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「すぐやる脳」のつくり方

こんにちは!

私は、総合病院で理学療法士として勤務しています。

最近は、話題となっている本を読むことが多いのですが
読書をしても、内容をうまく理解していなかったり、忘れてしまったりすることが多く、

「 もったいない ! 」と思ったので、

簡潔にサラッと書いていくシリーズを始めようと決意しました。

「すぐやる脳」のつくり方

はい。今回は、

結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方
茂木健一郎 著

これは、自分自身が優柔不断なこともあって
かなりタイトルに引き込まれた感じで手に取りました。

人間には2種類のタイプが存在していて、

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①何に対しても素早く決断して行動ができる「 すぐやる人 」

②なかなか物事を決められずに考えすぎて動けない「 すぐやれない人 」

私は、間違いなく後者です。

周りを見渡して、安全かどうかわかった上で、横断歩道を渡るタイプ

しかし、やはり周りには、

信号が青に変わった途端に、スタートダッシュを切るタイプ

必ずいますよね。そんな彼らを羨ましく思ってました。

そんな私が、本書を読んで、

勉強になった!これから活かせそう!といった内容を共有していきたいと思います。

では、参りましょう!

すぐやれない人の特徴

①何に対しても素早く決断して行動ができる「 すぐやる人 」
②なかなか物事を決められずに考えすぎて動けない「 すぐやれない人 」

この両者の差はいったい何なのでしょうか?

生まれ持った性格? 単純? 臆病? 慎重? 自信?・・・

果たして、

すぐにやれない人は、すぐやる人に変わることが出来るのでしょうか?

すぐやれない人の脳の状態を、端的に言うと、

脳が正常に働いている状態

です。

えっ・・・!

私も、いきなり度肝を抜かれた気持ちになりました。

でも私が言ってるわけではなく、

脳科学者の茂木先生が言っていますからね。

脳の前頭葉という場所は、

判断、計画、注意、抑制等の機能を有しています。

簡単にいうと、

計画を立てたり、問題を解決したりする機能です。

そのような機能を持つ、前頭葉が正常に働いているからこそ

私たちは、大きな失敗や不利益が生じないように

物事を慎重に疑い深く、判断します。

その結果、「すぐやれない」というわけです。

逆に脳血管障害等で前頭葉が正常に働かないと、上記の機能が正しく行えなくなってしまいます。

前頭葉でいうとフィニアス・ゲージさんの話が有名で、
彼は鉄道建築技術者の監督を務め、責任感があり部下からも慕われていました。しかし不慮の事故にて鉄の棒がゲージの前頭葉を貫通してしまいました。幸い、命は助かったものの、それ以降のゲージは無責任で怒りっぽくなり計画もうまく立てることができなくなり、まるで人間が変わってしまった。という話があります。

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じゃあ、すぐやれる人は、前頭葉が正常に働いていないってこと?

というとそういうわけでもないですね。

では、その差というのは、何なのでしょうか?

それは、あることを知っているからなんです。

そのあることとは、

脳の抑制の外し方(脳の脱抑制の方法)

を知っているかです!

すぐやれない人は、

すぐやることが苦手なわけではなく、脳の抑制の外し方を知らないだけ

一方、すぐやる人は、

脳の抑制の外し方を知っているだけ

これこそがすぐできない人とすぐできる人の差であると本書では説明しています。

ではその抑制の外し方とはどのような方法なのでしょうか?

一緒に見ていきましょう!

脳の抑制の外し方

①自然体

脳の抑制というのは、意識して抑制しているわけではなくて、

基本的には無意識下で脳の抑制を行っています。

では、無意識下で脳は、

どの程度の課題ならすぐやると判断して、
どの程度からはすぐやれない

と判断するのでしょうか?

