見出し画像

書評:『苦しかったときの話をしようか』 ①自分軸について

こんにちは。本日2記事目です。

そう、書き始めちゃえばいくらでもかけるのに、なかなか書き出すハードルが高くて。でもこの本は珍しく読みたてほやほやです。昨日寝る前に読み終えたので。

なのでいくらでも書けてしまうかも。しかも私の大好きなキャリア論、人生論に関してだし。長くなったらごめんなさい。(追記:結局長すぎたので分けることにした)


勤務先の本屋でレジに入る時、一緒にレジ打つ相方の人が割り当てられるんです。そこで被った人とお客さんがいない時間に、好きな本やアニメの話だったり、新作フラペチーノ飲んだ?とか、人生相談、恋愛相談等々とにかく色んなことを話します。

で、そのうちの一人にヨコタくんという方がいるのですが、価値観や考え方を改めて見直すきっかけになる質問をいつも投げかけてくれるのです。自分では気づかないような視点を持ってて、話をする度に面白いと感じる人です。今日の本はそのヨコタくんに借りた本。(ヨコタくん、ありがとう!)



ヨコタくんが何回か読んで、気になる箇所に蛍光マーカーで線が引いてあったりメモがあるのですが、それを見ながら読み進めるのも”読みながら考えた跡”が辿れて面白かったです。

この本は実は発売してからずっと気になっていたもの。著者はUSJ関連の書籍で話題になっている森岡毅(もりおかつよし)さん。


内容としては、森岡さんがご自身の娘さんに宛てて書き溜めてきた、この社会を生きていくためにぜひ知っておいてほしいメモがまとめられたもの。大手企業に勤めていた著者の苦悩や沈みかけの船に乗るという選択、そして起業。彼がどのようにしてその決断に至ったのか等、人一倍多くの経験を積んできたからこそ見えてきたものが綴られています。

読んでいて「うんうん、確かにな」となる箇所もあれば、「うわ、私にはこんな頭のいいことはできないぞ」という箇所もありました。笑

でも総じて、非常に刺激になる一冊でした。最近は小説ばかりだったからか読みながら自分の将来にワクワクすることってほぼなかったんですが、これを読んだら何でもできそうな気がしてきました。(単純)



まずは自分軸の話から。


就職先・転職先が選べない時、そもそも自分の中の軸が決まっていないから決められない。そこが決まれば、自ずと方向性が見えてくる。興味ある分野や自分が将来欲しいスキルなど、自分なりの「優先順位」をつけておけば、どんなに選択肢があろうが選ぶことができる。

まさに私が就活の時にぶち当たった壁だ〜と思い出しながら読んでいました。優先順位って聞くと簡単そうに聞こえるけど、差し迫った状況であればあるほど、そこが見えなくなる。自分を見つめる余裕がないと、自分が何を欲しているのかすら分からないよな、と。

ここでちょっと長くなるけど、記録がてら私の就活エピソードをお話しします。

就活は、周りが始めているからという理由だけで始めました。しかし面接に行けば行くほど自分が分からなくなり、心が乖離していくような感覚もありました。「説明会で社員さんが楽しそうだったから」というだけで様々な業職種(メーカー、商社、ベンチャー、ヨガインストラクター等)にエントリーし、結局心からやりたいと思っていないがために、上手く受け答えができない。そしてお祈りメールがくるばかりでした。

もう投げやりになってしまった頃、あるベンチャー企業の面接で、ふと気づいたら目の前の見ず知らずの面接官に、自分の将来の迷い、就活の不安など、全てを正直に話してしまっていました(この時点でもはや面接ではなく面談に。笑)

多分ちょっと泣いていたかも(今思えばカオスです。反省反省。)

これは完全にやってしまったと悟った時、その人事の方が「自分のやりたいこと、もう少し考えてみたら?もしそれがここの会社にあるんだったらいつでもご連絡お待ちしていますので。12月まで待っています。」と。

自分のこともよくわかってないままエントリーして時間もとってしまったにも関わらず、こんなに優しく受け止めていただけるとは思わず。

そしてようやく開眼しました。

その日にたまたま持ち歩いていた啓発本『媚びない人生』(私のバイブルの一つ)を帰りのカフェで読んだのが後押しとなり、一旦就活をやめることに。

それから2ヶ月は興味のある場所に行ったり、色んな人に会ったり、たくさんのものに触れるようにしました。そして出た答えが「海外行きたい」「英語話したい」だったので、夏休み明けの9月からは猛勉強。ある試験に無事合格し渡米という経緯があります。

(ちなみにこの試験にはまだ就活をしていた春にも受けているんですが、面接で落ちました。やりたいことがこれだ、という確信が無く挑んだために、自信を持って面接の受け答えができなかった為だと思います。逆に2回目で挑んだ面接は自分でもびっくりするくらい堂々としていた覚えがあります。なんならみんなで談笑する余裕もあったな。)

そんな感じの大学4年生でした。もしあのベンチャーでの事件?が無くて、どこかの企業から奇跡的に採用通知が届いていたら、己を知らずにただ無心で働く、ということを日々繰り返していたかもしれません。ああ怖い。

これまで何年も色々なことを経験してきて「やりたいことがない」わけないと思うんですよ。ほんの少しの興味でも、それが複数あったとしたら、それらが上手く重なってぴたっとはまるものがあったり。でも踏み出す勇気が持てない時は、それに近いものを体験する。実際にやってみることで向き不向きがわかるのかな、と。

例えば、海外に憧れはあっても、それが本当にやりたいことか確信が持てない時。数週間でも短期留学したり、語学アプリで外国の方と話す機会を増やしたり、体験の場っていくらでもあると思います。

軸に設定する時に不安要素がある場合は、こういう体験の場で試してみると安心して全力で飛び込めそう。

ちなみに私は就活をやめた時、旅先のゲストハウスで交流するのが大好きだったなと思い出し、突然「ゲストハウス作りたい」と言い出しました。でも実際に泊まったり話を聞いていくとなかなかに難しいハードルだということを知り(そもそも働いたこともなかったし資金もない)、それなら今は優先しないという結論に至りました。

(結局アメリカから帰ってきて仕事辞めてからその思い出のゲストハウスで住み込みスタッフをして生涯大事にしたい繋がりがたくさん増えたのだけど。)


昔の自分は、周りの流れ?で自分の人生が決まってるような気がしてたんです。よく言う敷かれたレールとやらに乗るだけの。

でもそもそも誰一人として同じ経験はしてきてないわけだし、別に合わせる必要なくない?もはや既にレール無くない?何しても自由じゃない?と思い至りました。


個人的には、いろんな経験を積んで「面白みのある人になる」を目指しているので、よりユニーク路線を歩みがちで逆に不安ばかりですが、会社に入っても不安に付き纏われるくらいなら、前者が良いなって思ってます。


ああ、やっぱり長くなってしまった。でもこうして書いておくと自分が未来でまた迷った時にこのnoteで気づけることも多いと思うから残しておきます。というか、改めて読み返すと要らんことばかり書いている気がしてきました。

ここまで読んでくださった方がいたら、それは本当に嬉しいことです。ありがとうございます。

他にもたんまりと話したいことはあるのですが、そちらはまた次回。次回は自分の強み、ブランディング、脱コンフォートゾーンについて触れたいと思っております。

ってか書評って言って、全然評してないじゃん。

今日のnegoto「書き始めたのが午前1:11。今や午前4:56。時間かかりすぎ。」

追記:続き書きました。

この記事が参加している募集

読書感想文

転職してよかったこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?