Kai

2023年10月〜 2024年2月 中南米一人旅。

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2023年10月〜 2024年2月 中南米一人旅。

最近の記事

日本で生まれ育った幸せ

 コロンビアとブラジルの国境の町、タバチンガに到着した。目的はタバチンガからハンモック船に乗って、アマゾン川を下ってマナウスという都市に向かうこと。この辺りの地域は、船か飛行機が交通手段なので、地元の人はよく船を利用する。ハンモックや食器を自分で市場で買い出しして、船に乗り込んだ。3泊4日の船旅だ。ハンモックは好きなところに吊るして良いので、てきとうに場所を選んで吊るした。隣にはベネズエラ出身のカップルがいた。自分のスペイン語はカタコトだったけれど、ゆっくり話してくれて色々と

    • 南米の沖縄日系人が教えてくれたこと

       5ヶ月の中南米旅の間にブラジル、アルゼンチン、ボリビア、ペルーと沖縄にルーツをもつ人たちに会いに行った。自分でサイトやSNSから連絡先を見つけて連絡した。そこからどんどん輪が広がり、たくさんの沖縄日系人に会うことができた。忘年会、スポーツの集まり、伝統芸能の練習、記念式典、飲み会など。そして、初対面にも関わらずお家に泊まらせてくれる人たちもいた。  今振り返ると、沖縄日系人たちに会わなかったら、中南米の一人旅はとても味気なく、寂しいものになっていたと思う。人恋しかったのだ。

      • スマホとネットが旅を変えてしまった。

         好きな作家の記事を読んで、今、旅をしている身として共感することがあったので、まとめてみる。読んだ記事はこちら。  次の行き先はどうしようか。スマホをいじり、「ペルー 観光」と入力して検索。出てきた記事や誰かの発信を一通り見て、それをスマホのメモやGoogle Mapに入力していく。じゃあ、これを見るからこのルートで周ろうかな。大まかな日程を決めて、初日の宿をアプリで探して予約しておく。  自分もこういう旅をすることが多い。多くの人はこういう旅のスタイルをしていると思う。ツ

        • なぜ中南米の旅が楽しくなくなってきたのか。

           パタゴニアのエルカラファテに行ったあたりから、中南米の旅への楽しさがなくなってきた。まず、エルカラファテの物価が高すぎた。通常の倍以上の速さで減っていく資金(ドミトリー1泊5000円!)。ニュージーランドと似たような景色だったので、感動も薄れた。早々に切り上げて、上に向かうとするも、ここは南極の近く。3台もの長距離バスと1台の飛行機を乗り継いで、ようやくチリの北部に辿り着いた。ここまでで相当にお金を費やしてしまった。  また、ブラジルを出てから、ネットに載っているような観光

        日本で生まれ育った幸せ

          キューバの田舎の素敵な自然と人々。そして、キューバが好きになった。

           キューバの首都ハバナに数日滞在した後、ビニャーレスという町に向かった。観光客が多く訪れる小さな町だ。自然豊かな風景、タバコ、ハチミツが有名らしい。バスから降りて、民泊のお家まで歩いて向かう。「あ、たぶんこの町好きだ。」そう直感した。こじんまりとした民家があり、田舎なのでゆったりとした雰囲気。ハバナのように殺伐としていない。道は舗装されておらず、赤土の道だけど、それがまた素朴でいい。バスから降りた時は数名の客引きに声をかけられたけど、それ以外は声をかけられなかった(そもそも歩

          キューバの田舎の素敵な自然と人々。そして、キューバが好きになった。

          社会主義国キューバの人たちは幸せなのか?

           キューバの首都ハバナに降り立つ。沖縄のようなむんとした熱気を感じる。どうしても行ってみたかった国キューバ。社会主義と言われる国。給料がみんな平等で配給制度がある。教育・医療は無料。そんな事前情報をもってやってきた。  空港からのタクシーは20$と高いので、ネットで調べた情報をもとに地元のバスで行くことにした。バス停がどこかわからなくて、片言のスペイン語で尋ねてみると、場所を教えてくれた。さらに、キューバペソ(キューバの通貨)を持っていなかったのだけど、おじちゃんからもらった

          社会主義国キューバの人たちは幸せなのか?

          【2023年10月】メキシコ旅情報(ルート、治安、物価、感想)

          メキシコ旅を簡単にまとめました! 自分の忘備録として記録して、誰かの参考にもなれば。 ルート 2023/10/11〜10/26の16日間、メキシコに滞在していました。ルートはこんな感じ。  グアダラハラ→サンルイスポトシ→モンテレイ なぜグアダラハラにしたかというと、ロサンゼルスからの飛行機が安かったから。あとは、メキシコシティに行く人が多いので、訪れる人が少ないところがいいなと思って。最終目的地のモンテレイからキューバ行きの飛行機を取っていたので、始まりと終点だけは決ま

          【2023年10月】メキシコ旅情報(ルート、治安、物価、感想)

          日系人との出会い

           メキシコの都市グアダラハラから、サン・ルイス・ポトシに移動した。キューバへの飛行機が飛ぶモンテレイとグアダラハラとの中間地点だったから。それ以外に特に大きな理由は無かった。  今回もカウチサーフィンを使って、現地の方の家に泊まった。その日の夜、ホストの友人たちとレストランでご飯を食べた。  「明日色々周ってみたいんだけど、どこかおすすめある?」 「そういえば、日本庭園があるよ!行ってみたら?」  歩いて行ける距離だし、海外でどんな風に日本庭園が表現されているのか興味を持った

          日系人との出会い

          コカコーラがたくさん!

