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よく見ると遊んでいなくて話していない子の話

今日は5時間目に1人の男の子が来ました。もう長い付き合いの男の子です。昼休みに校庭の様子を見ているとその子がクラスメイトとボールで遊んでいました。


遊んでいる様子をよく見ていると一緒に遊んでいるようで遊んでいないのです。表現が難しいのですが、会話もしているように見えるがよく見るとしていないくてボールも一緒に遊んでいるように見えて一度も触れていないのです。周りが盛り上がっていることに対して彼も何か言っていますが、会話には入っているようで入っていないのです。


彼は同級生に比べて幼くてボールを投げたりもうまく出来ないです。高学年になるとその差は大きく広がっていきました。


昔からあることでよくある事と言えばよくある事なんです。学校で子どもたちの休み時間の様子を見ていると一緒に笑っているけど、よくわからずに笑っている子って稀にいます。中学生でもそうです。なんとなく周りに合わせて笑っている子を見かけます。


それが幸せなことか正解かと言われればとても難しいなと感じています。大人になってもこういう場面がないかと言われれば飲み会などで見かけることはありますよね。大人と子どもの違いは


大人はそこにすがらなくて良い



ということです。飲み会で孤立していても他の場を見つけることや他の場では話したりするような柔軟さや自由さがあります。しかし、子どもの世界はとても狭くそこにすがるしかない場面も度々あります。のび太がジャイアンとスネ夫にあんなに意地悪されているのになぜいつも遊ぼうとするのか。漫画ですのであの状況にまでなることは中々ありませんが、根っこの部分が似ているケースは多々ある訳なんです。


話しは戻りまして、彼は今日たまたま1人だったので勉強の後私は沢山話しをしてキャッチボールも彼が出来るような簡単なもので沢山しました。


もちろん昼休みに私が彼のことを見ていたことなど彼は知りません。


どこに飛んで行くかわからない彼のボールを私は必死に取りまくりました。何が正解かはわかりません。ただ、私が学校で働いてやりたかったことはこういうことでもあります。学校に居る大人はこういう人であって欲しいという私の理想です。


時に何が正解か何をするのがベストか大人だってわからないことはあります。でも、私はきみの事をずっと見守っています。





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