後ろ歩きで足の痛みとバランス感覚が改善する
ウィットウォーターズランド大学の研究

歩くことは健康にいい
毎日10000歩くらいは歩きたい

歩くことの研究は様々あり、ゆっくり歩くより早く歩くほうが健康にいい、などが判明している

そんな歩き方の中でも、後ろ向きに歩く研究もある

研究者は21件の後ろ歩きの関する研究を集めて、メタ分析を行った
635人の参加者を分析して判明したのは、後ろ歩きには足の痛みを軽減することとバランスの改善だった

膝の変形性関節症の患者と腰痛の患者が後ろ歩きを実践した所、痛みが軽減したと報告された
他にも、足の機能障害の報告もあり、筋力アップも確認された

脳卒中の患者と若年性関節リウマチの患者の研究では、バランス感覚が改善していた
脳性麻痺の患者の研究では、安定性が改善した

足腰に痛みがある人、片足立ちができない人は、散歩に後ろ歩きを取り入れるといいだろう

後ろ歩きをすると普段使わない部分を使う
制御能力がよくなったことで、正しい姿勢になり、膝や腰の負荷が減ったのだろう
要するに、運動神経がよくなったということ(なお、運動神経という神経は存在しない)

また、筋肉量はバランスを保つ上で大切である
後ろ歩きで鍛えられたことで、バランスの安定に繋がったのだろう

とりあえず、下半身が心許ないなら後ろ歩きから始めるのがいいだろう
道具も手間も要らない

一番の問題は安全だ
後ろ歩きをすると進行方向を確認できない
人や障害物とぶつかる可能性がある
健康になるために、怪我をしては元も子もない
安全には十分注意した上で後ろ歩きを行ってもらいたい」

#研究
#論文
#メタ分析
#後ろ歩き
#散歩
#健康
#腰痛
#バランス感覚
#機能障害
#筋肉
#筋力

参考文献
The effectiveness of backward walking as a treatment for people with gait impairments: a systematic review and meta-analysis
https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/0269215518801430