           初日の夜が明けて、いよいよ街を散策。活気のある市場、路上で話している人々。バスを待っている人々。全てが新鮮。  ご飯を食べに、いくつかご飯屋さんを覗いてみる。みんなタコスを食べている。そして・・・あれ、みんな同じような飲み物を飲んでいるぞ。赤と黒の飲み物。コカコーラだ。子供から老人までみんな飲んでいる。メキシコに来て、最初に驚いたことがそれだった。  アメリカに近いことも理由の一つなのかもしれない。コカコーラという飲料を輸出して、大量に飲んでもらうことで、まずは飲料からメキ

          コカコーラがたくさん!

          緊張感と安堵の初日夜

           幸いなことに、空港の職員には英語が通じたので、バス停の場所を聞いた。ほとんどの人は、タクシーの列に並んでいるのを横目に、空港の外に出てバス停への道へと歩いた。本当に大丈夫なのかと緊張感を保ちつつ、歩く。すれ違う人が全員何か危険な人物に思えた。先入観って怖い。やっと、バス停らしき場所にたどり着いた。英語は通じないので、マップを見せて運転手に確認する。  ようやく滞在先へと向かうバスに乗り込めた。乗客はちょっと小汚い格好をした仕事帰りのような男たちや、小さな子供も連れたお父さん

          緊張感と安堵の初日夜

          旅の始まり

           メキシコに飛び立つ前日。沖縄の実家にいた。だんだんと不安が大きくなっていくを実感していた。未知の大陸、国。治安が悪いと周りから散々言われていた。  沖縄から成田に飛んで、漫画喫茶で一泊をして、いよいよ飛び立つ時。楽しくやっていけるかな、言語も通じないのにどうしよう・・・。何とかなるとは思いつつも、さすがに現実が迫ってくるとわからなくなってくる。行くしかない。期待もありつつ、不安も抱く。  初めはロサンゼルス行きの飛行機に乗った。日本人と外国人が半々くらい。CAの人も全員日本

          旅の始まり

          あの日の夕日と星空を忘れない

           「仕事終わったら、山登りに行かない?」とある人を誘った。相手は少し驚いた顔をしつつも、「行きましょー。」と返事をしてくれた。その人は、山登りが好きで、1人でどんどん山を登って行く人だった。もうすぐ仕事の期間が終了するので、最後に一緒に登ぼろうと思って誘ってみた。   山を登り始めたのは16時ごろ。普通なら、早朝に登り始めるのだけど、勤務時間の関係と夕日と星空が見たかったので、その時間に出発した。  淡々と登り続ける。6合目ごろまではひたすら森林のような道が続いていく。途中で

          あの日の夕日と星空を忘れない

          簡単に人を差別する人たち

           ある日の勤務日。1組の5,60代くらいの夫婦が席に座った。  ご飯を食べ始めてすぐ、「生ウニないの?」と聞かれた。ここ数日間は風が強くて、ウニ漁ができていなかったので、蒸しウニを提供していた。自分と他の従業員もその旨を説明して、納得してもらえるよう心がけた。けれど、終始不機嫌。いらいらして、納得のいかない表情のまま、食事を終えて出て行った。   そして翌日の夜。そのお客さんは2泊するので、また食事をしにきた。さすがにウニのことについては不満を漏らさなかった。その代わりに、食

          簡単に人を差別する人たち

          4日で仕事を辞めた話。仕事で大切なことは?

           利尻の仕事を終えて、次の職場に行った。だけど、環境が嫌すぎて4日で仕事を辞めた。そこから利尻に急遽戻って、また前と同じ職場で働き始めている。9月下旬まで働く予定かな。  先週、利尻での生活を終えて、よし!次の職場に行くぞ!と意気込んで利尻を出て行った。新しい職場でまた楽しいこともあるだろうと思って働き始めた。でも、環境が最悪だった。例えば、同僚にチャラい人が多い、業務にコミュニケーションが少ない、食堂の飯がまずい、現場に行くまで1時間かかる、寮が汚い、お客さんが多過ぎるとか

          4日で仕事を辞めた話。仕事で大切なことは?

          フェリーに間に合わない!礼文での1日

          利尻から船に揺られて1時間。隣の礼文島に到着。目的はトレッキング。いくつかトレッキングコースがあるなかで、岬めぐりコースという島の北端にある3つの岬めぐりをすることにした。 バスに乗り込み、いざ最北のスコトン岬へ。そこからゴロタ岬、澄海(すかい)岬を2時間ほどかけて周った。16:30発のフェリーに間に合うバスはないので、島の北から南にあるフェリーターミナルまで、23kmほど歩くことにその日は決めていた。まあ行けるっしょとある程度の余裕があった。16:30発のフェリーで、帰路

          フェリーに間に合わない!礼文での1日

          日本が居心地悪いと感じる時

           海外から帰ってきて、快適な日本の生活に満足している。ただ、たまに居心地悪いなと感じる時がある。  帰国後、高速バスに乗る時のこと。乗客が持っている荷物に運転手が番号札をつけて、同じ番号の札を渡される。バスの荷物入れを見てみると、大きなバックパックは自分だけ。あとは、スーツケースか形の違うバックが置いてある。  なので、自分は「自分のバックだとわかるので、番号札つけなくて大丈夫ですよ。」と運転手に伝えた。そうすると、運転手は少し苛立ちの表情を見せて、「いえ、決まりなので番号つ

          日本が居心地悪いと感じる時