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警察に逮捕されて留置場および鑑別所へ入所した後、少年院へ送致され計1年4ヶ月にわたり社会から隔離された生活について書き綴りたいと思います。実話に基づいたリアルなドキュメンタリー。

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  • 逮捕から留置場・鑑別所・少年院の生活

    警察に逮捕されて留置場→鑑別所→少年院と社会から隔離されて過ごした施設生活を綴ったドキュメンタリー。2度の再逮捕で合計66日間の留置場、約50日間の鑑別所、約1年間の少年院で、合計約1年4ヶ月の生活をまとめていきます。

  • 少年院あるある

    少年院のあるあるについて、たまに投稿していきたいと思います。

最近の記事

No.28 集団寮での昼ご飯と昼休憩や上級生からの指導

部屋の整理整頓音楽が終わった後は、寮に戻った。午前11時過ぎくらい。寮に戻った後、教官の号令で各自、自分の部屋に戻っていく。 今1寮の人数は11人らしいが、2人が調査(規律違反を犯して単独寮で生活をしている)に上がっていて、現在員は9人。 1寮には部屋が5部屋あって、うち4部屋は2人、1部屋は1人で広い部屋を独占している状態だった。 俺は、1寮の中でも最も古株の安藤君と同じ部屋になった。部屋に戻ってからは、午前中に時間がなかったため適当に置いていただけだった荷物の整理を

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    • No.27 少年院の仮退院式 約1年ぶりに社会に羽ばたく少年

      谷川君の仮退院式(出院式)「それでは続いて、谷川君の仮退院式を行います。全体、きをつけー!」 ・・・ すると、端っこの方にいたそこそこ髪の伸びた少年が、体育館の壇上に上がっていく。 「院歌斉唱!」 ~♪ 教官の号令の後、院歌のBGMが流れ始めた。 そういえば、生活のしおりに歌詞が書いてあった。 イントロの後、院生全員が大音量で歌っているけど、俺は初めて聴く院歌で全く歌えない。歌詞も覚えてないため下手に口パクも出来ず、呆然としながら聴いていた。 ~♪(終了)

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      • No.26 初めての集団寮…まるで軍隊や!

        集団寮での初めての朝「はい机の上、片づけてー」 ガサガサガサ (みんなノートなどを片付け、姿勢を正して目をつむる) 「起立」 パイプ椅子のガチャガチャ音が一斉に鳴り響き、凄いスピードでみんな立つ。 俺も遅れて立つ。動作が1人遅れているため、シーンとなった後にパイプ椅子をしまうガチャガチャ音が目立つ…。 「番号!」 「チー!ニ!サン!シ!ゴ!ロク!シチ!ハチ!…キュウ!」 「藤原。キュウじゃなくて”ク”な。分かったか?」 なるほど…少年院の点呼では9をキュウで

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        • No.25 集団寮へ編入 周りは丸刈りの坊主、坊主、坊主…

          いよいよ考査生としての最後の日少年院に入院して10日目。 いよいよ、考査期間を終え、集団寮へ編入される日がやってきた。 朝目覚めた時から、若干緊張気味なのと、自分でもよくわからないが楽しみなようなワクワク感みたいなものもあった。

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        No.28 集団寮での昼ご飯と昼休憩や上級生からの指導

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        記事

          No.24 考査期間4日目~最終日まで

          毎日毎日、内観の日々前回の記事で書いたように、毎日毎日、内観。 ちなみに考査期間の大まかな日課は、大体以下のような感じ。 少年院での考査期間中の日課1日目 オリエンテーション 2日目 作文「自分が犯した非行について」 3日目 内観(母親-小学生の頃) 4日目 内観(母親-中学生から現在まで) 5日目 内観(父親) 6日目 内観(兄弟) 7日目 内観(祖父母) 8日目 読書 9日目 最後のまとめ 10日目 集団寮へ編入 午前中はカセットテープを聴いて内観

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          No.24 考査期間4日目~最終日まで

          No.23 吉本伊信の内観法と医者の医務診察(入院3日目)

          吉本伊信先生の内観法また朝の一連の日課を終え朝食を食べた後、今日の日課の説明から1日が始まる。 初めて見る教官。 倉友先生というらしい。 「はい、今日は3日目です。生活のしおりに書いてあったと思うが、午前中は内観です。初日はお母さんで、小学校低学年~高学年。お母さんのことをしっかり考えるんだぞ。ガハハハハ。午後からは作文な。」 「はい」 倉友先生はカセットプレイヤーとイヤホンを出してきた。 「まずこのカセットテープを聞いて、時間が余ると思うので午後までは内観。テー

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          No.23 吉本伊信の内観法と医者の医務診察(入院3日目)

          No.22 作文「自分の犯した非行」と院長面接

          朝食後(日課の説明)食事を終えて「ごちそうさまでした」をした後は、とりあえずお決まりの生活のしおりを読んでいた。 そして9時くらいの鐘がなった後、鬼瓦先生じゃない先生が、端っこの方の部屋から「今日の日課」を説明しているようだった。 盗み聞きしていると、調査や謹慎中の少年(規律違反をして隔離されている少年)がほとんどだったようだ。 新入生じゃなくここでの生活に慣れてるから、そりゃご飯も早いし声もデカイわけだ。 そして俺のところにも日課の説明をしに教官が来た。 初めて見

