最近の記事

モヤモヤ2024

何が多様化社会だよって思う。 そんな事言い出すから自分の考えと相容れないものを批判する事が正義なんだとみんな履き違えてしまうんだよ。 これだけSNSが普及してしまったからには「正義」が多数決で何となく決まっていってしまう事はある程度仕方がないのだろうなとは思う。そこまではギリ許せる。 でも今の世の中って、賛成意見だけでなく、 反対意見も含めた総数で勝負が決まるみたいなところがある。 お互いの意見を否定しあったその熱量が多ければ多いほど雪玉はだんだん大きくなって転がって行

    • 2021年ベストアルバム

      NAS - Magic(mass appeal) NASは最近絶好調だよね。またもや出た新作、これが直球勝負のラップ・アルバムで素晴らしいの何の! 位置付け的には ‘King’s disease’ シリーズの続編にあたるらしいんだけど、あんまりそんな感じはしないかも。ビートも上モノも超シンプル&ミニマル。Commonの ’Be’ みたいなアルバムって言えば分かりやすいかもな。 30分であっという間に終わる感じも含めて王者の貫禄。マジック。 Alfa mist : Brin

      • モンスター

        大人は往々にして「〇〇をしてはいけないよ」と言うのが得意である。 もちろん躾として言わなくちゃいけない時もあるんだけど、 でも実際には、大人側の一方的な都合で 「〇〇をしてはいけないよ」と言っている事が圧倒的に多いように思う。 自戒を込めて言うんだけど、本当は 「〇〇をしてはいけないよ」じゃなくて、 「〇〇をしてみなよ」の方をもっと言わなく ちゃいけないなと思う。 なぜかって言うと、 経験則的に、壁を乗り越えるヒントはトライ・アンド・エラーにある。だからまずは最初の一歩を

        • BLM

          僕たち日本人にとってBLMのトピックはリアルじゃないとか、だから気軽にSNS等で支持を表明すべきではないとか言ってる人多いよね。 そんなのダサいしトレンドに乗っかってるだけだよ、とかさ。 でもさ、丸腰の人間がひどいやり方で警官に窒息死させられても、しかも窒息死させた警官は肌が白いからって理由で罪に問われなく、おまけにそれが国家の正規ルールとしてまかり通っても、 まあしょうがないよね、怖いよね、で済ましちゃうのはちょっと違うと思うんだよね。 だってあの映像って圧倒的にリアル

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          僕たちのビートルズ

          ビートルズについて考える時にいつも思うことがある。 それは、 僕たちはあまりにもビートルズの曲を聴きすぎたせいで、どの曲が本当にいい曲なのかが分からなくなっているんじゃないか? という事だ。 例えば「君が代」がいい曲なのかどうかなんて、もはや誰にも分からないように 「Let it be」や「Help」は、本当にいい曲なんだろうか? もちろん、いい曲の定義は人それぞれだ。 曲の構造が優れている、ハーモニーが素晴らしい、コード進行が斬新だ、云々。 でも僕が

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          Virgin Mountain

          世の中には最後まで救われない事だって沢山ある。最悪の場所にいながらも身動きが取れずに、淡々と事を進める事しかできない時だってある。 やっと先に見えてきた光はあまりにも頼りないけど、見えるか見えないか分からないくらいの小さな光だけど、その光を信じるしかない時だってある。 とても残酷で、綺麗事は一切無しの、すごくいい映画だと思う。 まるでヴィム・ヴェンダースやマイケル・ウィンターボトムの映画みたいだった。 なのにとにかく日本公開版のポスターや邦題やパッケージがひどい。

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          ゴールデン免許

          僕は免許更新センターがある町に住んでいる、というのは数少ない自慢だ。 先日有給休暇を取って5年ぶりに免許更新に行ってきた。 そう、わざわざ会社を休んで集まった、何の接点も共通点もない人達が一堂に会するイベント。 人生で一番ワクワクしないイベント。 ザ・義務。 まあ僕は相変わらず優良ドライバーなものだから、すぐに講習は終わってしまった。 拍子抜けするくらいにあっという間に。 もっとこう、ゴリゴリに交通事故の悲惨さを煽るビデオとか、カモン! 鬼教官とヤンキーのバトルと

