📰プレスリリース

📰日本初のオフィス弁当ソーシャルデリバリーサービス「JOY弁」開始 ／ 社員の「ついで受取」で配送料の個人負担減、飲食店は手数料大幅減

オフィス内遊休スペースを活用した各種サービスを提供する株式会社Offisisは、お弁当の注文と注文したお弁当の受け取りを誰かにお願いする機能を実装することにより、配送料や飲食店手数料の大幅減を実現した日本初のオフィス弁当ソーシャルデリバリーサービス「JOY弁」の提供を開始。

本サービスの特徴は、ついで配送の概念である「ソーシャルデリバリー」を採用しているところですね。

「何かの用事のついでに１つお届け物をしよう」という考え方がソーシャルデリバリーであるものの、一足飛びにそのサービスを展開しても日本で受け入れられづらく、その点、「社食としてのまとめ買い」という使い方に絞ってサービスを展開するのはアリだと思います。

🗾国内のニュース

🗾Uber Eats、配達員にボーナス。配達数やユーザー評価

Uber Eatsは、配達パートナー向け特典プログラム「Uber Eats Pro」を導入。配達パートナーは、配達を完了するたびに獲得できるポイント総数に応じた特典が利用できる。

配達員側の福利厚生的なサービスですね。
ポイントプログラムにすることで貯める意欲も湧いてきそうですが、あとは特典の内容がニーズのあるものかどうか。

「優先配車」や「30分間ブースト」等、ある意味ゲームのアイテム感覚な特典があっても面白いかもしれません。

🗾食事宅配に「ドローン」活用へ　ウーバーイーツ拠点間で数年内に

米配車大手ウーバー・テクノロジーズが展開する食事宅配サービス「ウーバーイーツ」の日本事業で、小型無人機「ドローン」の活用を検討していることが分かった。政府の法整備を前提に、数年以内の試験運用を目指す。

"日本で"というところがポイントですね。
あくまでもラストワンマイルではなく拠点間のピストン配送ですが、具体的にいつ頃から稼働するようになるのか。
我々もドローンやロボットが稼働している未来を具体的に想像すべきタイミングにきていますね。

🗾2本腕の商品陳列ロボット、ファミマで実験スタート　遠隔操作でペットボトルを並べる動画を公開

ファミリーマートは、小売店の商品陳列などを想定した遠隔操作ロボット「Model-T」の試験運用を始めたと発表した。東京・虎ノ門にあるオフィスから豊島区の店舗に設置したロボットを遠隔操作して商品陳列を行う。実際にロボットを遠隔操作している様子の動画も公開した。

当該ニュースは以前のnoteで紹介しましたが、実際の動画が載っていたので再掲しました。

結構バックヤードの場所を取りそうですし、1店舗単位でみると店内従業員が対応した方が何倍も速そうですが、これを１人が複数店舗で行えるようになると、省人化につながるのかもしれませんし、健常者以外の方など人材の幅も広がりそうです。

🗾1人焼き肉専門店の「焼肉ライク」がドライブスルーを導入　焼き肉弁当を提供

外食事業を手掛けるダイニングイノベーションは、1人焼き肉専門店の「焼肉ライク 相模原若松店」で初のドライブスルーを導入すると発表。ドライブスルーで提供するのは、「網焼き牛カルビ弁当」（肉並で税込600円）や「網焼き牛タン＆カルビ＆ハラミ弁当」（1200円）など。

いつのまにやら国内で40店舗以上も、さらには海外にも出店していたんですね。
特に郊外店舗におけるテイクアウト対応（ドライブスルーレーンや駐車場受け取り）はもはや必須の機能になりつつあります。

金曜日にたまたま近くの店に行きましたが、相変わらずのコスパの良さでした。

🗾「PickGo 買い物代行」が宝タクシーと業務提携

CBcloudは、宝タクシーグループとプロのドライバーによる買い物代行サービス「PickGo 買い物代行」において業務提携したと発表。名古屋市内にてPickGoのドライバーに加え、宝タクシーのドライバーによるサービスの提供を開始する。

PickGoのアプリを改めて覗いてみましたが、なかなか面白い仕組みになっていました。

こちらは連携している店舗を選択した場合。
普通に登録された商品を選ぶかたちで、特に目新しいものはありません。

そしてこちらが連携していない店舗を選択した場合。
（店名自体を自由に検索できるので、どこまで網羅しているかはわかりませんが、個人商店等もかなりの店舗数が対象になっていそうです。）

連携していないので当然商品登録がありません。
なので、ユーザが自ら欲しい商品をドライバーに伝えるために登録をしていきます。

例えば、玉子が欲しいと思ったら、検索してまずは画像を選択します。
（玉子みたいなわかりやすい商品なら画像は不要ですが、「ロマネスコ」などちょっとわかりにくい商品や固有商品名だと必要になりそうですね。）

