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家事は、最も優れた「労働力」 〜総務省の調査結果より〜

総務省の労働力調査結果は。

労働力人口(15 歳以上人口のうち、就業者と完全失業者を合わせた人口)は、2022 年平均 で 6902 万人と、前年に比べ5万人の減少(2年ぶりの減少)となった。 男女別にみると、男 性は 3805 万人と 22 万人の減少、女性は 3096 万人と 16 万人の増加となった。

労働力の定義は。

総務省より

女性の労働力人口は、44.8%です。

女性だけが家事するとは限りませんが、「家事」は非労働力人口となっています。

家事には、食事・掃除・洗濯・庭手入れ・子育て・家族間の調整・外の方との接待や交流 etcも含むでしょう。

これを労働力としない統計に疑問を感じます。

「労働契約がある」から労働とするのであれば、家事労働は労働契約がないので、非労働とするという訳でしょうか。

「給与が発生する」から労働とすると、家事労働は無給だから労働でないとするのでしょうか。

家事労働ほど、人生において大事な労働はないはずです。

何故なら、夫婦や家族の生活基盤は、無償の労働により成り立っているからです。

無償の労働は、愛と感謝に満ち溢れています。

有償の労働の代行者はいくらでもいますが、家事労働は、代わりに引き受けてくれる他人がいません。

家族の中で、給与を得るための仕事をする人は、「派遣労働者」です。

派遣労働者として、最大限の力を発揮出来るのは、日常生活を支えている家人がいるからです。

残念ながら、昨今の世間の風潮は、家事を軽視する欧米的な考え方に固執しているようです。

欧米社会の貴族やセレブには、家事労働は執事やメイドによりやるべき労働です。

つまり、お金を払って雇うものです。

日本ではどうでしょうか。

もちろん、日本のセレブにも「お手伝いさん」「使用人」「女中」「家政婦」を雇う家庭はあります。

日本の専業主婦は、現在全世帯の30%です。

給与で、「お手伝いさん」「使用人」「女中」「家政婦」を雇うのは、日本ではほんの限られた人でしょう。

一方、欧米でのメイドというのは、どちらかというと植民地性や奴隷制度の延長のような慣習のようです。

奴隷制度は400年続き、欧州を豊かにしてきました。

日本には、7万年の歴史上、奴隷制度は存在していません。

明らかに、日本の文明は、欧米文明とは違います。

それが、メイドとお手伝いに対する、考え方や行動様式の違いにもなっているのです。

つまり、日本における家事労働というのは、家人が行うことが基本という考え方です。

例えば、お手伝いがいても、専業主婦がトイレ掃除や洋服の収納や一部の食事作りを行うのは、よく見られる光景です。

こうした、日本と欧米の歴史的な違いを理解することで、家事労働の価値判断も大きく変わるものです。

戦後は、徹底的に「欧米文明・文化が優れている」ことを、教育により刷り込まれてきました。

実際は、植民地制度も奴隷制度もない、日本の文明と文化が遥かに優れているにもかかわらず・・・。

現代の「労働力」とは、契約と給与が条件であると言う考え方は、まさに欧米的な考え方に他なりません。

日本的に言えば、家事労働こそが、日本人が大切にすべき「労働力」といえないでしょうか。

個人の感想で言えば、母の家事労働が、私の人生・成長を形作ってくれたのです。

労を厭わず、労力を惜しまず、手間暇かけて、私を育ててくれた母の家庭内の労働以上に、未だ、この世の中で心から感謝できるものはありません。

そして、事業家として大きな成功を収めた父の労働(仕事)も、母の家庭内における、無償の献身的な家事労働なしには成し遂げることは出来なかったと断言できます。

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