それは脳がその課題に対してどれほど負荷を感じるかで決定します。

仮に、「朝活」で例えてみましょう。

よし!今日も朝活のために頑張って起きて、やるぞ~‼

と、モチベーションを上げて何かを試みるという場面を想像してみてください。

脳の特徴として、

特別な何かをやっていると意識をすると、身構えてしまう傾向があります。

つまりは、上記のような状態は、脳にとっては、結構なプレッシャーなのです。

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そして、脳にプレッシャーがかかるということは、

脳のエネルギーも消費しやすい状態といえます。

ここで、1つ補足ですが、
私は朝活している人を尊敬しています。朝活を反対するものではないことをご理解ください。例えです。

つまりは、特別感を持つ必要はないということです。

はじめのうちは、意気込み自分を奮い立たせる必要があるかと思います。

ですが、朝活を習慣化している方たちは、

「 もう習慣化して、逆に朝活をしないと気持ちが悪い 」

などの域に達しているので、そのような方たちは、

脳への負荷は少ないと思います。

また、脳や身体にはある程度のプレッシャーは必要かと考えますので、

強烈なモチベーションのある方ならば、

よし!今日も朝活のために頑張って起きて、やるぞ~‼

の意気込みでも、続くと思います。

そしてもう1つ、

私たちはよく「頑張る」という言葉を多用しますが、

これも、脳に対しては同じようにプレッシャーとなります。

「頑張る」というとどうしても、

今まで以上の成果を・・・と脳が身構えてしまうので、

「いつも通り、自然体」を意識することが、脳にとっては最適なのです。

つまりは、

日頃から自分へ課題を与えて、脳に対して

「自分はここまでの課題ならできる」
「毎日〇〇を続けられているのなら、これくらいはできる」

と認識させておくことで、脳は無意識下においても、

「すぐやる」を選択する割合が増えるのではないかと思います。

脳を無意識化にする上では、ルーティンワーク化することが最適ですので、

毎日の継続こそが、脳の無意識化に繋がるのですね。

②脳内ダイエット

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このダイエットとは、

脳の無駄を省き、一番大事なことに集中するという意味です。

私たちの周りには色々なモノがありますが、

ほとんどが容量や限界が決まっています。

iPhoneやパソコンの容量や、食器の容器の大きさなど

それ以上に内容物を入れた場合、中身が溢れ出てしまいますよね。

人間の脳も同じで、容量には限りがあります。

なので、無駄を省き、脳内に余白を作ることが重要となります。

いきなりですが、

ホリエモンこと堀江貴文
Facebookのマーク・エリオット・ザッカーバーグ
Microsoftのビル・ゲイツ

彼らには、共通点があります。

それは、「 大学を中退 」しているということです。

大学に行くことは重要であることはわかっていたが、

後の自分のキャリアにとって1番大事なものは何かを追究した結果、

彼らは大学を中退しています。そして、現在、彼らは、

大学卒業よりも各々の1番大事なものを追究した結果、活躍されています。

ここで学ぶべきは、

1番大事なことは何かを考え抜き、目標達成に不要な要素は省く

ということです。

そのためには、自分の今後のビジョンを持つこと

それに対して、必要なもの、不要なものを分ける判断力が必要となってきます。

脳の余白を過去の経験談で例えるなら、

こどもは、何に対しても恐れずに、好奇心旺盛ですよね。
なので、気になったことはとりあえず、すぐに手を出す

それは、経験が少ないこともそうですが、

脳に余白があるからとも考えられます。

一方で、

おとなになるにつれて、あれこれ考えてしまって、
なかなか気になったことにも手を出せないなんてことが増えていきますよね。

これは、経験値が増えたこともありますが、

仕事やプライベートでのタスクが増えて、脳に余白がない状態が関係しているとも考えられます。

そのような状態だと、脳は無意識下で

「 すぐやれない 」という判断を下し、どんどん行動に対しての

抑制がかかっていってしまいます。

つまりは、

自分の1番大事なものは何か
描いているビジョン

を明確に意識することで、自分のやること/やらないことを

しっかりと線引きをし、脳の余白をつくることが重要なのですね。

③最悪をイメージ

私たちは、予期せぬこと、よくわからないことを嫌います。

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だって、いきなり

長い暗闇のトンネルに放り込まれたとして、

出口までの距離がわからなかったら、どの程度の速度で進めばいいかわからないですし、不安ですよね。

逆を考えると、

ゴールまでの距離がわかれば、

歩く速度、大まかな自分の現在位置、出口までの計画が練れるので、

いくらでも調整が効きますよね。

つまり、

最悪な状況をイメージし、その最悪に備えておけば、恐怖心や不安感は軽減します。

プラスで、最悪な状態に備えてプランBを用意しておくことが大切になります。

そうすることで

脳にはそれほどプレッシャーとならずに、自然体でいれることになります。

ここまで、脳の抑制の外し方についてお話してきました。

今度は、すぐやる脳のつくり方についてお話していきます!

すぐやる脳の作り方4法則

①瞬間トップスピード
②雑談の時間をつくる
③ベストエフォート方式
④脳をやる気にさせる

①瞬間トップスピード

これは、やりたいことは、すぐにやる!です。

このすぐやるが難しいという本日のテーマですが、

日常で小さなことから始めてみてください。

例えば、

部屋がきたないな   ➡ すぐに掃除
テスト勉強しなくちゃ ➡ すぐに開始

すぐに行動に移すには、脳の背側外側前頭前皮質が使われるらしいです。

そのすぐに行動するという行為を日常的に繰り返しておくことで、

脳はすぐやる脳へと変わっていきます。

それに、「あとでやる」はきっとやりませんし、

やっても、その時やろうと思った熱量は下がってしまっていることが多くもったいないですよね。

②雑談の時間をつくる

最初、本書を見て「どういうこと?」と思いましたが・・

まず、雑談とは、

創造的なコミュニケーションでありクリエイティブな行為

と茂木先生は説明しています。

雑談は基本的に、何の目的も持たない自由なコミュニケーションであり、

「脳のマッサージ」的な効果があるとされています。

そのような雑談は、新たな価値観や創造力へ結び付くことも少なくありません。そして脳のリフレッシュ効果も期待できるので、新しい行動に繋がりやすいです。

③ベストエフォート方式

ベストエフォートとは、wikipediaによると、
最大の結果を得られるよう努力すること

とあります。

その努力を継続する上で、完璧主義を捨てた方が良いとあります。

またまた朝活で例えますが、

よし!毎日、朝活頑張るぞ!