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          SNSの終わりの始まり

          犬も猫も飼っていない我々にとって、 犬や猫の写真ばかりあげているSNSほど どうでもいいものは無い。 でも世の中は犬や猫をメインに据えたSNSアカウントに満ちている。もはや避けては通れない道なのかもしれない。 だって週末のゴールデンタイムに犬と猫 (と志村けん)しか出ていないテレビ番組があるほどだ。 そして、犬や猫を巡るSNS問題でいちばん厄介なのは、 フォロー当初は犬や猫の写真なんてアップしていなかったアカウントが、ある日を境に突然アップし始めるパターンだ。これにはお手

          SNSの終わりの始まり

          最近良かった音楽など ×2

          Buddy / ‘Harlan & Alondra’ https://itunes.apple.com/jp/album/harlan-alondra/1412877809 オーソドックスなラップ・アルバムとしての良さ。そうそう、こういうのでいいんだよ、って感じ。 思えば一昔前の王道ヒップホップって、Dr.ドレだとかジェイ・Zだとか日本人の僕達には良く分からないものばかりだったけど、そうじゃなく、いわゆる文化系ブラックというか、ちゃんと音楽的に豊かなやつ。なおかつしっかり

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          フリーダム

          自由ってなんだろう。 例えばノマドワーカーやフリーランスの人たちは果たして自由なんだろうか。 ロックミュージシャンや芸術家は自由なんだろうか。 職業と自由との関係性について。 この事がずっと気に掛かっていた。 僕が最近行き着いた自由とは、とてもシンプル。 今いる場所で、自分の能力を遺憾なく発揮出来るという事。やりたい事を全力で出来るという事。そういう環境があるという事。 自身の楽しみや幸福を自身でコントロールしている、という実感。 それこそが自由なんだと考える。

          フリーダム

          偉大なる我らが1990年代。

          僕は90年代に青春時代を過ごし、その時に死ぬほど音楽を聴いた。 90年代前半はインディーロックが好きで、 ディスクユニオンに足繁く通い、時にはラフ・トレードやビニール、WAVEなんかにも遠征した。 アメリカの名も無きソングライターや、スコットランドの地道なローカルバンド達がヒーローだった。冴えない人が歌う冴えない日常。でも、それが良かった。 ライブハウスで多くの人と出会い、朝までクラブで踊った。インターネットなんてまだなかったけど、沢山の知り合いが出来た。それは自分たちの世

          偉大なる我らが1990年代。

          煙草について

          タバコをやめて1年と少しが経った。 さすがにもう、吸いたいと思う事はあまりないけど、 それでも、今タバコがあれば楽しいだろうな、と思う事はたまにある。 タバコをやめて思うのは、 タバコの楽しさを知る前の、完全にまっさらの状態には戻る事はできないのだなという事。 脳が、脊髄が、忘れてくれない。 だから、昔実家で飼っていた犬に缶詰の餌をあげて以来ドックフードをあまり食べなくなった事があって困ったものだけど、スゲー分かるわそれ。 と今では思う。

          煙草について

          仲間とは

          仲間とは、と考えるコトが最近たまにある。 チームのために、仲間のために。 とは言いつつ、最終的には自分ファースト。 良い悪いの問題ではなく、そういうものなのだ、と。だって社会とは、ビジネスとは、競争原理の上に成り立っているのだから。 はたして僕らにもキングスマンのマーリンのように(カントリーロードを大声で歌いながら)身を投じて仲間を救える日が来るのだろうか。

          仲間とは

          レインボー

          子育てをするって事は、幼い頃の記憶を追体験するという事でもあるのだなあと近頃よく思う。 まるで自分の人生をリ・スタートしたかのような錯覚に陥ることもあるけれど、 もちろんそんな事はなく、 僕たちの人生は引き続き粛々と進行していく。 まあ僕たちの事はともかく、 子供達の未来が虹色であればいいなと思う。 毎日が晴れの日ばかりじゃないけれど、 雨の時も晴れの時も両方あるから、綺麗な虹が見れるんだよという事を、教えてあげたいなと思う。

          レインボー

          2018年4月29日 小沢健二 @大阪城ホール

          明かりが消えて、”アルペジオ”の語り部分から幕を開ける。無数のシャボン玉とはち切れんばかりの歓声。 2018年に、ここまで現役感満載のオザケンが見れるなんてこれはちょっとすごい事だな、と思う。 編成的には各所で言われているように、満島ひかり・服部隆之含む36人編成。 今仕様にアップデートされたオザケン。 復活後の3枚のシングルで感じたのは、彼の表現能力がアップデートされた訳じゃなく、彼の人生がアップデートされた結果、表現が変化したのだろうな、という事。 そう、根底的な

          2018年4月29日 小沢健二 @大阪城ホール