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【学校では教えてくれない”稼げる”パーソナルトレーナー論】 Vol.10 トレーナを語るなら絶対に外せない,リスクマネジメントと必要な申告手続き.


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Vol.10 トレーナを語るなら絶対に外せない,リスクマネジメントと必要な申告手続き.





 パーソナルトレーナーになりたい!






 そう思えば、その日からでもなれてしまう。それがパーソナルトレーナーのいいところでもあり、悪いところでもある。


 特に決まった国家資格なども必要なく、場所とお客様さえいれば、誰もが個人事業主として、”自称トレーナー”を語れる。


 

 パーソナルトレーナーになりたい。ジムを開業したい。そうなった時、準備として、トレーニング指導の知識、自身の体づくり、集客方法が必要なことは、おそらく誰だってわかるだろう。



 でも保険は?   屋号の申請は?   その他必要な申告手続きは?


 こういったことに関しては、以外と関心をもたない方が多い。



 トレーナー育成の学校を卒業した方数名にコンサルを依頼されたケースでは、ほぼ全員の方がこの項目に関して無知であった。


 推測するに、専門学校をはじめとする学校の先生は、”先生”という立場でいながら、自分で開業から税務処理までを経験している方が少なく、いわゆる指導要領に沿って、トレーニング指導のいろはを教えているため、事務手続きや集客などの、より実践に近い知識を理解して教えてくれる方は少ない。

しかし、フィットネス事業のベースとなるこの部分・そしてリスクマネジメントはとても大事で、どんなに売り上げが立っていても、一点カバーできていなかっただけで足元をすくわれることもある。

 


今回のVol.10では、表面からは想像しにくい、だけども”トレーナー”を語る上で必要不可欠な、保険等のリスクマネジメント、その他必要な事務手続きについてお話ししていこうと思う。


 まさに第10回にふさわしい「学校では教えてくれないパーソナルトレーナー論」になるだろう。






目次

1. パーソナルトレーナーに保険は必須。

2. トレーナーの保険は誰でも入れるわけじゃない?

3.「屋号」って何? 申請は必要なの?

4.自分のジムで、勝手にプロテインを提供してはいけない?

5. 食品衛生責任者って何? 食品衛生管理者との違い。

6. ジムに一人は必要な、防火管理者って何?

 





1. パーソナルトレーナーに保険は必須



 どの職種についていても、ちゃんとした会社であれば、職務執行中に相手方に怪我をさせてしまうリスクを考えて、損害賠償責任保険への加入を義務化しているだろう。 

 パーソナルトレーナーに関しても例外ではない。


 どんなに安全に気をつけていても、予期せぬ事故を100%防げるという保証はない。



 トレーニングジムには、ダンベルやウェイトラック、プレート、バーベルといった重りが置いてあり、人為的な過失がなくても、地震・天災によってのお客様の怪我のリスクは常につきまとう。 


 どんなに安全に配慮した完璧なトレーナーであっても、100%安全なんていうことはありえない。


 万が一お客様に怪我をさせてしまったときに、保険に入っていなかった場合、その後一生の面倒を見なきゃいけない、といったケースも起こりうるということを念頭においていただくと、パーソナルトレーナーとしての活動に、損害賠償責任保険は必要不可欠だ。


 とは言っても、まだ活動を始められたばかりの方や、これから始めようと考えている方々にはピンとこないかもしれないので、事故の実例を1つ上げたいと思う。



皆さんもご存知のライザップで実際に起きた例

 2014年8月、高血圧の持病があった50代後半の女性が、都内のライザップのジムで、ベンチプレスをおこなっている途中、ろれつが回らなくなり病院に運ばれた。

搬送先の病院では、脳出血による右口角下垂と構音障害と診断され、その後8日間、入院したという。

 退院後も、小さい文字が書けない、バランスが取れないなどの後遺症が残っていると訴え、女性はジムが安全配慮義務に違反していたとして、ライザップの運営会社を相手取って、入院治療費や行為障害による逸失など、約640万円の損害賠償請求を求める訴訟を東京地裁に起こしたという件。

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