相手の声に耳を傾けることが前提と言えるのではないでしょうか。
自分とは異なる経験や特徴を持つ人々と積極的に交流することで、多様な視点に触れることができ、その時間自体を大切だと捉えることが第一歩であり、仕事においても自分の人生においても受容することができるのではないでしょうか。

タイトルに少し大それたことを書いてしまいましたが、他者と交わり、他者の考えにも触れ、そのアクセントを自分の中で消化した上で、自らのアウトプットに繋げてみることが、人生の豊かさにもビジネス面での成果にもつなげることができるのではないでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?