そして、画像を選択したら、数量や価格を決めていきます。

以上、最初の登録はそれなりに手間がかかりますし、読み取る配達員さんの技量もある程度必要そうですが、これだと商品情報を連携している店舗以外でもほとんどの店舗に対応できることになりますね。

🌎海外のニュース

🌎DoorDashが2020年に株式を公開する可能性があります。

「この件に詳しい関係者」によると、DoorDashは早ければ2020年の第4四半期にIPOを申請する可能性があるという。今年初めに検討していた直接上場ではなく、伝統的なIPOを通じて今年の11月か12月に株式を公開するための「ステップを踏んでいる」と報じられている。

ゴーストレストランの展開や、コンビニとの提携、そしてグロッサリー宅配の開始等、事業を拡げてきましたが、ここにきて機は熟した、といったところでしょうか。

🌎米アマゾンが初の大型スーパーAmazon FreshをLAにオープン、イリノイ州でも準備中

Amazonは実在店舗は消費者の買い物行動において引き続き重要な要素であるという考えを強調する大胆な動きに出た。ロサンゼルスのウッドランドヒルズ地域に初のAmazon Freshスーパーマーケットを開店させた。同社はAmazon Freshを今後次々に開店する計画だ。

オフラインへの面積を拡大してきており、AmazonGoもある程度の成功事例としてあるものの、一般大衆向けのより大きなパイを獲得していきたい、という狙いですね。

こちらの記事により詳細なサービス紹介が載っています。

さらにこちらの記事によると、Whole FoodsへAmazonGoのウォークスルー技術を取り入れるとのこと。

すでにウォークスルー技術は外販されていますが、自社スーパーにも積極的に入れていくことで、様々なデータをより大量に手に入れることができますね。

🌎欧州フードデリバリーの新星、アイルランドのBuymieが成長を加速

アイルランドのフードデリバリー企業「Buymie」は累計1060万ユーロ（約13億円）を調達していた。ダブリンに本拠を置くBuymieは先日、初めて英国に進出しブリストルでサービスを開始したが、アイルランド第2の都市であるコークにも拠点を広げ、新たに8万6000世帯をターゲットにしようとしている。

世界各地で買い物代行・グロッサリー宅配が盛り上がっていますね。

個人的に気になるのは記事最後にある「15分以内の配達をアピールするロンドンのWeezy」。

ついに配達時間も15分の時代が来ましたか…。

「戦略的に配置された自社のフルフィルメント・センターと電動原付や自転車の宅配便を組み合わせ」と書かれており、これを実現するには相当な先行投資が必要そうです。
「来年末までにイギリスの首都でさらに15のフルフィルメントセンターをオープンし、さらに広いイギリスの拡大を目指している」とあり、まずは資金調達からの勢力拡大がどこまで受け入れられるかですね。

🌎移民のシェフに特化したフードデリバリーShefが880万ドルを調達

移民のシェフたちが自国の家庭料理をシェアするマーケットプレイスの「Shef」が米国で人気となっている。サンフランシスコ本拠のShefは8月20日、YコンビネータやCraft Venturesらが参加したラウンドで880万ドル（約9億3300万円）を調達し、事業を拡大すると宣言した。

また面白いサービスを発見しました。

同社の事業は、個人が自宅で調理したメニューを宅配することを制限する法規制に直面している。カリフォルニア州はこれを完全に合法化し、「マイクロエンタープライズ・ホーム・キッチン」を認可する最初の州となった。ただし、個別のマイクロエンタープライズは厳しいガイドラインに従わなければならず、週に60食以下の販売のみが認められている。

と、記事に書かれているということは、レストランではなく個人が調理した料理をデリバリーする、ということのようです。
現時点ではかなり規制があるはずですが、今後は供給する側においてもユーザ側においても、今後はどんどんとニーズが広がっていく気がします。

🌎生鮮食品配達の「オートパイロット化」を目指すJupiter、その3つの特徴とは

生鮮食品配達市場において、Instacartは一気に6倍にまで急増しているというデータもあり、その他も総じて成長市場になっている。ここで登場したのが「Jupiter」。同社はInstacartとほぼ同じ、生鮮食料品配達事業を展開しているのが「対話型の購入体験」「需要予測」「会員制」の3点で異なる。

「同社は自らを贅沢なInstacartと呼んでいます。」と記事にあるように、アッパー層をターゲットとしたサービスですが、だからこそできるサービスや体験を生み出すことができ、差別化に繋がっていますね。

Amazonのように効率化重視となった先にはセレンディピティが失われるという懸念もありますが、同社のように「カートのメディア化」を行うことで、疑似的な出会いも生み出すことができるかもしれません。

以上。

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