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本レビュー

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読んできた本、おすすめ本はこちら。 漫画も含むことにする(細分化し過ぎると、雑多になる)
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記事一覧

『三体』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 劉慈欣著 『三体』 大森望/光吉さくら /ワン チャイ訳  立原透耶監修 (早川書房 、2024) 中国語のペーパーバックは、2008年に発売(私調べ) 日本語版は、2019年にハードカバーが発売された。 そして、個人的に超待望の文庫本は、2024年に発売!! 三体問題は、天体力学の分野。 宇宙という、とてつもなく壮大なスケール舞台での、「そんなバカな」と思うような話がある。 しかし同時に、まったくのファン

『それでもがんばる! どんまいなペンギン図鑑』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の紹介をします。 渡辺佑基監修 『それでもがんばる! どんまいなペンギン図鑑』 (宝島社 、2018) 本書は、オールカラー。 すべての説明箇所にイラストも載っています。 また、各チャプターの最後には「南極だより」があり、実際に南極でペンギンを観察する調査隊の目線からのペンギンの暮らし(生態)や、調査隊の南極での生活も説明されています。 情報量もそれなりにあるので、とても面白い!! 本書に書かれているおもしろ内容 ペンギン

『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 針貝有佳著 『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』 (PHP研究所 、2023) Aでは成功するが、Bでは上手くいかない。 なぜ? 誰もが疑問を抱くことを、深く追求することが個人的にとても好き。 とはいえ、ここは日本だ。 本書でも、「日本とはデンマークは違う」ということが最初に書かれている。 しかし、デンマークは別の惑星なわけではない。 同じ人間なのだから、どこかで日本の社会で生きやすいヒン

『星を継ぐもの』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 ジェイムズ P.ホーガン著 『星を継ぐもの』 池央耿訳 (創元SF文庫 、2023) 「新刊で再販売!!」 そんな感じのポップが置かれていた、この本。 表紙絵が好きになったし、SFという未開拓ジャンル(多分)なので購入した。 私が2024年に購入した本書の初版は、1980年。 原書だと、1977年に書かれたものとなる。70年代!!わお!! 本を開く、その最初からワクワクとドキドキ展開。 本当に、最初から最

『海のどうぶつが可愛すぎて!』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 まつおるか著 『海のどうぶつが可愛すぎて!』 (KADOKAWA 、2019) 本書は、オールカラー。 漫画タッチで話が進むので、誰でも読みやすいものとなっているのではないかと思います。 本書から、海の動物に興味を持って、夏休みの自由研究のキッカケになったら良いと思います。 本書に関して、何1つ関わっていませんが、私自身が海洋動物学研究者になりたかったので。 まず、著者(まつおるかさん)が、シャチ好きですと

4月に読んだ本

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、4月に読んだ本を紹介します。 谷川嘉浩 『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』 (筑摩書房 、2024) 今回の谷川先生の本も、非常に面白かった。 私自身に、こういうことかいな?って経験があったので分かりやすかった。また、最近ものすごくアクセル全開の知人を「多分、本書で言われる衝動なんだろうな」と理解するのを助けていただいた本。 個人的に谷川先生の考え方や、表現方法がとても好きです。 いつもカバンに入れておきたくなるような本。 川

『凜として弓を引く 初陣篇』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 碧野圭著 『凜として弓を引く 初陣篇』 (講談社 、2024) ついに3冊目!! 初試合!! 登場人物を9割忘れていたけれど、今回もめちゃくちゃ面白かった。 ざっくり内容 弓道同好会を立ち上げたばかりの高校2年生、楓(主人公、部長)。 部員6人で、初めての試合に出ることに。 それと同時に、文化祭があったり、進路に悩んだり。 審査(級や段を取得する)もあり、楓が弓道を始めることになった弓道会の先輩、乙矢が流鏑

『探しものは北欧で』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 森百合子著 『探しものは北欧で』 (大和書房 、2024) 北欧に行きたいが、まったく行ける気配はない。 いつも北欧に行くことを夢見て、最近本屋で見つけたこの本。 明るい夜。 夜とは、日が沈んでから、日が昇るまでの間のことらしい。 白夜は1度、必ず体験したいもの。 明るい夜とは、どんな感じなのだろう? 国が変われば、「明けない夜はない」が成立しなくなるわけだな。 夜が更けないのだから。 これって、めちゃくち

『世にもあいまいばことばの秘密』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 川添愛 『世にもあいまいばことばの秘密』 (筑摩書房 、2023) 私にとっては嫌な記憶しかない、国語の解説を非常に興味深く、面白い。 「そうなんだ!」の連続で、楽しみながら、改めて学び直すことが出来るのが、この本。 つまり、素晴らしいからおすすめの本だよ!!ってことでもある。 ざっくり内容と面白いと思ったこと 「OKです」「結構です」ーー辞書に載っている曖昧さ (本書27ページ) セールスや勧誘などで、

『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 谷川嘉浩 『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』 (筑摩書房 、2024) こういう本の感想は、書きづらい。 考え方や、方法は提示されているのだけれど、断定された答えが明記されていないからだ。 しかし、そこに魅力があり、考える面白さがある。 まるで、ポケモンのゲームのような本。 ストーリークリアをしてからが、始まり!!的な。 本書を読んでから、始まり!!というわけです。 本書を片手に、自分で模索していく

漫画『違国日記』を読んで考えること

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、ヤマシタトモコさんの『違国日記』を読んで考えたことを書きます。 この漫画は、とにかく何回読んでも面白い。 内容が重厚なので、数回読んだくらいでは私が消化出来ないとも言えるんですけど。 何度読んでも、ハッとさせられる点はたくさんある。 それを、いくつか紹介したい。 「わたし」と「あなた」 「わたし」と「あなた」など、主語の使い方。 主人公の叔母は話すたびに「これは私の考えだけど」と、主観的な考え方であることを先に言う。 主人公(中学

(漫画)『マッシュル―MASHLE―』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、アニメ(&漫画)『マッシュル―MASHLE―』について、斜め視点から書く。 ネットフリックスを開くと、いつもオススメされるアニメ。 おすすめされると、見たくなくなる私(^ ^) 私はネトフリのアニメ、「ドラえもん」しか見ていない。 しかし、マッシュルの「おすすめ度98%」。 たっか!!!! ところがだよ。 度重なるストレスで、手軽な現実逃避のために手を出したのである。 いやー、面白いね!! 漫画でも読みたくて、読んじゃってるよ(全18巻

2月に読んだ本

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、2月に読んだ本を紹介します。 原田マハ著 『ゴッホのあしあと』 (幻冬舎、2020) 友人との会話から、急にきたゴッホブーム。 それまで、私には「渦巻いた絵の人」とか、「耳切った人」くらいの知識がなかった。 色々とゴッホと重なるところが私にはあり、つらい&過酷な2月を乗り越えられた理由となった。 同時に、トドメにもなったフィンセント・ファン・ゴッホの壮絶な人生。 そんな彼の人生を大まかに知るには、ピッタリの本でした。 二宮敦人著 『最

『たゆたえども沈まず』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 原田マハ著 『たゆたえども沈まず』 (幻冬舎 、2017) ざっくり内容本書は、4人がメインで話が進む。 日本人2人、林忠正(画商)とその弟子、加納重吉(架空の人物)。 オランダ出身のフィンセント・ファン・ゴッホとその弟、 テオドルス・ファン・ゴッホ。 フランスに憧れる重吉は、林忠正の後を追いかけるようにフランスに行く。 そこで、林と同じく画商として働いていたテオドルス(テオ)と会い、 4人の物語は進んでい