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【書評】『強運 ピンチをチャンスに変える実践法』(元谷芙美子著)

おはようございます!

先日アパホテルに泊まる機会がありました。アパホテルの客室に必ずと言っていいくらい置かれているのが、アパホテル株式会社社長の元谷芙美子氏が著した『強運 ピンチをチャンスに変える実践法』です。今回はこちらの本を紹介します!

紹介する本

著書名:『強運 ピンチをチャンスに変える実践法
著 者:元谷芙美子(もとやふみこ)
出版社:SBクリエイティブ株式会社
発行年:2017年(平成29年)

ビジネスにおいて”考えてみれば当たり前”のことが多く書かれている

今のこのご時世においても、事業拡大を続けているアパホテルの代表が著している書物なので、『さぞすごいことが書かれているのか』と思いきや、読み進めていくと「ビジネスにおいて当たり前・普通のこと」が多く書かれていました。とはいえ、社長ならではの気づきや普段の中ではスルーしてしまうようなことにも気づき、積極的に行動していくことで、ピンチをチャンスに変えていくのだということにも気づかされました。

この本の中からいくつかためになったと思ったポイントをピックアップしてみました。


苦境から逃げずに種をまく
・ビジネスにおいて幾たび訪れる苦境に対し、逃げ出さずに真剣に取り組めば必ず乗り越えられる。そしてその経験が自信となって、一回り成長することができる。

・成績が出ず、スランプに陥ることもある。しかし、すぐに成績に直結せずとも、そのための種をまいておけばその先に花を咲かすことができる

苦境に対してどこかで「逃げたい」と思うのが人間の性ですが、ここで逃げてしまうとせっかくのチャンスを逃すこともあります。そこで、最終的に諦めなければならなくなった時までは逃げださずに工夫を凝らしながら頑張っていけば、どこかで成果や多少の評価につながるでしょう。また、再び苦境に陥ったとしても過去の経験が糧となって再び乗り越えることができ成長につながると本の中で仰っています。

また「成果」に対する評価のウェイトが高まる中、いち早く成果を出していきたいと思うものです。しかし、何の確証もないまま焦ってそれに取り組もうとすればするほど、成果は得られずさらに深みにはまってしまいます。そうせずに、地道に基礎を踏みながら進めていけば時間はかかっても必ず成果はついてくることを説いています。


部下の成長よりも体調を気遣う
社員の顔色や声の梁などから、一緒に働く社員の体調にできる限り配慮している。多忙などの理由で行けないという社員に対しても半強制的に病院に行くことで、命取りになることもあるので、そこは配慮せずに行う。

働くにあたり、体調は一番大事な要素です。どんなに評価上げようと無理して頑張っても体調を崩せば元も子もありません。それは自分自身だけではなく、周りの人の体調にも気を使うことで、組織・会社としての貢献に繋がります。特にマネジメントを行う上司は部下に対して特に気を遣うようにしなければならないと思います。

最近はあまりなくなりましたが、一昔前までは「体調が悪くても出社して来い!」の風潮が強くありました。上司からすれば意地を張っているように見せて部下を統制する感じに見えますが、実際には『その人がいないだけで組織が機能しない状態になっているくらい弱体化していることを暗示している』『(上司)自身の自信がないのでカラ元気を出しているだけ』に思われているにすぎません。部署全体の成果を上げるにはまずその人たちの体調に気を使うことが大切です。


まとめ

前半にも述べましたが、この本には「ビジネスにおいて当たり前のこと」がほとんどです。当たり前のことを当たり前のようにすることで、ピンチをチャンスに変えることができるということをこの本で改めて実感したので、一度初心に帰って自分自身を見つめなおそうと思います。



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