と気合いを入れて毎日継続していて、

仮に朝活が出来なかったときに、

「 やっぱり私には朝活なんてできなかった ・・・」と

自分を責め、諦めてしまうのではなく、

切り替えて明日からもまた続けることが大切になります。

諦めてしまったら、そこで成長への道は閉ざされてしまいますが、

明日からまた再開すれば、成長への道に繋がっているのです。

つまりは、完璧を求めるがあまり、少しのミスを引きずり途中でやめてしまうのはもったいない!ということです。

④脳をやる気にさせる

脳をやる気にさせて、すぐやる脳に導くために心がけてほしいのが、

使うコトバ考え方への意識です。

注意していただきたいのが、命令や否定はNGです!

人間は「やらされている」と受け身に感じた瞬間、前頭葉の働きが低下するといわれています。

人に言われた課題は、基本受け身です。

そのため、課題は自分で設定しましょう!

そうすることで、やらされている他人事から、

自分で設定した自分事に変わるのです。

自分事においては、脳はやる気を出さざるを得ません。

なので、ポジティブに自分で自分に対してどんどん課題を与えていき、

自分事の意識で何事にもやる気に取り組んでいきましょう!

プラスαの手法としては、

ゲーミフィケーションというものがあります。

これは、ゲームを楽しむかのように目標を設定する方法です。

例えば、

仕事の提出書類があったとして

今日中に完成したら、大好きなスタバのコーヒーを飲もう

など

目標達成後には満足感を得られるようなモノを用意することで、

脳の報酬系が刺激されます。

あとは、自分を褒めてあげる習慣をつけましょう。

過去の成功体験があることで、もう一度同じような課題に出くわしたときに

脳は、苦手意識なく取り組むことが出来ます。

成功の可否は他者の評価ではなく、自分の評価で決めるものです。

小さな成功でも、盛大に喜び脳への報酬を入力しましょう。

脳への負担のかけ方

ここまでは、脳に負担をかけずに、自然体でいようという話をしてきましたが、

脳への負担のかけ方についても少し触れていこうかと思います。

壁は大きいほど達成したときの達成感が強くなるように、

脳への負荷が大きければ大きいほどに、克服したときの喜び(報酬系)は大きくなります。

他人からかけられるプレッシャーは脳にとってかなりの負担となりますので、

自分自身で課題を与えてあげましょう。

①タイムプレッシャー

時間制限を自分に設ける

例:今月末までに、noteの記事を書き終えて公開まで行う

②公言プレッシャー

できるかわからないことを、あえて他人に公言する

1か月間でnote 10記事公開する!
Twitterのフォロワーを、今月末までに200人にする

とかですね。こういわれると、上の2つの手法はよくTwitterなどで目にしますね。

でも経験上、期日を設けると、嫌でもそこまでに仕上げて準備することになるので、とてもプレッシャーはかかりますが、作業スピードは上がります。

また公言に対しても、有言実行しないとという思いから、

公言内容に伴った行動をとるようになりますね。

要は行動

ここまですぐやる脳についてお話してきましたが、

結局のところは、「行動」がものをいいます。

アルベルト・アインシュタインは、

何かを学ぶためには、自分で体験する以上にいい方法はない

と言っています。

人間の脳は行動することでしか鍛えることができない。

それでも行動に移せないのなら、

今後のビジョンが定まっていないかもしれない。

そんなときには、とことん”自分にとって重要なことは何か”

自分自身と向き合って再考してみるのも、いいかもしれませんね。


最期に

現在は、さまざまな分野で技術が進歩していて、

2030年には6Gになるともいわれていますね。

人工知能の開発も進んでおり、

今後人間が担当していた仕事は人工知能によって代用されていくのではないかとも言われたりしますね。

では、人工知能やコンピュータにできない仕事とはいったい?

先述したように、雑談は目的を持たない創造的コミュニケーションです。

そんな目的のない話の流れが次から次へと変わる雑談は、人工知能には難しい課題です。

人工知能は指名されたことを速く正確に大量に処理することには長けていますが・・・

人間として今後求められるのは、

自由で創造性に溢れたコミュニケーション

に人間の価値を見出されるのかもしれないですね


最期まで読んでいただいた方ありがとうございました。

このような形で、

今後も様々な内容でnoteを更新していきたいと考えています。

少しでも勉強になった、おもしろかった

そんな方がおられましたら、

スキやフォローをしていただければ嬉しく思います。

気軽にフォローや意見交換をしていきたいので
よろしくお願い致します。



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