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          No.22 作文「自分の犯した非行」と院長面接

          No.21 少年院で迎える初めての朝(入院2日目)

          初めて迎える少年院の朝ファッファッファッファファファーン! ファファファッファッファッファファファーン! ファファファーファファファッファッファッファッファン! ?! とんでもない音量で音楽が鳴り始めた。

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          No.21 少年院で迎える初めての朝(入院2日目)

          No.20 夕方から就寝まで~初日の夜~

          手紙を書き終わる見本を見ながら、母親に出す手紙を書き写した。 教官に用事がある時には、「ここ」の黒いボタンのようなものを押すように言われていたため、それを押してみた。

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          No.20 夕方から就寝まで~初日の夜~

          No.19 午後からの日課と母親への手紙(1日目)

          昼食後少年院での初めての食事である昼食を食べ終わって、食器などを乗せたプレートを教官Cが回収に来た。 ガラガラガラガラガラ・・・ 「おー、全部食べたかぁ」 「はい、なんとか…」 「じゃあ、”ごちそうさまでした”な」 「はい。ごちそうさまでした!」 「はい、ごちそうさまでしたー。まだ小さいぞー。もっと腹から声だせよー」 「はい…」 「じゃあ歯磨きな。朝昼晩と毎食後に歯磨きするからなー。プレート回収されたら勝手に歯磨きしていいから」 「分かりました」 そうして

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          No.19 午後からの日課と母親への手紙(1日目)

          No.18 少年院のご飯の量に驚愕(1日目)

          食事が運ばれてくるガラガラガラガラガラ・・・ いかにも食事が運ばれてきたっぽいような音が聞こえてきた。 カチャン。 教官C:「はい、食事でーす」 院生:「いただきますッ!!」 教官C:「はい、どうぞー。」 (いただきますの声デカ・・・) 端っこの部屋から順番に、ご飯が配られている。 そして俺のところにも、台車に乗ったご飯が運ばれてきた。

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          No.18 少年院のご飯の量に驚愕(1日目)

          No17. 初めての少年院~身体検査・異常な環境~

          少年院へ到着鑑別所を出発してから約2時間。 一体どこに連れて行かれるんだと思うぐらい山奥に突き進んだ結果、1年間生活することになる少年院へと到着。 この時、若干緊張してきて、心拍数も上がっていた。 少年院の正面玄関に車がとめられた。 鑑別所の職員が少年院側に連絡をしていたのか、10人以上もの少年院の教官が外に出てきていた。 (なんでー。) あまりの人数の多さに、疑問と驚きの感情。 そして車のドアが開き、外に出た。 (さむっ!) おなじ県内なのに、鑑別所を出た

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          No17. 初めての少年院~身体検査・異常な環境~

          No.16 少年院送致までの3日間

          少年審判終了少年審判が終わり、再度鑑別所へ戻ってきた。 もう既に装置先の少年院は決まっているとは思うが、おそらく最終調整か何かがあるのか、少しの間は鑑別所で生活を送ることになる。 審判が実施されたのは金曜日だったため、少なくとも週末の土日は確実に鑑別所で過ごす。 鑑別所職員は「最速で月曜日には少年院へ移送されるから。最速という言い方はしてるけど、月曜日でほぼ確定だと思ってて。」と言われた。 ちなみに、少年審判が行われた日から既に少年院の収容期間に含まれるため、この金土

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          No.16 少年院送致までの3日間

          No.15 少年審判で中等少年院送致を言い渡される

          少年審判当日3月26日。いよいよ審判の日がやってきた。 約4ヶ月間、長かったようでアッという間だった。 弁護士さんの内1人は「逆送になる可能性が高い」 もう1人は「結果予測は何とも言えないが、少年院送致となるよう力を尽くす」 家裁の調査官は「検察官からは刑事処分が相当という意見書が届いているが、家裁の処分で済ませられるのであれば家裁側もそうしたい」 ※「刑事処分」とは検察官送致(逆送)のこと。 鑑別所職員は「中等少年院の可能性が高いと思う」 審判結果に関する意見

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          No.15 少年審判で中等少年院送致を言い渡される

          No.14 3度目の正直、鑑別所送致からの4週間

          3度目の鑑別所。 もう留置場に戻ることはないんだという開放感と、もしかしたら何かしらの事件で再び再逮捕されてしまうのではないかという不安と、複雑な気分だった。 鑑別所に到着すると、恒例の身体検査に所持品検査。

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          No.14 3度目の正直、鑑別所送致からの4週間

          No.13 合計66日におよんだ留置場生活の最後22日

          6日間の鑑別所生活が終わり、またもや再逮捕。 最初に逮捕されてからこの2ヶ月間で、差し入れやら何やらで荷物がかなり増えてた俺は、鑑別所から留置場に移送されるだけでも結構な大仕事だった。 入所したことのある人ならわかると思うけれど、鑑別所に入るときや出るとき、留置場に入るときや出るときの身体・荷物チェックは、意外と時間がかかる。 自分の所有物は用紙に1つ1つ書き記していて(本なら本のタイトル、衣服なら衣服の名称や特徴など)、それを全てチェックしていくことになる。 そして

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          No.13 合計66日におよんだ留置場生活の最後22日