室園 美音

算数が好き。宇宙のことが好き。 詩が好き。花が好き。絵画・音楽・読書(眺めるだけ) ゆ…

室園 美音

算数が好き。宇宙のことが好き。 詩が好き。花が好き。絵画・音楽・読書(眺めるだけ) ゆっくりが一番早い!辛いことは芳醇な私を作る過程 気付いたことを詩やエッセーに残したいなあ(^_-)-☆

最近の記事

「Last Days」を見る

昨夜、放送された「坂本龍一 最後の日々」を見た。  最初の方で「戦場のメリークリスマス」を晩年弾いていらっしゃる姿が映し出された。聴いていると一つ一つの音が優しく、思いを込めていらっしゃることが強く感じられた。もともと好きな曲で自分でも楽譜を持っているが、いつもより美しく感じられた。それは、坂本さんが残された瞬間、瞬間を大切にご自分の大切な何かを伝えようとされていたからだろう。  坂本さんの癌の転移からの生きること~生を全うすること~の個人的な闘いを見せて頂いた。 私も昨

    • アシタカvol.4

      「再生」 石火矢に倒れたアシタカが、シシガミに生かされた。 そこへ様々な思惑を持ったものが登場する。イノシシの集団を率いる乙事主であり、ジコ坊操るジバシリ、タタラバのエボシである。 助けを求め、かつての過去の栄光にすがるもの。不老不死といわれるシシガミの頭を尊い人々のために手に入れ、一獲千金を狙うもの。その片棒を担いでいるようでも自分の生きている意味と繋げ現実的な妥協点としてシシガミ退治に行くもの。 サンは、目を病んでいる乙事主の目になって一緒に戦っていく。乙事主の山を

      • アシタカ vol.3

        「そなたは きれいだ」  タタラバを出てしばらくすると、アシタカは地面に倒れてしまう。それをサンは救うことにする。 それには、アシタカの言葉が大切な役割を果たす。サンの生い立ちにも関係しているのだろう。サンは、人間が山犬への捧げものとして投げられた赤子だったという。  モロは、サンを大切に育て扱っていることがうかがわれる。母(たとえ 実の母でないとしても)から充分な愛情を受け取っているように思うが、実母ではないという壁は大きいだろう。また、人間ではない”山犬”という神にもた

        • アシタカ(vol.2)

          たたり神を辿る  祟りのしるしを残されたアシタカは、「くもりなきまなこで見定めるために西へと旅立った。  イノシシの足跡を追って西へいく。その途上で、争いの場に遭遇する。年寄りや女が、刀や矢を持った男に襲われているのを放っておけず矢を放とうとする。そこで不思議なことが起こる。しるしを受けた右手が、そのしるしに支配されたようにうごめくのである。そして放った矢は、相手の手をもぎ取ったり、首を落としたりする。 そのことにアシタカは気が付き始める。  アシタカの怒りが高まり、相手を

        「Last Days」を見る

          アシタカ(vol.1)

          旅の始まり 冒険物語では、青少年が旅に出るというパターンは多い。 この映画を始めて観たのは、もう26年も前のことである。 その時は、開始直後から迫って来るおどろおどろしい怪物にある整った一族の村が襲われていくという切迫した状況で一気に惹き付けてゆく。  しかも、その一族の若い女衆の機敏さや仲間を守ろうと刃を抜くところなど、しっかりとした統制の中で結束して生きているということがうかがわれた。また、彼女たちが言っていた、見張り台に残っていたじいじの様子を見ようとそこに向かったア

          アシタカ(vol.1)

             小さなお墓

          その傍らを通っても 見過ごしてしまうくらいの これがお墓?と思うくらいの そんなお墓がありました きっと飼っていた小さな生き物の お墓なのでしょう そこに あなたたちは まるで お祭りであるかのように 鮮やかな小さな花々や葉を集めて 飾り立てて笑っているのですね その中心には墓石としてささやかな石を置いて 手を合わせているのですね その石の上に小さな種などをお供えして・・・ もしかしたら 遊びに傾いてしまったのでしょうか その続きでいいのです 私も丁度

             小さなお墓

          自己紹介

          初めての記事をアップしてから、ずいぶん時間か経ちました。 作品は、幾分溜まっています。 その作品と日々に感じたことなどを少しずつ残していこうと思うようになりました。 はっきりとしたものがあるわけではありません。 写真のサクラは、花が落ちた後、実がなり色づいたものです。 そして、いずれ鳥に食べられて、どこかの土地に落とされるのでしょう。 ときも含めて 賽の目の必然のように芽出すのではないかと思っています。 2週間ほど前、急に心臓が固まったように苦しくなって、声を出せない状

             光あれ

          夜明け前が一番暗いという 今が そうかもしれない もうじき 新しい年の日が昇るはず 雲の多い灰色の空が白み やがて ところどころ薄桃色に染まりだす 辛抱強く 静かに待つ 変わっていないようで 確実に変化している 光は満ちてきている 空も 雲のすき間に薄青く見えてくる やがて 光があふれだす 傷みも 悲しみもなく 陽は 輝きに満ちている いろいろなものの色が 鮮やかに目に映り始める 空は やはりもっと青かった 光によって 殻をわって出てきたトベラの赤い実が 粘液に包まれて輝

             光あれ