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『膚の下』/神林 長平
 
 
私が昔読んだ本で、入院時に私のメンタルに影響を与えた本。
 
詳しい内容は忘れたけれど、共同体の中に在って、非差別的な立場に
おかれた軍人の主人公が、自らのアイデンティティ(自己同一性)を
問い返す話…だったと思う。(うろ覚え)
 
 
『私はどこに所属している誰なのか?』ということに行きつくんだけれ
ども。
 
 
現代の日本の社会において、何となく共同体の中でやっていけていると
忘れそうになるんだけれども。
 
『主体性がないまま全体に自分自身を帰属させてしまう』のはマズいのだ。
 
 
マズいのだが、日本の社会ではなぜか、『主体性を持たないまま、全体
(共同体組織)に自分自身を帰属させること』が推奨されてしまったりするのだ。(何でだ)
 
日本の今までの学校教育とか、ブラック企業の洗脳教育(?)とかが、正にそれなんだろうけれども。
 
 
搾取される**は、主体性など持たない方がいいわけで。
(もちろん、支配する側にとってね)
 
 
まあ、『世の中というものは基本的に不条理なものですよ』というか、
『受け身なままでいるとロクなことがないから、ちゃんと自分で判断
しましょうね』という話なんだろうけれども…。
 
 
まあ、とにかくそこらへんの、アイデンティティの線引きを、私はこの本
からやんわりと学んだのだった。(ーωー*
 
 
 
日本の共同体社会って、何気に常温で不条理なとこあるので、いざという
時には孤立してでも、自主独立、亡命するぐらいの主体性は持っておきま
しょう、ということなのだと思う。
( ↑ ここらへんの話、通じるだろうか…。(ーωー; よく分からない)
 
 
左近のニュースで、ブラックな企業とかに精神圧殺されて、村10分状態になって自殺してしまうケースを間々見かけますね。
(日本では珍しくもない、どこにでもある不条理ですが…)
 
 
『イヤなら塀を飛び越えろ』といつも思うんですが、それをできなくさせられるのが、正に**メンタルの洗脳教育なわけで……。(話長いな;)
 
 
まあとにかく、この本の主人公のように誰も当てにせず、自分自身の
ナワバリを持てばいいわけです。(何て分かりやすいんでしょうw)
 
 
現代の、生きることに困窮している若い子とかにオススメな一冊かも
しれない。(ーωー
  
『アイデンティティを確立して、自主独立、亡命しましょう』
 
 
 
他人はアテにならないけれど、自分自身はアテになるのだ。
 
ーーーーーー
追記:一時期、こういう軍隊ものをよく読んでいたのです。
 分かりやすいよね、生き方として。(ーωー*

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