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BOOTHでの短歌の冊子の販売をはじめました

2022年1月16日に発行した短歌作品集の新刊、既刊ともに、
BOOTHでの販売をはじめました。

以下、家族、子育て、コロナ禍にまつわる短歌を収録した
新刊「果樹のフェルマータ」の概要から抜粋します。

はじめての子どもが生まれて、親として子に育てられる日々をつづった
短歌作品集第二弾。
短歌85首+エッセイ B6版・40ページ

ひつじ雲が都市にみる氷柱(つらら) 愛着がやおら執着になり変わること (かぎろひ)
われはただ胞衣(えな)になりゆく一頭のくじら見渡すかぎり海のみ (Distance)
静寂をダウンコートの厚みごと抱かれていればほつれゆく声
(泡立つ風)
女だけではなしえない妊娠の文字に横たわる女体がふたつ
たいまつの火としてきみはそこにいたはじめて彼に照らされたとき
ハーブティー飲み切れず影とともにゆく色をもたない胎児ドックへ
仏像のようだと夫(つま)が言う寝顔は十月(とつき)も住めりこの密室に ブランケットを羊膜のごと子はかぶりばあ!とめくられまたもうまれる
(果樹のフェルマータ)


2022年1月16日発行
著者・写真 新谷華央里
印刷・製本 石引パブリック(本文リソグラフ印刷)


先着特典で、リソグラフ印刷のポストカード1枚がついてきます。
冊子の中から選んだ短歌とイラスト 【たんぽぽ】【雲】の2種のうち
いずれかひとつ。 (詳細は写真をご覧ください)
ご希望の方は購入時にバリエーションから ご選択お願いいたします。

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