見出し画像

映画「ハーブアンドドロシー」で感動したポイント3つ

映画「ハーブアンドドロシー」で感動したポイント3つ

1 「美しい」

2 夫婦で楽しんでいるところ

3 作家とコレクターはともに大切

1 「美しい」

ロバート・マンゴールドの個展や、リチャード・タトルのドローイングを見て「美しい」と言うシーンが最高。

自分の審美眼で判断できるところがしびれる。そしてそれをすぐに買おうとする天性のハンター気質がかっこいいなあ、とあこがれるポイントです。世間が見向きもしていないものを自分の感性で感動してコレクションしていく姿に勇気がもらえます。

2 夫婦で楽しんでいるところ

アートを買う、ギャラリーに行く、作家のアトリエに行く。いつも二人は一緒なんですよ。二人はとても仲良しでね、そして二人でアートを楽しんでいる。理想的だなあって思いますね。

3 作家とコレクターはともに大切

駆け出しのころの作家はお金がない。

作家は作品が売れることで生活ができるし、コレクターはよい作品を安く買うことができる。

作家とコレクターは片方だけでは成り立たないんだなあ、素敵な関係だなあって思います。

アートっていいなあって胸がじんわりします。

【あらすじ】

「ハーブアンドドロシー」という映画がありまして、アートコレクションに人生を捧げた夫婦の話なんですわ。

1960年代にニューヨークで巻き起こったミニマルアートというジャンルに激ハマりしてコレクションを開始します。

ミニマルアートというのは、できる限り要素を少なくして鑑賞者が想像できる範囲を極力狭めて、作家の思いを直接伝える方法として生み出されたものです。

これまでのアートみたいに手の込んだものはよくない!なんやったら作家が作ったら作家のあくが強く出すぎるから、業者に発注する人とか、工業用品の形をそのまま活かした彫刻とか、果ては指示書だけ書いてほかの人が絵をかいたりする作品も出てきました。

アート業界の人たちも最初は戸惑ったくらいですから、ミニマルアートの作品は最初人気がなく売れない。

でもそれを夫婦は美しいと感じた。

夫婦は作家たちを応援することに決め、作家のアトリエに出向き、話を聞き、作品を買います。

結果的にミニマルアートは現代アートの中でも重要な位置をしめることになり、2000年代に入ると数億円の価値があるといわれるようになりました。

というようなお話です。

写真は洋食を前にして喜びにあふれて、にやけがとまらない僕です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?